11/10/10 21:32:17.61
URLリンク(megalodon.jp)
中村橋之助さん「精神引き継ぐ」父・芝翫さん通夜で誓い
2011年10月10日20時37分
人間国宝の歌舞伎俳優・中村芝翫さんの通夜が行われた東京都港区の自宅には10日、
歌舞伎や日本舞踊の関係者ら弔問客が次々と訪れた。
自宅前では同日夕、次男の中村橋之助さん、長男・福助さんの長男で孫の中村児太郎さん、
婿の中村勘三郎さんらがインタビューに応じた。
京都・南座に出演中の橋之助さんは、妻の三田寛子さんが芝翫さんの耳元に添えた携帯電話を通じ、
息を引き取る間際まで京都から声をかけ続けたという。
「親不孝な息子で申し訳なかったが、父はしっかり舞台を務めることを一番喜ぶ」と橋之助さん。
「幼くして父を亡くした人だから、息子に孫、ひ孫に囲まれ幸せだったと思う。
今頃は大好きな六代目のおじさん(菊五郎)に会ってますよ」と、かみしめるように語った。
新橋演舞場で8月に共演したが千秋楽の日、「こりゃだめだなあ」と珍しく弱音を吐いたという。
「僕は正月ごろから覚悟を固めた。9月の入院中、一時は退院の話も出るほどだったが、
父は医師に『退院するならリハビリして(舞台が)できるようにならなきゃだめだ』と話したと聞きました」。
勘三郎さんの長男・勘太郎さんの勘九郎襲名を待ちわび、
新しい歌舞伎座に「一日だけでもいいから口上に出たい」と話していたという。
「やり残したことはいっぱいあると思うが、父は僕の中にいてくれるし、精神は僕と兄(福助)とで引き継ぐ。
でもね、今朝、南座でおやじのことを思い、涙出るから悔しいやと鏡を見ると、
(父に)似てるんですよ。忘れよう、と手を見るとまた似ている。今日は鏡を見るのはやめました」