11/04/16 16:49:46.40 BhswgRwc
「ハル・ノートのようなものを突きつけられたら、モナコやルクセンブルクのような小国でも
矛をとってアメリカに立ち向かうだろう」というパル判事の言葉は有名ですね。
ハルノートの原案は二つあって、僅かに日本側が飲む可能性の残るバージョンは途中で引っ込め
られました。
要は最初から「日本を開戦に踏み切らせる為に作成された物」なので「受け入れのif」はほぼ
意味のない仮定なのです。
もし大戦を回避出来る方策やタイミングがあるとすれば、ずっと以前に遡らなくてはなりません。
しかし後世から見ても、自らの大国化と被植民地化以外の選択肢を勝ち取る事は至難の技です。
むしろ驚くべき潜在能力とバランス感覚を遺憾なく発揮し、奇跡的に国体の消滅を避け続けて
「急勾配に登るしかない綱渡り」を渡り切ってしまったと言うべきでしょう。
天皇制はその時代、まさに国家を統合する為に「必要とされた象徴的なシステム」だと思います。
民族と国家を規定するシンボルの存在により、古代末期から続いた一種の連邦制でもある封建制
の時代を長く経ても、民族のアイデンティティーや国家の概念が消滅しなかったと言えます。