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親鸞聖人の念仏道場
世に曲事ごとの起こり候らいしかば、それにつけても、念仏を深く頼みて、世の祈りに心をい
れて、申し合わせ給うべしとぞ覚え候。(消息集)
世の中に不都合なことがあった時、念仏を信頼し、世の中の憂いが無くなりますようにとそん
な祈りの心で合同して念仏を称えてください。
安楽集に云わく、観仏三昧経に云わく、父の王を勧めて念仏三昧を行ぜしめたまう(行の巻)。
安楽集は言う。観仏三昧経が次のように言う。釈迦は父王に念仏三昧の行を勧めた。
浄土五会念仏略法事儀讃に云わく、 ~ しかるに念仏三昧は、これ真の無上深妙の門なり。
~ 如来常に三昧海の中において、網綿の手を挙げて、父の王に謂いて曰わく、王いま座禅
してただ当に念仏すべしと(行の巻)。
浄土五会念仏略法事儀讃は言う。念仏三昧は真の無上深妙の門である。 ~ 如来はいつも
精神集中の中でしわくちゃの手を挙げ、父王に言っていた。王よ。いま座禅して念仏なさいませ。
五会讃法照禅師の述作する所、 ~ 流布の本に深妙の下、問答の上に禅の一字あり。 ~
如来等とは、これ五会念仏を釈する文なり。(存覚 著 六要抄) 浄土五会念仏略法事儀讃は
法照禅師が書いた。流布の本を見れば「深妙」の下、次に続く問答論の上には「禅」という文字
が書いてある。つまり、「念仏三昧は、これ真の無上深妙の禅門」という意味である。「如来」以
下は五会念仏を説明している。
五会法事讃略抄(親鸞真筆)
しかるに念仏三昧は、これ真の無上深妙の禅門なり。 ~ 今日、道場の諸衆等 恒沙曠劫よ
り惣じて経来たれりこの人身をはかるに値遇し難し ~ 四十八願かならず相たずさふ普く道場
同行者を勧む
もしそうであれば、念仏三昧がよい。~念仏三昧こそ、真の無上、真の禅門である。今日、道
場には様々なところから集まってくださった。人の身というのは実に予測できない。 ~ 四十八
願は一体になって全ての道場同行者に五会念仏を勧めます。