10/11/09 08:39:55 WDnGQSwl
記憶がなくなるというのとは少しちがうのではないかな。
主観的から客観的になる、という言い方はどうだろうか。
恋でも、ほれまくっている最中は会いたい一心で仕事も勉強も手につかないで、
相手のことばっか考えている。が、恋がさめてしまえば魔法もとけて正常にもどる。
かといって、恋していた記憶がなくなるのでもなく、してきたことバカさかげんを忘れたわけでもない。
つまり、客観的に冷静に自分をみつめることができるようになったわけだ。
恋がそうなるには時間がかかるが、怒りや悲しみといった感情も原理的には似たようなもので、
親や子供が死ねば自殺したくなるほどさびしいが時間が解決してくれる。
これもまた主観が客観へと移行するからといえなくもない。
禅者は、そうした過程が、通常のひとたちよりもすみやかにというか、即座に近い形で
おこなわれるという言い方はどうだろう。