厚木周辺パート23at RAMEN
厚木周辺パート23 - 暇つぶし2ch144:ラーメン大好き@名無しさん
10/06/06 07:01:20 HqvjFzIP
ある日のくらかどに、彼奴は突然現れた。
彼奴は、力任せに開け放った扉から顔を覗かせ、まさに傍若無人の振る舞いで店内を眺望したのだ。
「ムッシュを最高位の調理人と見込んでお願いいたシマス。是非、私とアンジャンルを。」
「アンジャンル・・・異種料理対決ね。しかしまず、自分の名を名乗るのが作法ってもんじゃないのかい。」
くらかど店長は、まるで意に介した様子もなく、仕込みの手は動かしたまま闖入者を睥睨する。
闖入者は肩をすくめ傲岸に応じる。
「失礼いたしマシタ。私の名は、対決後、貴店の暖簾にしかと刻ませて頂きますゆえ悪しからず。ちなみに、流派はフランスの―」
くらかど店長は、それを聞き終える事無く、おもむろに店先へ向かい看板を裏返す。それは、対決の嚆矢に他ならない。
「きな。あんたはくらかどを嘗めた。」
「くくっ、貴店への嘲りなどではアリマセン。私には、故郷リヨンの伝統を支えとする誇りと自負がある、というだけのことデス。」

瞬息、両者は弾けるようにして厨房になだれ込む。
両者が我先にと手を伸ばした先には調理器具。
両者は刹那の逡巡もなく、それぞれの信じる最適解を掴み取った。
くらかど店長―スープレードル。無頼漢―フレンチスキレット。

先に動いたのは無頼漢だった。
スキレットを振りかざし、鬼の形相でくらかど店長に迫る。
くらかど店長もレードルを構え、緩慢な動作でそれに応じる。
直後、店内に金打音が響き渡る。両者の獲物が激突したのだ。
激しい丁々発止に発展すると、その時は誰もが予想したであろう。
だが、現実は異なもので、直後、そこには顔をおさえて蹲る無頼漢の姿があった。
「熱ッッつッ。ぐぉぉおぉぉオ。」
「どうだい、うちのプレミアムスープの味は。うまいだろう。」
事も無げにくらかど店長は説明を加える。
「本来、俺がスープレードルを選択した時点で、あんたは危惧しなければならなかったのさ。」
「あんたは直截的すぎた。道具とは組み合わせによってこそ真価を発揮する。それこそが調和の理。」
「もっとも、一神教のあんたには理解し難い思想だったかな。」
アンジャンル:くらかどWIN

行こうよ!
くらかどへ


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