10/10/31 20:35:49 W7A6Lmfl
今日行ってきた。
店主は熊のような髭面に顔に傷。訳ありな過去がありそうだが、聞けなかった
店内には俺以外にもう一人先客がいた。
とりあえず来たからにはラーメンを頼む。店主「あいよ」とだけぶっきらぼうな返事
店内にはだしに使った豚の匂いが充満しておりとても臭い
また脂のせいか床がワックスした直後のようにつるつる
できあがるまで暇だったので、ジャンプを手に取る
ドラゴンボールが掲載されていた。どうやら数十年入れ替えていないようだ
そうこうしているうちにラーメンがきた
予想はできていたが、脂がギトギトのラーメンだ。おまけにキャベツ、白菜が山盛りで
麺が食っても食っても見えそうもない。まるで要塞のようだ
それは長い戦いになることを暗示しているように思えた。
そう思った刹那隣からドスンという音がした。
俺はなんでラーメン屋でどすん？とかそういや今日うんこしてないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにした。
隣の客がラーメンを食いきれずにダウンしてしまっていたのだ。
おそらく全部食うつもりで意地になっていたのだろう。青白い顔をして口から麺を吐き出していた
店主は慌てることなくその様子を暖かく見守っていた。
そして、俺は１口目を食べた。残念ながら自分の舌にあわず、とても食えたものではなかったので、俺は金を払い店を後にした。
その後ダウンした客がどうなったかは知る由もない。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係がありません。