10/12/11 02:11:09 ia4as9j00
>>92 >>96 >>226に続く平行世界もの
◎国鉄713系1000番台交流近郊形電車
登場年 1985 車種 クモハ713形1000番台(Mc) クハ712-500(T'c) 要点 50系客車改造
○1970年代前半、国鉄は、山陰本線福知山以西、姫新線、津山線、因美線、姫新線のこれらを、費用対効果の観点から
北陸と同様の交流で以て一気にまとめて電化する事を当初は計画したのだが、財政の悪化で投資が絞られる事となり、
山陰線の福知山・城崎間及び伯耆大山・知井宮間並びに伯備線のみが直流電化される事になった。
一方、取り残された鳥取県と鳥取市は、「県庁所在地に電車が無いのは・・・」云々と国鉄に電化を必死に陳情し、
鳥取県の某政治家(死去後の跡継ぎの息子は鉄道・軍事マニアの衆議院議員)の尽力によって、
かろうじて山陰線鳥取・末恒区間と因美線鳥取・郡家区間のみが交流電化され、86年春に開業となった。
この電化は他の電化路線とは接続せず、かなり長期的に孤立したものと予想されたので、投入されるのは、
国鉄の財政破綻寸前下を反映して高価な交直流両用車ではなく、より安い交流専用車が選ばれ、
それが713系1000番である。
同車は、製造費低減の為に廃車発生品を可能な限り活用し、かつMcは新造だがT'cは50系客車からの改造となった。
新造のMcについては、制御系は同系900番台を踏襲するが、台車はボルスタレスで、車体はステンレス製、裾絞りなしの
長方形断面、ステップ付きの半自動式両開き扉三つ、ユニットサッシ窓、運転台前面は貫通扉付きで後の121系に準じる。
車内設備はオールロングシートで、ドア脇の椅子と境界に袖仕切と風防設置、冷房有り、トイレ無し。
一方のT'cは、オハフ50を種車に電車の先頭付随車としての最低限の改造を施し、車掌室を運転室にして前面は105系に
準じ、屋根に後の50系5000番台と同様の分散式冷房装置を搭載し、車内設備は種車のままとした。
McT'cの二両三編成が登場し、電化開業時に就役開始。87年にJR西日本に承継。
PC50改造車のT'c712-500の経年劣化が顕在化したので、2003年に、余剰となったサハ213に運転台とトイレを取り付け
などのクハ212-100にほぼ準じたT'c712-1000として改造し、T'c-500を置き換え廃車し、
そして全車をワンマン運転対応とし、現在に至る。