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それは、国家意識の在り方に問題があったのではないか。そして、その原因は、日本人の歴史を造り出した過去にあったのではなかろうか。
徳川幕府が大政を奉還し、きびしい鎖国から目覚めた日本、その指導者によって、その人間の知恵によって神国日本が造られて行った。
神仏を分離し、天皇を現人神として崇拝させ、国家意識の高揚を計ったのである。
日本人の心は外国に走り、日清戦争、日露戦争と不調和な闘争への道を辿って行く。
健軍の思想は、人々の思想、自由を束縛して、軍閥が次第に権力を持つように変わって行ったのだ。
そして、河本大佐などによる張作霖爆殺事件によって起こった満州事変、さらに支那事変、大東亜戦争へとエスカレートして行ったのであった。
神の名を利用した無謀な指導者達は、遂に自らの首を締めてしまう結果を招いてしまったのである。大きな大衆の犠牲を伴ってだ。
全く、思想とは恐ろしいものである。誤ったそれは、多数の人を狂わせてしまうものなのだ。
正しい基準が解からなくなってしまった果ての戦争だったということである。
神の存在があるとしたならば、地球上の人類すべてに、その恩恵は平等であるはずではなかったか。それが慈悲と愛の塊であるならば、
私達を育ててくれた両親のように、誰が子供達の不幸を望むであろうか。