10/05/29 23:51:58 dKd3ZenT
兄さんは落ち込んでいた。本職である工場のライン作業にも影響がでてしまうくらい深刻であった。
自らが行った行為を深く反省していた。「もうあの頃には戻れない・・彼女は戻ってこない・・」
兄さんは泣いていた顔を上げた。濡れたまつげに夕日があたり光の粒がとまっている。
そこにあるのは以前の風景ではなく、「ニンニクいれませんか?」の看板だった。
10日前にさかのぼる…
とあるラーメン屋で・・・
兄さん「大将また来たよ~」
大将 「いらっしゃーい。」
兄さん 「それにしてもすごいお客さんの数だね。大繁盛じゃん!」
大将 「ま、ピークタイムだからね。ところで今日はなんにするの?」
兄さん 「そうだなータンメンにしようかな~」 さりげなくボソっと言った
大将 「あいよ!」
兄さん 「それとさ…ヤサイマシマシ!!ニンニクマシマシ!!アブラ!!ブタダブルね~~!!!」と店内にいるお客さん全員がビックリするくらい大きな声で叫んだ。
大将 「なんだようるせーな、わかったから黙ってまってろよ!」 と迷惑そうに言う
兄さん 「ごめんごめん」 とニヤニヤしながら言った。しかし内心ドキドキで心臓がパンクしそうであった。
大将 「はいよ~ヤサイマシマシ・ニンニクマシマシ・アブラ・ブタダブルのタンメンねー」
目の前にあるのはとっても二郎っぽいタンメンであった。
兄さん 「うまそー♪いただきまーす」
まだ始まりである。。。。