09/11/11 10:27:39 Hr71Cnr5
「日本仏教はこのままで良いのか?」とのスレタイですが、考察のステップ
としまして、まず日本仏教(多くは大乗仏教)と原始仏典との差異を認識し、
大乗仏教が起きた「縁起」の是非を検証することが肝要かと思料します。
私個人がこの半年調べましたところ、原始仏典との差異は「空」、「縁起」の
重視にあるという仮説に至りました。
勿論、「空」、「縁起」を展開したのは大哲学者の龍樹になり、論理は「中論」
にて検証できます。
衆知の通り、「中論」の論理のコアは「八不」の証明にあり、中でも「不去」の
言語論理学上(机上)での証明から始まります。
彼は「八不」にて、「運動」、「時間」の存在を否定し、「因果の法」から「時間」
を引いたものが「縁起の法」と私は見なしております。
素朴な疑問ですが、足元のアリさんを見ながら108回「去るものは去らず」を
唱えましたら、アリさんの「運動」と「時間」を現象世界、現実世界で皆さん
(自灯明)は否定できますでしょうか?
否定できる方は大乗仏教徒であり、否定できない方は原始仏教を読んでみることも
宜しいかと存じます。
余談ですが、かの大哲学者の辞世セリフは「君は私がいないほうが良いと思うか?」
だったそうで、弟子達に囲まれた釈尊の辞世とは差異が大きいのも因果でしょう。