10/09/29 20:16:38 M/HmOmfm
>>439続き
④経済制裁により国家が破滅する。予め断わっておくが、北朝鮮やパキスタンなどとは一緒
にしないように。国家の成立基盤が違う。貿易立国により繁栄している日本は、経済封鎖
には耐えられない。それが発表された段階で、その政権は潰れる。
⑤法的問題が立ちふさがる、原子力基本法をはじめ色々な法律を改正する必要があり、それ
に対する政治的コストが莫大になる。おそらく、いやほぼ確実に、途中で潰れる。
⑥運搬手段がない、核は運搬手段とセットになって、初めて意味を持つ。H-2やM-5は直
ぐにはミサイルにはならない、日本には打ち上げのためのノウハウはあっても、再突入体
に関する(狙ったところに落とすための)ノウハウが全く無い。これを得るには、予算と時間
がべらぼうに掛かる。
⑦核武装と核抑止は同義ではない。日本は国土狭隘、人口過密、都市部集中(ただでさえ少
ない平野部に都市が集中し、なおかつ人口も都市部へ集中している)と言う、核兵器が使用
された場合非常に脆弱な条件が揃っている。つまり、かなり大量に保有しない限りはMAD
が成立しない。
MADが成立しない以上は、核を保有しても抑止力にはならない。またそれだけ大量に保有
しようとしたら、米露と共の核軍縮のテーブルに立たされて、作ったそばから廃棄する羽目
になるだろうね。そしてやはり、MADは成立せず抑止力足り得ない。
⑧よって①~⑦により、日本の核武装はデメリットばかりであり、結果として日本が採用する
のは現実的ではない。