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レールに落ち葉、車輪がスリップ JR北海道、悩みの秋 2011年10月19日0時53分
落ち葉がレールにつき、列車の車輪が空転するトラブルがこの秋は22件起きていることが
18日、JR北海道への取材で分かった。すでに昨秋の発生件数を超えた。列車が遅れ、
運休も出るため、JRは対策を取っているが、今のところ特効薬はない。トラブル続きのJRに
とって、落葉が終わる11月中旬ごろまで戦々恐々の日々が続く。
JRによると、強風に雨も降った17日は、石勝線や石北線、宗谷線などで相次ぎ、この日だけで
9件発生し、列車が手前の駅まで戻るなどした。17日を含め、今秋に起きた22件で、運休は
18本。1時間以上遅れた特急もあった。石北線が9件と最も多く、函館線4件、釧網線3件と続く。
JRは「まだまだ続くのではないか」と弱り顔だ。
車輪空転の発生は、2010年20件(運休0本)、09年25件(同11本)、08年15件(同6本)と
「起きない年がない」(JR)。
原因は単純だ。朝露や霜で湿ったレールに落ち葉がつき、そこを通る車輪がスリップして起きる。
25パーミル(水平方向に1千メートル進んで25メートル上がる)の急勾配がある石北線の
生田原―金華間や上川―上白滝間、函館線の余市―黒松内間の上り坂は空転の「常連」だ。
JRも「乗客に迷惑を掛ける」として対策に力を入れている。車体下部に装置を付けて車輪に砂を
散布するほか、最近では車輪とレールへの密着力を高めるためにセラミックの粉末を噴射する
車両も導入している。砂まきタイプは73両、セラミックタイプは26両ある。
JR苗穂運転所の今清人・検修科長は「セラミック粉末は砂よりは空転を減らすことができている。
ただ、レールに多量の落ち葉がびったりとくっついてしまえば空転は防げない」。そもそも、道内の
ローカル線を走る普通列車の多くは駆動軸が1両に一つしかなく、空転しやすいという。
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