10/09/19 12:44:36 p5gSWU1z
さて、御法話の中では、「円高」について、マスコミ報道と異なり、「悪いことではない」と肯定
されつつ、以下の点を指摘しておられました。
(1)基調としては、円高に向かう。中期的には1ドル50円に向かうだろう。
(2)まずは、1ドル70円で生き延びられる方法を考えよ。これまでもそうだったが、1~2年
で乗り越えられるはずである。
(3)1ドル50円なら、円建て(注1)でアメリカ経済は今の半分に、ドル建てで日本経済が2
倍になり、真の意味で両国は、イコール・パートナーになっていく。
(4)今年、中国経済のGDP(国内総生産)は、日本を抜いて世界第2位になると言われてい
るが、これであえなく、(中国は)2位から転落するはずである。
(5)政府当局者(首相、財務省、日銀)は、ずっと反対のこと(円安)を言い続けるだろうが、
歴史は、彼らの逆(円高)が正しかったことを証明するだろう。
(6)これから、思いのほか、「円高による消費経済の拡大」で、景気が回復してくる可能性が
ある。菅首相が無能で、手が打てなければ打てないほど、景気が回復するかも。(下手
に動かれると、逆効果になるから。)
さて、これを考えるにあたって、8/25付けと9/7付けのウオール・ストリート・ジャーナル
(WSJ)紙に、面白い記事が載っていました。
御法話の中で、
「輸出製品のうち、原産地(原材料)がすべて日本産の製品など、ほとんどないはず。原材料
のところで、必ず輸入が伴っているので、ひと言で「円高で輸出品が売れなくなる」(輸出価
格が上がってしまうから)といっても、円高で原材料が安くなる分を差し引くと、本当にマイナ
ス効果があるのかどうかは、よく見ておく必要がある」
という趣旨のお話がありました。