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これはたとえば、「輸出車の値段が、円高で上がってしまう」といっても、「そもそも車体の鋼板
(鉄鉱石)の値段は、円高で下がっているだろう」ということですね。8/25付けのWSJ紙によると、
「両者は相殺(そうさい)する関係にあるので、日本の製造業全体としては、1ドル80円を切るま
では、通期の利益が減少することはない」と指摘しています。(円は、17日20時現在、1ドル85
円80銭)また、「製造業全体の損益分岐点は、1ドル67円なので、その水準までは、利益が完
全に消えてしまうわけではない」とも、指摘しています。
確かに、経済界は声高に叫びますし、マスコミは固定観念で、あっさりそれに乗ってしまうので、
日本の報道だけみていると、ノセラレやすいのですが、そのあたりは、一つ冷静に見ておく必要
があり、「ザ・リバテイ」や実現党の政調会にも、数字ベースで詳しく検証していただきたいテーマ
でもあります。
さらに御法話では、「日本のGDP(国内総生産)に占める輸出の割合は15%と、実は諸外国よ
り小さいのだ」とのお話もありましたが、それに加えて、9/7付のWSJ紙では、「日本の主力産業
である「自動車」の海外生産比率は、既に約40%、エレクトロニクスは30%近くに達しており、
これらはそもそも、円高の影響を受けない」と指摘しているほか、「日本の輸出の円建て(円で値
決めすること)比率は、既に41%まで上昇し、ドル建て(ドルで値決め)比率は48%まで低下し
ている」とも指摘しています。円建てであれば、やはり円高の影響はゼロですね。(1ドルが85円
であろうと60円であろうと、1円は1円ですから。)