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完全復旧は来春以降 山梨・JR身延線の台風被害
9月下旬の台風15号の影響で一部区間が運転休止になっている身延線について、JR東海は、盛り土が崩れた内船(うつぶな)―身延間(9.4キロ)が復旧し全線で運転を再開するのは、来年春以降になると明らかにした。
現在、付近の治山・治水対策を山梨県と協議している。
沿線は台風による大雨のため、あちこちで大小の土砂崩落が起きた。中でも内船―身延間の南部、身延両町境付近では、高さ12メートル、幅50メートルにわたって線路下の盛り土が流出し、線路が枕木ごと宙づりとなった。
山側の土砂が崩れて線路下を水が流れやすくなっており、JR東海東京広報室は「何とか来年春には復旧させたい。防災対策を施したうえで、安全確認や試運転をするのに一定の時間が必要」と説明している。
当初不通となった西富士宮―甲府間(76.5キロ)のうち、現在は身延―甲府間(44.9キロ)が開通。11月中旬にも、西富士宮―内船間(22.2キロ)で運転を再開できる見込みだ。
JR東海は復旧区間から、普通電車の折り返し運転を始め、不通区間ではバスによる代行運転を実施。ただし全区間で特急の運転を取りやめている。