11/01/21 22:27:23 JbH2nstB
>>308
福音書で神の子と言う表現が出たとして、同じ言葉でも福音記者の神学によって指示していることが全く異なります。
マルコ伝では預言者、マタイ伝ではメシア、ヨハネ伝では神の独り子、のように。
ニケーア会議で新約が書き換えられたという歴史的事実はありません。
バイブルの原典と言いますが、それが新約のことであれば、そもそも原典など伝存していません。
パピルスやコデックスはせいぜい数百年で腐食や虫食いで使用不可となります。全て何千年の悠久の時を
写本に写本に写本を重ねて現在まで伝わっているのです。正解宗教となった新約聖書の写本は
あらゆる言語で数百と伝存しています。その中には当然、異読や加筆と思われるものは無数ありますが、
多くの学者がそれら多くの写本同士を比較検証(校訂という)することで、写本の系統図の一番初めにあるものを
辿ることができます。バチカンの写本はその一つです。もし、4世紀にニケーアでの加筆があれば、聖書の文献学や高等批評により
必ず看破されます。写本だけではなく、多くの古代文献に聖書は引用されているのです。
その引用句を一字一句残らず改ざんするというのでしょうか?そんなことはありえません。
また4つの福音書のもとになったQ史料とありますが、Q史料はマタイとルカの共通史料であっても、4福音書全てに共通する資料ではありません。
こんなことは聖書学の常識の常識です。いかにその牧師とやらが無知蒙昧ででたらめな理屈を述べているかの証左と言えます。
バイブルがイエスが本当に言ったこととは限らない。これは正しいです。
しかし、だからといって上記のような妥当が打倒するわけではないのです。