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【国際】中国高速鉄道、世界各国で評価急上昇―「日本の新幹線より安全」高い耐震性
中国外交筋は17日、米国カリフォルニア州高速鉄道プロジェクトについて、正式な受注契約を今夏にも結ぶ
見通しとなったことを明らかにした。2月に雲南省で発生した大地震の際、震源地付近を時速300㌔で走行して
いた高速鉄道が脱線せず停止したことで、安全性や耐震性で高評価を受けたこともあり、正式契約にたどり着
いた。米国に限らず、高速鉄道計画の進むタイやアルゼンチンといった各国の首脳らは「世界一高速かつ高品
質な鉄道システム」として中国の名を挙げており、官民挙げた新幹線の輸出に取り組む日本勢は窮地に追い込
まれた。
■中国・大地震でも脱線せず―東日本震災では新幹線脱線
2月17日、中国・雲南省で発生したM7.2の地震では、震源地付近を通過中の高速鉄道3列車が脱線することな
く緊急停止した。地震発生時、いずれの列車も時速270㌔~330㌔で走行していたが、直前に地震検知システ
ムによる安全装置が作動し、脱線を免れたという。中国鉄道省によれば、同高速鉄道の南寧―昆明間712㌔
で、橋脚や盛土といった施設の損傷はわずか76箇所で、架線切断等の被害も軽微としている。
一方、3月11日の東日本大震災では、岩手県一関市付近のトンネル内で試運転中の東北新幹線が脱線した。JR東
日本によると、脱線した列車は古川~一ノ関間を時速220㌔で走行中、地震警報システム「ユレダス」によって
非常ブレーキが作動したが、時速85㌔まで減速したところで後部3両が脱輪したという。試運転中だったため乗
客はおらず、乗務員にけがはなかった。東北新幹線では、全線で約1100箇所の橋脚が損傷したほか、架線切断も
相次いでおり、復旧までは相当な日数がかかる見込みだ。一関市では震度5強を観測し、揺れの最大加速度は653
ガルだった。
これに対し、雲南地震で観測された震源地付近の最大加速度は約1300ガルと、一関市の2倍だった。中国鉄道省・心
魯尊主任技師は「軌道下には独自開発した免震ゴム材を敷設し、橋脚は超高層ビルと同様の免震設計を採用した。
これらの独自開発工法で揺れを80%以上低減する事が可能となった」と説明する。