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読売 > 北海道
JR新マニュアル「現場判断を最優先」・・・特急事故受け明記へ 2011年7月20日
占冠村のJR石勝線第1ニニウトンネルで特急「スーパーおおぞら14号」が脱線炎上した事故を受け、
JR北海道が策定している新しい異常時マニュアルに、火災などの緊急時には、車掌など現場の
判断を最優先に対応するとの内容を盛り込む方針であることが19日、分かった。事故発生時、
札幌市の指令センターに早期避難を主張した現場の声が生かされなかったことを反省したもので、
同社は「事故の教訓を生かした新マニュアルにしたい」としている。
脱線炎上事故を起こした列車の車掌は、トンネル内で緊急停車した後、異常な煙を確認し、
指令センターに「列車を降りて避難した方が良い」と報告したが、センター側は「ドアを開けるのは
待つように」と指示。その結果、乗務員が避難誘導する前に、乗客たちが自主的に避難を始める
事態となった。
従来の同社のマニュアルでは、異常時に、輸送指令と車掌の判断の優先順位について明確に
規定していないが、通常業務上の習慣で指令の判断が優先されたと見られている。
このため、同社は、新マニュアルの策定にあたり、「緊急時には現地の判断が最優先となることを
明記する」(同社幹部)方針だ。
同社によると、列車事故と乗客の避難誘導に関するマニュアルは、場当たり的に改訂を重ねた結果、
「車掌編」「輸送指令編」「接客支援者編」など、職種別や路線別に合計21編が乱立。国土交通省の
事業改善命令でも「乗客の避難誘導の手順などについて、マニュアルに整合性がなく、混乱を生ずる」
と指摘を受けた。
同社では、複数ある乗客避難対応マニュアルを一本化。8月にもトンネル内での避難誘導訓練を実施
するなどして、9月17日までに改善措置を国交省に報告する。
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