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関西の鉄道各社が、乗降客の減少に直面し、ダイヤや車両台数など運輸体制の見直しを進め
ている。少子高齢化による需要減少に伴い、早朝や深夜、利用の少ない路線を中心に運行本数
の削減などが相次いでいる。
JR西日本は17日に発表した来年3月のダイヤ改正で、大阪駅を中心に都市部で快速・
新快速などの輸送力を増強する一方、利用の少ない列車運行を見直した。
京滋路線では、片町線で午前の松井山手発着の普通電車9本を長尾発着に変えたほか、関西
本線の加茂-奈良の昼間は1時間3本から2本に減らすなどした。JR西は「早朝・夜間の
利用が少ない列車を取りやめた。通勤時間帯は維持する」(運輸部)と効率化を強調。特急
などの本数削減も打ち出している。
各社統計によると、JR西の輸送人員はピークだった1996年の18億8千万人から、
2009年には17億7千万人に漸減している。私鉄はJR西よりピークが早く、1991年
には近畿日本鉄道8億人、京阪電気鉄道4億2千万人、阪急電鉄7億8千万人だったが、現在
は3割前後減少。JR西より減少ペースも著しく、危機感は深い。
ピーク時の3分の2の輸送人員になった京阪は今後も毎年1%の減少を見込む。鉄道部門の
正社員を現行の2千人体制から2013年には自然減と採用抑制で1800人に縮小して経営
効率化を図る。櫻井謙次副社長は「ダイヤの見直しも課題。沿線をいかに活性化して人口減を
食い止めるかが問われる」と話す。
近鉄は今年春、ダイヤの大幅見直しに踏み切った。平日の京都線は1日10本減の430本
となり、今後も減少の可能性はあるという。保有車両数もピークだった1995年の2125
両から2009年は1952両に減らし、さらなる車両数削減も検討中だ。
一方、阪急は全線85駅のうち81駅で1日5千人超の乗降客があり輸送効率が比較的高い
。「乗降客は減っているが、当面は現状の10分間隔で走らせる運行体制を維持する」(広報
部)としている。
ソース:京都新聞
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