10/12/01 09:59:49 wgCZfrqT0
一部不通のJR名松線、全面再開は4~5年後か 2010/12/1
URLリンク(www.nikkei.com)
東海旅客鉄道(JR東海)が、昨年10月の台風被害の影響で津市内の一部区間が不通となっている名松線を完全復旧させる意向を表明した。
だがクリアすべき課題は多く、全面再開には4~5年かかる可能性がある。
不通区間は山あいの家城駅―伊勢奥津駅間(17.7キロメートル)で、バスによる代替運行が続いている。
名松線はもともと雨に弱く、年間13回運休したこともある。
昨年の台風では、線路周囲の山や河川も地盤などが傷んでおり、JR東海は同区間の復旧に際し、「三重県と津市による治山治水をお願いしたい」(山田佳臣社長)としている。
復旧にかかる時間は、県と市が実施する治山治水と、JR東海の線路修復の2工事の合計工期が目安になる。
線路の修復は1年以内に終わるもようだが、治山治水は「3年ほどかかる」(JR東海関係者)との見方がある。
工事区域の地権者の特定と、事前了解の取り付けなどに時間がかかることなどが要因で、三重県も「大仕事になる」(担当者)と長期工事を示唆する。
家城―伊勢奥津間は、1日の平均乗客が約90人と、ピークから8割以上減少している赤字路線で、復旧にかかる自治体の財政負担も小さくない。
それでも「地域の過疎化を防ぐには鉄道が必要」(津市の担当者)として、県と市は10億円規模とみられる治山治水費用の一部について国からの支援を検討している。
JR東海の復旧表明は、地元の要望を受けたものだが、復旧しても黒字転換の見通しが無い中、同社として、地元自治体の負担を条件にギリギリの判断をしたものといえる。
名松線問題は、地方赤字路線の維持運営の難しさを改めて浮き彫りにしている。