11/09/19 19:10:33.02 eXwd5Bu1
かの過大評価は、鳴り物入りの提灯記事。
当初、俺がくらかどの評価に対して抱いた印象は、それ以外の何物でも無かった。
地産地消。
限定スープ。
くらかどを飾る評判は、いつだって抽象的で正鵠を得ない。
なのに・・・
行こうよ!
くらかどへ
嗚呼、しかしなぜ、俺は数年に渡り、こうしてくらかどの啓蒙に勤しんでいるのか。
亡者のごとく、繰り返しているのか。
いくら衆人に批難されようとも止まらない。
何故だろう・・・解らない。
整合性をつけようとすればするほど、おれは頭を抱える夜の数だけを重ねた。
悶々とくらかどに通う日々の中で、見かねたような店長は、恣意的で悪戯のような笑みを浮かべ、おもむろにくらかどの調理工程を口にし始めた。
「酒井の麺を茹で用の寸胴に入れる。頃合いを見計らってスープ用の寸胴から丼にスープを注ぐ。それに、魚粉を含むくらかど特性粉を塗し撹拌、麺が上がったら、仕上げに水菜、すりゴマ、叉焼、味玉を添えれば、そら、完成だ」
素晴らしい調和調理工程に感動すると同時に、俺は、不自然にも語現化された調理工程に、何ものをも表せぬ違和感を覚えたのだ。
くらかど特性粉・・・?
それは魚粉だけを内包するものではない、一体なにが配合されているのだ・・・?
粉・・・、まさか。
しかし、流れのまにまに、完成したくらかどを口にした私が出した結論は・・・。
行こうよ!
くらかどへ