11/02/04 19:33:36 PU2vIzRd
>>115
わたしの発言の中にある「存在」という単語についてのレスでしょうか。
中論の文脈でいう「実在」とは、無常ではない実体という意味で、有部
が「ある」と主張する自性(無常ならざる実体)のことですよね。
わたしの発言でいう「存在」というのは、無常なる一切のこと、つまり空
なる一切のことです。
この二つを混同されていませんか?
ご存じだとは思いますが、念のために書いておきますけれども、
龍樹が中論のなかで述べている、「実体がない」というのは、一切には
自性(恒常不変性)がないという意味であって、なにも「この世には何も
存在していない」という意味ではありません。
中論の中で龍樹は、「この世には何も存在しないのか?」と問われて
「ある(存在はしている」と答えた箇所があったはずです。
いま探しているところですが。