11/03/31 10:09:59.77 Q6wHgoxI
深夜の高速を朝比奈で降り、16号下りに合流する。
昼間は主婦や学生で賑わっているであろう人っ子一人として歩いていない商店街に差し掛かった辺りで高速道路の緊張の糸がプツンと切れて、寂しい思いが込み上げて来るのもこの辺りだ。
深夜のトラックドライバー、時計は朝の3時を回っている。
タクシーですら疎らで、商店街の街灯の青白い光と、それに照らされたアーケードの飾りが木枯らしに揺れている。
追浜の駅を通りすぎ、青白い顔でレジに立つ店員の居るコンビニを見ながら更に車を進めると・・・
まるでそこだけ別世界かの如く、温かい光に満ち溢れた一画が目に飛び込んで来る。
赤地に黒文字で誇らしげに掲げられた看板には「山家」の文字、
店の入り口は柔らかい光でライトアップされ、ドアにはピンクの豚が描かれている。
店内はテレビが放映されてて、カウンター越しの厨房ではガスの青い炎、
その上の寸胴からは湯気が立ち上り、傍らでは巨人ファンのオヤジがまるで我が子を見守る様にスープを見守っている。
「こんな時間でも頑張ってるんだなぁ、俺も頑張るぞ!」
胸が熱くなり、自然と涙が溢れ出す・・・
何とも幸せな気分になれる。
ラーメンでお腹が満たされるだけでなく、心まで満たされる。
そんなお店だったんだよ、山家はな。
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