ハリストス正教会 part.3at PSY
ハリストス正教会 part.3 - 暇つぶし2ch29:神も仏も名無しさん
09/11/20 19:02:15 waDetrYj
ドストエフスキー 罪と罰(下)
p428 ロシア語を知らないと気がつきようもないが、
この長編の題名の一要素である「罪」の原語「プレストゥプレーニエ」
は「越える」を意味する「プレ」という接頭辞(せっとうじ)と、
「歩む」を意味する「ストゥパーチ」という動詞の合成語から派生した名詞で、
原義は「ふみ越えること」の意味なのである。
ロシア語で「罪」をあらわす言葉には、このほかに、
主として神の掟を破った罪を意味する「グレーフ」という名詞があるが、
「プレストゥプレーニエ」のほうは、人間の定めた掟を「ふみ越えた」罪、
つまり、犯罪なのである。
p429 ・・・ソーニャは自分のことを「罪の女」と呼んでいる。
この「罪の女」の原語は、神の掟を破った罪を意味する「グレーフ」
から派生した「グレーシニツァ」である。
ということは、神を信ずるソーニャが抱いていた罪意識を、
「ふみ越えた」という言葉によって、
ラスコーリニコフが強引に自分の罪意識に引き寄せ、
彼女を自分の「同類」にしようとしていることを意味するのだろう。

ちなみにキリスト教徒で「罪の女」と聞けば、売春婦とか、
マグダラのマリア(マグダラ・マグダレーナ)を思い浮かべるだろう。
帝政ロシア時代の売春婦は、黄色い免許証を持っていた。
つまり公娼制だったのである。

犯罪・原罪(或いは宗教的罪)
クライム・シン(イングリッシュ語・英語)
プレストゥプレーニエ・グレーフ(ルースキー語・露語)


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