理想社会・ユートピアを考えるat PSY
理想社会・ユートピアを考える - 暇つぶし2ch2:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:12:43 qLFmzBC5
リンクの上の方が今の時間はアクセスできないようです。
先ほどもそうなりましたが、しばらく待つと回復しました。

3:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:23:14 k26kG4Wc
理想社会・ユートピアの観念は、あるがままの社会に存在する価値に
盲目となり、いたずらに変化と破壊のみを求める、人間にとって最も
有害な観念。

「神の国」を求めたキリスト教、「共産主義ユートピア社会」を求めた
マルクス主義の惨状を直視されたし。

4:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:29:03 k26kG4Wc
「最善は、最悪を生む。」(デイヴィッド・ヒューム)

5:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:38:55 qLFmzBC5
私の考えるのは、トラブルの起きない、平和な社会です。
トラブルが起きたときに警察や役所が行動を起こすのではなくて、
最初から人の個性によって存在場所を分けることで、トラブルの発生率を低下させることを基本とします。
現在の社会では、犯罪者は刑務所に、それ以外の人は一般社会にと分けられ、二択しかありませんでした。
しかし、これを階層化することで、より安全な社会が生まれます。
外国ではゲートウェイシティといった試みがすでにありますが、それをより進めて、
住居を分ける事によって危険が起こらないようにします。

例えば、多くの人は家ではあまり警戒心を持たずに、緊張から開放されます。
しかし、公園などではあまりリラックスできない場合もありますし、人が多い場所ならなおさらです。
なぜかというと、見知らぬ人は危険だという考え方があるからです。
家の中なら、家族が数人近くにいても、外のように緊張することはあまりないでしょう。
これは家族に対しては信頼性があるからです。
私は、家の外でもこれと同じレベルの安心感がある社会が望ましいと思っています。
同じ区域内にいる人であれば、面識がなくても家族のように信頼できるという社会が到来すれば、
心配から開放されます。

昔のように交通手段があまり発達していなかった時代は、農村部では家に鍵がなかったりもしましたし、
変な人が入ってくることもまれでした。
閉鎖的という欠点はありますが、ある意味村全体が家族のような状態でした。
現在では、学校がそういった空間となっていると思います。
学校の中では、「変質者に襲われないか」とか「引ったくりに遭わないか」という心配をする人は少ないと思います。
これは学校が、たとえ面識のない人が多くても、閉鎖的空間となっているからです。
ただし、だからこそいじめが起きたら逃げられないという問題もありますが、そこが解決すれば、
とても平穏な空間だといえます。

6:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:40:35 qLFmzBC5
学校においては教員が生徒を評価して、誤りには対処する役割を担っていたように、
社会においてはそれなりの判断力を持った人が、居住者の評価を行わなければなりません。
どうやって中立性を保つかは大きな課題です。
多数派の賛成で選出される形では、過去の例を見ると必ずしも安全ではないと思います。
また、より低い評価をされた人たちが、不満を持たないようにしなければならないです。
そういった人たちの居住区は、他より優遇するというのも一案です。

7:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:42:33 qLFmzBC5
>>3>>4
社会に参加しない人は、社会の外で今までどおり生活できるようにすれば、問題ないと思います。
全体主義国家の問題点は、思想に共鳴しない人まで共生的に体制に組み入れたことですし。

理想社会外の人の方が繁栄したりして成功する状況になった場合、
それは現社会を改革する動機にもつながりますし。

8:神も仏も名無しさん
09/06/01 01:53:01 qLFmzBC5
これはちょっと考えただけのことですが、対立軸というのを考えています。
「善と悪」「良と不良」で、これは対義語な訳です。
善悪というのは、そのまま正義か非道かということで、正邪とか理非曲直のような概念です。
良不良というのは、社会的に成功するか、あるいは貧困かというような、出来不出来のことです。
善と悪の対決は、裁判であり、良と不良の対決は、競争です。
一方、善と不良の対決は、教育であり、良と悪の対決は、選挙です。
ただ、「悪だけど利益」とか「善だけど不人気」という例があるから、混乱が生まれます。

9:神も仏も名無しさん
09/06/01 02:04:34 qLFmzBC5
>>8は一旦置いておいて、理想社会の体制を考えてみます。
社会を三つに分け、第一層(安全)、第二層(不明)、第三層(危険)ということにして、
さまざまな観点からその人の個性や人格を評価して、それぞれの居住区を与えます。
ただし、高い居住区の人が、低い居住区に住んだり訪れたりすることはかまいません。
低い居住区は、危険とされた人が移住するのを嫌がらないように、より発展的で歓楽的にします。
要するに、安全な場所は清貧というわけです。

これを実現するのに必要なのが、現代の技術です。
例えば、個人の言動の全てを記録するシステムが実用化されれば、
暴言などについて言い逃れが出来なくなります。
そして、「この人の存在が社会に負担」だと思ったら、評価機関にそのときの場面を提出します。
ただし、若年のうちに学校などにおける評価である程度振り分けられるので、
成年後にそういう状況になることは少ないと思います。
また、復権についても、評価機関が行います。

社会体制は、上層は財産権などを廃止し、共有制度とします。
ただし、個人の家、部屋はありますし、生活必需品は配給されます。
下層の場合、トラブル防止のために権利を厳格にしなければいけないでしょう。
労働については、基本的には自給自足です。
ただし、場合にもよりますがまったく労働しないわけには行かないでしょう。

10:神も仏も名無しさん
09/06/01 02:14:18 qLFmzBC5
「持続可能な開発」という言葉がありますが、同じ様にこの社会を永遠に持続させるには、
それなりの裏づけがなければいけません。
多くの宗教団体のように、外部社会で働く信者からの献金によって成り立っているのでは、
いつか破綻します。
もしその宗教団体が、その国の大部分を支配したとしたら、収入源に困ってしまいます。
あくまで、内部からの収益でプラスになるのでなければなりません。
農業というのはその一つの解決策です。
機械化が進んでいるため、労働時間が短縮できる時代になっています。

ただし、人口については注意しないといけません。
アフリカの人口爆発で、世界の食料が不足するという話がありますが、
人口の調節はしなければならない可能性があります。
ただし、生物学的には、平和な環境では出産数が減るとも言われているため、
自然のままでよくなるという可能性も捨て切れません。

また、日本のように農地が少ない割に人口が多い国の場合、製造業が必要性が高いのですが、
当然製造業も重視しなければならないでしょう。
また、適正人口という概念もこれから必要になってくるはずです。
そもそも食料や医療が充実している時代は20世紀以降ですし、その時期になって人口が爆発的に増えました。
人間の遺伝子は、そういった時代に合っていないため、死者数より出産数が明らかに多い状態が一定期間続くでしょう。
そういった期間は、人口問題に対してどうやって対処すべきかも問題となります。

11:神も仏も名無しさん
09/06/01 02:26:39 qLFmzBC5
ただ、いろいろと懸念を書いてきましたが、このプランは100人程度の賛同者が集まれば、
小規模の区画内で始められるはずです。
この場合の第三層は、一般社会に該当させます。

この方法は、別に目新しいものではなく、すでにいくつかの団体によって行われています。
ただ、そのいずれもがあまり大きくなっていないというのは、開発を可能とする持続力に欠けているからではないでしょうか。
それよりもいろいろと問題も大きい宗教団体の方が、献金を吸って肥大化しているのは、
そちらの方が魅力があり、また集金力があるからです。
つまり、清貧を気取っても、社会の多くは付いて来ないのです。
何か、社会全体を富ませる鉱山のような、原動力がなければなりません。

農業のように、太陽の恵みだけでも何とかなるような産業の場合、
さほど大きな収益は得られません。
実際、そういった試みは多いのですが、お布施主体の新興宗教に負けてしまっています。
発電産業や不動産業のように、ある程度定期的な収入が得られるビジネスでの収益などが思いつきますが、
これといって特効策がすぐに思い浮かぶわけではありません。
ただし、採集社会の時代は、自然の恵みのみで生きられたのですから、
人口が違うといえど、自給自足は可能なはずです。

12:神も仏も名無しさん
09/06/01 04:06:22 qLFmzBC5
エネルギー利用について、少し調べてみました。
太陽電池と風力発電については、まだ実用に出来ないレベルのようです。

太陽電池はキロワットあたり50万円から70万円が相場のようです。
しかし下記のようにキロワットあたり10万円のものも出てきているため、安価化に期待です。
URLリンク(www.gamenews.ne.jp)

中古の太陽電池なども安価なのですが、効率が悪い時代のものであるため、設置面積が広くなります。
一般的なものは、元が取れるのに15年から30年かかるといわれていますが、
低価格商品の普及と、検討中の電力買い取り価格2倍化法律案、補助金などにより、
かなり収支が改善する可能性もあります。

風力発電は、地域によって風の強さが違うので、太陽のようには行きませんが、
やはり高価格などの点で、太陽電池よりは収益になりにくいです。
スパイラルマグナス風車(スクリューマグナス風車)という新型の風車の場合、
設置場所が小さくて済みますが、キロワットあたり200万円を超えてしまいます。

しかし、不動産の賃貸と比べて十分に効率的な収入源になるかというと、
なかなか難しいです。

13:神も仏も名無しさん
09/06/01 09:11:37 qLFmzBC5
一方、不動産収入といっても、外部にするか内部にするかで意義が違いますね。
居住者が外部の人間である場合、それは純粋に収益事業ですね。
自給自足といえるかどうかは分かりませんが、預金の金利のようなものと考えれば、
自給自足の一種でもあります。
不動産投資信託の利息を得るのと同じ考え方ですから。

居住者が社会内部の人間である場合、それは既存の教団のお布施とかぶります。
お布施の代わりに、賃料を払うという形です。
しかし、そこに帰属心や忠誠心などがあると、相場より高くても支払うということになり、
お布施的な要素が強まります。
ただ、この場合は当然その社会参加者は、別に仕事を持っているわけで、
その点においてはその人については自給自足ではなくなるわけです。

なお、上記の収入源の話は、その理想社会がまだ国家規模にいたらず、
コミューンのレベルにとどまっている時期に、どの程度規模を広げられるかの原動力となる資金源の調達についての話です。
組織が弱小のうちは、資金調達に成功しなければ成り立ちませんから、
上記のリンクに載っているような小規模コミューンのレベルを脱するためにも、
「持続力の高い開発」のための原資が重要となります。
こういった外貨(社会外でのお金、日本で言えば円)の獲得こそが、社会での栄枯盛衰を運命付けるでしょう。
昔と違い、資金がなければ定住することすら困難な時代ですから。

これまでに書いた話は、一国レベルでその社会体制になった場合と、
国内でコミューンとして拡大する時期について述べましたが、
書き分けが少し分かりにくかったでしょうか。
大規模になった場合と創成期の場合では経営哲学が異なりますので、
現実的な部分を考えるとやはり資金源は重要だと思い、いろいろな案を書いてみました。

14:神も仏も名無しさん
09/06/01 10:07:28 yiXWVMBB
仕事があって、家があって、食事があって、友達か家族が居れば。

みんなにこれがちゃんと有れば、世界は平和になると思う。

お腹すいてたら平和はこない。

15:神も仏も名無しさん
09/06/01 11:40:47 qLFmzBC5
これは賛否両論があるかと思いますが、日本には非常に人口が少ない自治体があります。
そういったところにある程度の人数で移住すれば、投票活動によって理想社会に近い政治体制にすることは可能だと思います。
ただ、現在の政治というもの自体が、私の考える社会とはかけ離れているので、
政治システムを利用するのは邪道であるようにも思えます。

URLリンク(jp.truveo.com)
先ほどのリンクとかぶりますが、太陽電池は2010年ごろから低価格化が進むようです。
安価な薄膜型のが最近複数出荷され始め、ワット100円(キロワット10万円)に達する日も近そうです。
屋根取り付けでなく、土地に直置きなら、パネル本体のみで安価です。

他にも、漁業などの自然の恵みを利用する収益事業は多くありますが、
あまり詳しくないことで大事なことを判断してしまうのもいけないので、
環境によって左右されにくく、かつ将来的に費用が安くなるものとして発電という例を挙げました。

個人的な考え方では、人間社会がこれまで金銭や物質の文明を築いてきたのは、
一重に技術開発のためだと思っています。
競争社会を作ることで、技術の開発を自然に任せるのではなく、
企業理論で組織的に推進させ、早急な発展を促すのは、ある程度歴史の必然性があったと思います。
しかし、その技術も現在は十分な水準に達しました。

16:神も仏も名無しさん
09/06/01 11:42:37 qLFmzBC5
共産主義国家が停滞したのは、技術力で西側に付いていけなかったからというのも一因です。
宇宙開発のような潤沢な資金が投入されたプロジェクトはともかく、
民間企業間の競争がないので、民生品の質が悪く、それが大幅に経済力で差をつけられた原因でしょう。
私的な考えでは過去の共産主義は農業に向いていますが、商業や製品開発には向いていません。
農業のように、誰がやってもある程度の収穫が見込める分野では、ルイセンコのような失敗がない限り、
労働者の士気が低くても、作物が自ら育ってくれますから、さほど効率は悪くなりません。
しかし、それが新製品がたくさん出る分野では別です。
競争がないことは、製品の陳腐化を生みます。
共産主義国家の不運な点は、20世紀という技術が急激に発達した時期に国家が樹立されたことです。
もし数世紀前、あるいは数世紀後であれば、安定した政治を行えたのではないかとも思います。

しかし、現在ではさまざまな技術の進歩により、かなりのことが可能になっています。
以後は放置していてもマイナーチェンジしか起きないと思っても、さほど大きな問題はないと思います。
いつ、技術競争社会から共有社会へと舵を切るか、これは見極めが難しいですが、
小規模レベルならばとっくに転換は可能となっています。

ただし、私が懸念することがあります。
それは核兵器問題です。
核兵器は、今までの数十年間、攻撃側が圧倒的に強いという兵器でした。
V2以来、まともに弾道ミサイルを打ち落とせる保証がある防御兵器ができたためしはありません。
また、迎撃ミサイルの性能が完璧であっても、弾道ミサイル以外の運搬手段を使われたら意味がありません。
核兵器に関しては、人類の総力を上げて、核爆発そのものを防ぐ技術を開発するべきです。
本当に可能なのかは分かりませんが、成功すればシェルターなどに頼る時代は終わりを告げます。

17:神も仏も名無しさん
09/06/01 11:48:31 qLFmzBC5
>>14
まさにその通りです。
ただ、治安はそうですが、世界平和というレベルになると、それ以外の考え方も必要になりますね。
イスラム原理主義の人には、結構裕福な人もいました。
日本の左翼が活発な時代も、裕福な人が過激派事件を起こしました。
ラディンも富豪ですし、英国でテロを起こしたのは医師だったというのも記憶に新しいです。

やはり教育の問題というのも大きいと思います。
個人的には、学校は学力より社会とのあり方を学ぶことを重点においてほしいと思います。
また、同じ学年が同じ年齢というのも不自然です。

18:神も仏も名無しさん
09/06/01 15:54:48 qLFmzBC5
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
幸福実現党の饗庭党首の演説を聞きました。
この人の語り口はとてもよく、内容的には感動できます。
特に、最後のあたりは結構いいことを言っています。

しかし、小林早賢が与謝野馨が半年後に死亡すると予言したり、
大川きょう子がヒステリックに演説したりするのを聞くと、
どうも違和感を感じてしまいます。
饗庭の演説だけが表に出ていれば、彼のルックスとあいまって、
幸福実現党のイメージはとても良かったでしょう。
(現実には、ファルコン氏による告発サイトなどがあるためネット住民には実態が知られてしまいますが)

ただ、どのように演説の内容が良くても、それを実行するかは別です。
創価学会もオウム真理教も、対外的な出版物にはとてもよいことが書いてあり、
キリスト教の聖書を読むよりもよほど的確に人生の指針にすることができます。
(聖書には歴史とかの雑多なことも多いですから)
しかし、実際にカルト集団が内部でやってることが建前通りとは限りません。
パナウェーブのように外部に出す文書も電波系な団体はむしろ例外でしょう。
悪い企業ほどよい広告を出すのと似ています。

幸福の科学に入信している人の多くは善人だと思います。
オウムに当初入信した人も善人だと思いますし、むしろ善人過ぎて社会から阻害されかけている人が多かったと思います。
ただ、幸福の科学もフライデー事件でその元善人たちが牙を向きましたし、
オウムもたびたび地元と衝突しました。
善人であろうが、だまされて悪の手先になるのはその場においては悪人とみなすべきです。
戦場で、敵兵が善人だからこちらは撃たないということはありえません。
善人だからどうこうというのは、相手が降伏し、誤りを認めてからの話です。
私は、「だまされやすい人」は保護すべきではあるが、権利も制限すべきだと思います。
そういう人が多くいる社会は、扇動者が出現しやすい社会です。

19:神も仏も名無しさん
09/06/01 15:55:42 qLFmzBC5
人間の進化において、サルの時代は必要なかった情報判断力が、人によって差があるのはやむを得ません。
しかし、それが現実なので、社会はそれに合わせなければならないと思います。
英語力の検定と同様に、正しい判断力の検定があれば、それが明らかにされるでしょう。
それは学校教育で鍛えられるのかどうかは分かりませんが、多くの人が自分にはその能力がないと自覚することで、
自分の決断を妄信しなくて済みます。

20:神も仏も名無しさん
09/06/02 17:03:57 ib3AhkJ3
二束三文の土地を買えば、居住地の問題は解決しますね。
しかし、娯楽施設や食品の調達はそのままでは難しいです。
購買部を設けるしかないでしょう。

また同様の理念の団体を複数作れば、それらの団体が競い合うこともできます。
無償で相互に行き来できるシステムがあればいいですね。
また、団体の存在を外部に秘密とするかどうかも問題です。
理念が分かれば、共鳴しないのに何らかの利益目的で入ろうとする人も現れるでしょう。

21:神も仏も名無しさん
09/06/03 12:23:20 tvKqvaTg
資産運用による収益を活動費に当てるのはすばらしいですね。
しかし、日本の預金では安すぎます。
年利5%のものがあったとしても、それを貯めるのではなく、何かに投資した方がむしろよかったりします。
年利20%ほどのものがあって、初めて資産にして複利運用などで収益源として残すべきだといえるでしょう。
団体の黎明期というものはとにかく資金が入用です。
またまとまった人数もいないために、役割分担がうまくいきません。
安定した生活か、積極的拡大かを選ばなくてはなりません。

そして、参加者の勧誘はどうすべきかも難点です。
ユートピアゆえにただ楽をしたい人ばかりが集まっても困ります。
教育機関を作って、そこで選別するという方法もあると思います。
ただ、問題は指導者の存在ですね。
多数決では、当然外部世界に負けてしまいます。
外部世界の、価値観が異なる人たちが流入した場合、多数決をとると危険です。
やはり指導者層は清貧な環境に住むことにして、そこに住んでいない人には議決権を与えないのがよいでしょう。
利益目的の人をこれで排除できます。

あと問題は、政府との対決です。
今まで日本で新興宗教が過半数を握ったことはありませんでした。
創価学会ですら、1割というのも怪しいくらいです。
政府と対決するのではなくて、地域に割拠するというのもよい方法かと思います。
中央政府ではなく、地方の政府に対する影響力を持てば、自衛隊や外交、国税などには影響は及ぼせないものの、
教育や警察、条例などには影響を及ぼせます。
面積的にも、日本の面積の200分の1の県などもあり、そういった場所に投資を集中すれば、
影響力は大きくなるでしょう。
県レベルに達しない場合は、町村レベルというのもよいです。
場合によってはそういった地域に移住して、選挙権を行使し、
財力をバックにその地方を発展させれば、団体の人気も高まるでしょう。
しかし、いわゆる在家の人と、集団生活をする人の差が在るわけで、
どうすれば全ての地域で信仰を灯し続けられるかという命題と、集団移住は相容れません。
どのようなことがあっても、一度抱え込んだ参加者を切り捨てるのは避けるべきです。

22:神も仏も名無しさん
09/06/03 12:36:40 tvKqvaTg
投資としては、外国為替証拠金取引の、スワップポイントを収益にするという方法もあります。
これはレバレッジを掛ければ利息も大きくなるので、外貨預金より有利です。
これまでの経験から絶対に下回らないというレートを下回るまでは損切りをしなくてよいというレベルの、
レバレッジを掛けて外貨預金の数倍の金利を得ることは可能でしょう。
ただ、安定的なドルが最近金利が安く、スワップポイントがほとんどないので、
やや未知の通貨に手を出さざるを得ません。
この世界はまだ不備もあり、確実なものではありませんが、ある程度検討には値します。
これ以外の、株や先物、オプションなどの相場は、当たるか外れるかという要素が強く、
安定的な収益は期待できません。
株の配当は、確かに有利ではありますが、スワップと比べると株価そのものの変動も大きく、
また通常はレバレッジが効かないので、あまり見込みはありません。

金を一定額で購入し、一定量を売却するという取引もありますが、これなども利殖としてはよいでしょう。
ただ、問題は、投資というものはそれしかやらない世界では成り立たないということです。
初期の頃はいいですが、末期に国の大部分が自勢力になるという段階になると、
投資しかしていないのでは国が成り立ちません。
この場合、太陽光発電などの自動的に富を得るやり方に変えざるを得ないでしょう。

23:神も仏も名無しさん
09/06/03 15:34:14 tvKqvaTg
複利とはすごいものです。
アインシュタインもそう言っていたという話すらあります。
年利10%の複利では、20年で元本が6.7倍になりますし、
年利20%の場合は38.3倍にもなります。

金銭面だけではなく、物質も参加者数も複利で増やしていければ最適です。
ただし、これは着実すぎるということもあるでしょう。
幸福の科学は設立後わずか数年で、非常に急拡大しました。
黎明期は、複利などにとらわれるよりは積極的に打って出るという方法もあるでしょう。
逆に、ある程度力が付いたら積極的に組織的に打って出るということもありえますし、
どちらが正しいのかは経験がないうちは分かりません。

願わくは、世にはびこる新興宗教のように、お布施がなければ成り立たないというような状態にならないでほしいです。
むしろ、加入者に無償で施しをする、といった逆のことをやってこそ、
これまでの団体との決別を明らかにできます。
いくら資金を積んでも、組織内ではまったく地位が上がらず、名声もないのであれば、
あえて利益のために寄付する人はいなくなります。
つまり、寄付は真の浄財となるのです。
個人的には、物を寄付する方が金の流れが明確になるのでいいと思いますが・・・

合同会社という考え方に近いです。
これまでは株式会社など、出資した額に応じて議決権を持つ会社が主体ですが、
今は合同会社など、出資した学位外にも技術力などに応じて意見や配当を受け取る権利などが付与される、
そういった新しいものが出ています。

日本は世界第二位の大国なのに、朝から晩まで働かなければならないというのはどこかおかしいのです。
富の独占が問題なのではありません。
食料も不足していません。
エネルギーは不足していますが、技術力や加工力は世界トップレベルです。
社会構造が、ワーキングプアなどを生んでいるのです。
GDPから見れば、これほどの国が貧しいわけがないはずです。

24:神も仏も名無しさん
09/06/03 15:46:30 tvKqvaTg
過去の失敗に学び、不自由な共産社会からは決別し、農業国に戻ることもあきらめ、
最小限の労働で最大限の生活を誰もができるようにしなければなりません。
市場の製品は競争や利潤のせいでコスト高です。
食料品を切り詰めてまで携帯電話に使ったりする人がいて、そういっただぶついたお金が市場を重くしています。
日本社会は動き続けなければ倒れる状態になっており、これを支えながら軽く、遅くする必要があります。
かといって、新技術の研究が停滞するわけではありません。
労働環境がよくなれば、結果として開発力は高まります。

例えば、原油輸出国が、政府の采配次第で国民の誰も労働せずに暮らせるようにすることは可能でしょう。
もちろん、それを目当てに移民が増えると破綻しますが。
つまり、国全体の収支がプラスなら労働は不要なのです。
しかし、その収支を得るために労働がなければならない場合、
そう単純ではありません。
農業や漁業もそうですし、製造業もそうです。
しかし、現実には機械化が進み、それらはある程度無人でもよくなっています。
販売業も、自動販売機というものがある程度幅を利かせています。

しかし、機械化は人減らしを生みました。
機械が入って人がクビになったのです。
なぜ、機械化で効率がよくなったのに、人が不幸になるのでしょうか?
考えてください。
農業や工業を機械化しても、収穫や製造高は下がるどころか、場合によっては上がります。
今までは、人を雇ってもやっていけたのですから、その人に払っていた給料を払い続けてもよいはずです(機械があまりにも高い場合は両立できないが)。
そうして、機械化が進んだ結果、解雇された人は働くことがなくなりました。
しかし、それならよいはずが、給料まで消えてしまったのです。
もちろん、雇用者には「他社との競争に勝つため」などという言い分はあるでしょう。
たとえ他社と協定して機械化をしていなくても、外国との競争に負けてしまいます。
とはいえ、国全体の生産量は減ってはいないのです。
なぜ、解雇された人がそれを受け取れないのか不思議です。

25:神も仏も名無しさん
09/06/03 15:52:03 tvKqvaTg
これはマラソンのようなものです。
マラソンでは、隣の人が自分より速いと、自分も速く走ろうとします。
それを見て他人も速くなります。
しかし、みんなが一斉にゆっくりと歩き始めたら、やっと全体の速度は下がります。
誰もが、そのときはほっと一息ついているでしょう。
20世紀はまさにそのような競争の時代でした。

そして、人口が多いと、これからも競争をしなくてはなりません。
アフリカなどでは、食料獲得競争が広がるでしょう。
人間の本能で、危機感のあるときには出産数が増えますので、これはさらに激化すると考えられます。
しかし、冷戦も終わり先進国は他国に目を向けられる時代がやってきました。
先進国のなかにモデル国家をつくり、そこを目指していくという試みが望ましいです。

19世紀は植民地競争、20世紀は軍拡競争がありました。
21世紀はそろそろ食料獲得競争でしょうか。
しかし、日本に限っては、人口減少社会で、このGDP大国においては競争は本来不要です。

26:神も仏も名無しさん
09/06/03 16:06:11 tvKqvaTg
理想社会は、私たち一般日本人が、無理をせずに最小の労働力で文化的な生活を送ることができるという、
見本としてはどうでしょうか。
外部から収入を得ずに、自給自足で全てが事足りるのだと、
日本人に気付かせるというのもよいでしょう。

もちろん、初期投資はいります。
住居にせよ、農地や発電設備にせよ、ある程度は必要ですが、都市部でなければある程度は可能でしょう。
自給自足といえば清貧というイメージがありますが、それを超える繁栄を見せ付けましょう。
繁栄と言っても、質素に暮らせば富は有り余るものです。
高級車や化粧品、ブランド物の服にお金を掛けず、教育に投資をすれば、安くて効果的です。

27:神も仏も名無しさん
09/06/03 17:40:23 tvKqvaTg
私の犯罪論は明確です。
利益を目的とした犯罪は許し、そうでないものは許さない、と言う区分です。
利益を目的とするのは動物の本能で、それを抑制するのは人為的です。
戦闘など、他者との抗争ではそれが有利な性質とされる場合もあります。
しかし、利益が目的でない犯罪は、正義のためなどのものを除き、
予測が付かないため予防もできず、社会にとって危険であると判断します。

だから、たとえ殺人であろうと、巨額の利益に目がくらんだために犯罪を起こした人は、
第一層や第二層にとどめても問題ありません。
それは環境次第で予防できるのですから。
日本人の多くは、飢餓に陥ったら食品を盗むでしょう。
それと同じです。
一方、粗暴犯は軽犯罪であれ、第三層以下に落とすのが適切です。
利益誘導により、低い階層ほど豊かなので、落ちることへの抵抗は少ないでしょう。

教育はどうすべきかに付いてですが、家庭教育と学校教育は分けて考えるべきです。
また、家庭交換もありえます。
親の素行が悪く、悪影響がありそうな場合は、親子の分離もいたし方ありません。
ただし、学校については家庭と違い、親の影響がありませんので、
分離の必要はありません。
(親に付いて第三層に行った子供が、第二層の学校に通ってもいいでしょう)

しかし問題になるのが、中途入学者です。
日本社会との共存時は、学齢期の子が入ってくる場合がありますが、
その場合低学年時の基礎教育が足りない場合もあります。
それどころか、大人の場合はすでに多くの学校を卒業している場合もあります。
その場合、短期コースで社会的な教育をするのもアリです。
場合によっては、学校教育は日本政府の学習指導要領従属と、独自のものの2種類にするのもいいでしょう。

28:神も仏も名無しさん
09/06/03 17:42:33 tvKqvaTg
成人に対する教育も重視しなければなりません。
日本では学校教育が最重視され、しかも若年者が主対象でしたが、
理想社会では中学校以上の学校には年齢の上限なく入れます。
そして卒業後も、定期的に社会教育を受けます。
それでは法律の改正や、新たな文化、気をつけるべき犯罪など、
生活に必要な知識を与えます。
これによって、情報弱者を少なくします。

法律は、大幅に減らします。
意図的におかしなことをしようとしなければ、法律違反にならない社会にします。
ただし、第三層では法律を作って規制しないといけないでしょう。

金銭については、共存時代は当然所有を認めます。
それ以後も、外国の通貨が必要な場合もあるでしょう。
しかし、第三層以外ではなくてもいいと思います。
物々交換と言うわけではないのですが。

29:神も仏も名無しさん
09/06/03 17:49:24 tvKqvaTg
肝心の宗教に付いてですが、これは自由です。
ただし布教はあまりさせないようにします。
そもそも、満ち足りた状態で宗教がどういった役割を果たすのかは未知です。

選挙は、通常の選挙とは少し異なった形態にします。
51%の多数決で決めるのは、非常に不安定なので、禁じるべきです。
上層部の場合、全会一致とすべきです。
低いほど多数決度合いが強くなります。
一方、選挙権は、上の層が下の層に対して持ちます。
自分より上の層については、議決できません。

なお、3層のみではなく、能力などによって7層に分けたりするのもありえます。

30:神も仏も名無しさん
09/06/03 18:02:14 tvKqvaTg
社会の安定を求めて、階層化するのですから、道徳のみで分けても意味がありません。
個性も必要です。
例えば、第一層の中でも、コミュニケーション能力が高く、健康で、
大人しい人の層と、障害があったり、母語が異なっていたり、奇行があったりする人の層は分けます。
社会での事故率を少なくするためにも、平穏無事な人々の層と、
道徳的には健全だが事故を起こしやすい人を分ける必要があります。
ただし、選挙権などは同格です。
また、第二層も分けますが、これは知能などで二つに分けるだけでいいでしょう。
第一層も、知能あるいは職業などで、さらに区分するのもありえるでしょう。

第一層が人口比で多数になっている場合、という条件付ですが。
もちろん、当初は第一層に選ばれる人は数少なく、第三層(外部世界)は1億人もいるわけです。
第一層が、それだけで社会の全ての役割分担をできるような人数に達したら、
社会建設は佳境に入っています。

31:神も仏も名無しさん
09/06/04 09:16:54 xUBqKaVl
開発段階で、物資の共有をすると、厄介な問題が起こります。
たった一人の不正な入会者によって、どんどん外に出て行ってしまうのです。
しかし、これは一時的な供給量を減らすことで回避できます。
貯蔵庫に大量のものをおかず、あらかじめ分散するなどで、被害を減らせます。
居住区域の細分化で、同じ階層でも自由な移動ができないとか、
隔壁の考え方を導入すべきです。

32:神も仏も名無しさん
09/06/04 18:44:45 xUBqKaVl
囲い込みを多くするかも問題です。
第三層の人たちは、犯罪可能性が高く、思想的にも相容れませんが、
規模を大きくするには囲い込みを増やす必要があります。
第三層の人は、潜在的には日本の半分を超えるとしたら、それらを囲い込まない限り組織は日本の過半数になれません。
(日本を県や市町村に変えても同じ)
しかし、囲い込むと資金が浪費され(第三層は贅沢というのが前提ですから)逼迫します。
一案としては、地方政権時代は、人口が少ない土地に移住し、第三層より圧倒的多数になるという方法があります。
そして、お金の力で第三層の土地を買い、地域外に移住させます。
公務員など一部しか残りません。
しかし全国支配期になると、移住場所がありません。
その頃には、別の方法をとるべきです。

第三層を、団体内と団体外に分け、団体内は裕福に、団体外は貧困にすればいいのです。
団体外については、職場などを買収しリストラするなど、経済的に攻めます。
経済の中枢を握れば、自勢力が割安に商売することで、外部企業は利潤がなくなります。
第三層は、男女別の生活にしてもいいでしょう。
出産率が下がれば、第三層のみ減ります。

重要なのは、階層によって時代に伝わる量をコントロールすることです。
低い階層ほど子孫が多いのでは、いずれパンクします。
さまざまな方法で、第三層ほど住みやすくしながら、一方で子供を育てにくくしましょう。
100年後には第三層がゼロになっていれば最適です。
もちろん、遺伝というのは複雑で、第二層から第三層相当の子が生まれる場合もあります。
こういった、区分はあまり外部に知られないようにしなければなりません。
知られると、団体中枢を狙った狙撃がおきうるからです。

33:神も仏も名無しさん
09/06/04 19:06:32 xUBqKaVl
日本でこの団体を発展させるときは、なるべく目立たないようにすべきです。
一つの団体ではなく、同じ種類の思想の団体が複数あるのも望ましいです。
目立つと、どうしても邪心による加入や、異常な敵意を持つ者が現れます。
単に「裕福な人」という印象以外、持たない方がいいでしょう。

場合によっては、個人が加入していることは秘密で、団体の存在はある程度知らせるというのもありえます。
その場合、集団生活とは相容れなくなりますが、いわゆる在家の場合はそれが望ましいでしょう。
第三層の転居先は、高層マンションが適しているはずです。
居住権を与え、土地を奪うことで、将来の活動力を抑えます。

おかしな話ですが、東京を第三層の移住先として利用することも最適解に近いと思います。
・人口が少ない地域の方が政権を握りやすい
・土地が安い地域の方が領土を広げやすい
・東京は繁栄しているため、第三層が好む
これらのことを考えると、東京が雑多な空間となるのも仕方ないです。
しかし、東京にいる人たちが政権を握るので、国全体が誤った方向に行かないかという問題もあります。
その点は、地方分権関係の問題となるので、これからの課題でしょう。

団体の法的立場ですが、これは宗教法人ではなく、任意団体または営利企業でいいと思います。
営利企業の場合、社員とすると労働時間や給料の問題がありますので、
それは通常構成員は社員にせず、外部との折衝のみ社員とするのがいいと思います。
つまり、外部者を団体に入れるかどうか、試験をするための関門として営利企業の社員採用を行うわけです。
表向きは、地方の中小企業とするのがいいでしょう。

34:神も仏も名無しさん
09/06/04 19:12:33 xUBqKaVl
これらの運動は、日本一国のみで行うと、競争力の低下により一時的に国富が下がる可能性はありますが、
多国で行えば、共鳴効果もあってうまく行くはずです。
この際、北朝鮮などは無視しましょう。

国の中の過半数を得るまでは、団体はファジーな存在とすることが重要です。
集団生活といっても、その区域だけ治外法権にするわけにはいけませんし、
インターネットとの兼ね合いもあります。
結束力が高いと、攻撃を受けたときの被害も大きいのです。
せめて県レベルの多数を取るまでは、オウムやヤマギシなどのような閉鎖的な空間にすることは避けるべきでしょう。
郵便や宅配便すら入れない環境では、かえって参加者の利便性をそいでしまいますから。
初期のうちは、団体は静かに布教し、また投資を複利で増やしていくことに専念すべきです。

35:神も仏も名無しさん
09/06/05 12:37:51 O+D/zP2N
今日、足利事件の冤罪の被害者が釈放されたのを知りました。
私が、冤罪に付いて思うのは、刑務所システムの欠陥です。
白か黒かを決めることなど土台無理です。
多くの殺人事件は、他者の目が届かないところで行われます。
そのため、科学捜査や状況証拠などを使い、犯人かどうかを調べる必要があるのです。
しかし、たとえ無実だとしても捜査に対する協力は多くの労力が必要ですし、
犯人らしい人を逮捕するのは、再犯を防ぐ意味でも重要です。
この、人権の保護と再犯の防止を天秤に掛けると、現行システムでは到底解決策を出しえません。

多くの住民は、少しでも疑わしい人は隔離してほしいと願うでしょう。
そして、それを警察が実行すると、多くの人が逮捕され、多くの被害を受けます。
現行のシステムでは、その中間の存在を認めていません。
例えば、容疑者には電子機器を装着させ、行動を追跡するなど、
再犯の防止に力を入れるべきです。
このように、容疑者の逮捕をせずとも解決する部分については、中間の処置が適しているはずです。
また、連続殺人などで容疑者が複数いる場合は、この方法でも再犯を防げるとは限りませんし、被害も大きいです。
こういった場合は、居住区域の指定を行うべきです。

居住区域を例えば1000人ずつに区切り、そこを出るときはゲートウェイで手続きをするというやり方で、
遠隔地に犯人がいる可能性を否定できますし、目撃者も多くなります。
もちろん、居住区域内では全て完結する社会にしなければなりません。
学校も図書館も食堂も完備した一単位を区域にするのです。
そして、犯罪の加害者である可能性が高まった人が出たら、その人を別区域に移住させるのです。
そうすることで、本人の生活には影響がなく、移動をすることができます。
家族と会うときは、安全区域の人が危険区域に行くことにし、あるいは家族ごと移住でもいいでしょう。

36:神も仏も名無しさん
09/06/05 12:40:13 O+D/zP2N
日本の刑務所の問題は、一つの施設で懲罰と隔離と教育をになっているのが難点です。
懲罰は本来懲役数ヶ月で十分なはずですし、隔離は一生である必要があります。
それを無理やり数年の懲役で両立させているのですから、当然問題は起こります。
疑わしきは罰せずという言葉は、聞こえはよいのですが、日本の制度では非現実的です。
罰しなくても再犯を予防する必要はあり、それは本人に損にならない範囲で行われるべきです。

また、懲罰などは将来の犯行可能性に対して行われるべきであり、過去の犯罪に対して行われるべきではありません。
過去の犯罪があっても、現在と将来、犯行可能性がほとんどなければ、刑務所に入れなくてもいいのです。
逆に何も犯罪をしていなくても、危険な人物は居住区を分けるべきでしょう。

被害者は、懲罰よりも隔離を望んでいます。
懲役5年と、隔離一生では、どちらを選ぶでしょうか?
そして隔離先の生活が楽であれば、誰も警察から逃げようとしなくなります。

37:神も仏も名無しさん
09/06/05 15:21:22 O+D/zP2N
政治とは関わらないことで、政治と一線を画すことができるでしょう。
既存政党に力を及ぼし、選挙で社会を変えていくのと、一切社会に対して投票しないのでは、
選挙の方が一見有利です。
しかし、選挙では数の論理によって、最終的には周辺地域に負けてしまいます。
黎明期には選挙はあまりふさわしくありません。

初期のうちは、富の独占により地元経済に対抗すべきです。
具体的には、農地や工業地帯の買収、また参加者の物資の内部調達により、
周辺の経済を活性化しないことです。
そして外部には、サービス業のみで繁栄させることとし、実業からの離脱をさせます。
農業と工業は機械化を進め、なるべく人件費を使わず、効率化をします。
場合によっては、ダンピング価格で周辺に売却してもいいでしょう。

豊富な収入源をバックにした経済政策で、兵糧攻めを行えば、
他勢力はおのずから撤収します。

最新機器はさすがに既存メーカーから調達するしかありませんが、
中期の工場支配化作戦で、あらかたのものは作れるようになるでしょう。
欧米では、モデルチェンジは少なく、耐久性の高い商品が人気です。
日本でも、最新のものを求める時代は終わりました。

初期投資さえしっかりすれば、あらゆる事業は効率的に実行できます。
そして他者より倹約し、時間を省くことで余裕が生まれます。
さすがに市や県レベルの土地を買い占めるのは複利運用を繰り返しても困難ですが、
繁華街が寂れれば土地価格は下落し、入手しやすくなります。
学校や役所などの公的施設はなくなりませんが、これらは利用者が変わるため必然的に職員の態度も変わるでしょう。

38:神も仏も名無しさん
09/06/05 15:50:24 O+D/zP2N
ただ、問題は第二層に対して生活保障をするかということです。
第二層は秘密保持を期待できないため、生活保障をすれば、「あの団体に入れば楽に生きられる」という噂が広がります。
あるいは、会社形式にして、寮生活というのもいいでしょう。
食事付なら、特に問題なく保持できるはずです。
そして、社員なら転勤命令などもある程度融通が利きます。
ただ、本人たちが将来の不安から、より高給な会社に出ることもありえます。
もちろんこのレベルの人にはユートピア構想は伝えないですから、
それを盾に説得することもできません。

多くの人が入れば良くなる反面、身動きが取りづらくなります。
第一層だけでは、数が少なすぎて領地経営ができませんし、問題が起きそうです。
ピラミッド構造では、本来清貧であるべき第一層に過大な負担が掛かります。
とはいえ、資金が豊富ならば何とかなるはずなのですが・・・

そもそも日本がユートピアと程遠いため、初期のうちは思想に共鳴できる人は数少ないです。
頭では理解しても、元々の思考回路がそうなっていない人も多く、
そういった人を第一層に入れると危険です。
しかしながら社会の樹立をしなければどうしようもないため、社会の発展とともに成長していくしかありません。
50年計画で革命を起こしたら、1世代で大きく変える必要があります。
第三層の増殖を回避し、第二層を第一層へ転換していく作業が必要です。
そのときは、例えば第三層はなるべく他人と触れ合わせずに、閉ざされた空間で生活するのがいいでしょう。
生活保障がされ、裕福ならば結婚せずに一生を終えようとする人も多いでしょう。

39:神も仏も名無しさん
09/06/05 16:11:59 O+D/zP2N
問題は層のわけ方でしょう。
現在の心理テストでは、とてもそこまで対応し切れません。
物を正しく考えることができるのかを、実際に試験しながら作り上げたテストで、
一つづつ判定していくしかありません。
善悪の判断より、本能を優先させます。
なぜなら、善悪は高度に知的である場合も多いからです。
知能の高低により、それが左右されてはなりません。

例えば、犬や猫などの動物が普通にやることは、特に問題なしとし、
どんなに知能が高くてもやらないことは、問題にします。
安全に生きられるなら、軍隊式規律はいらないのですから。

第三層だけが好むものがあれば、それを誘引に活用するなどがあります。
しかし、そういったものはまだよく分かりません。
繁栄と娯楽だって、第一層でも好きな場合はあるでしょう。

大切なのは、静かなすばやい浸透です。
それを可能にするには、少人数であっても財力が不可欠です。
財力がなければ、要人暗殺や思想の積極的宣伝、勧誘による拡大などに走らざるを得ません。
しかし、そういった活動は一部の敵対勢力をカモフラージュさせて地下に潜らせてしまいます。
例えばナチス時代、反感を持っていた人も表面上はナチスを賛美していました。
こうなってしまうと、心の置くまでは分からなくなり、長期間にわたって第二層に敵対階層を取り込んでしまうことになります。

40:神も仏も名無しさん
09/06/05 17:21:09 O+D/zP2N
基本的にユートピアは低コスト体質です。
社会が最適化されていいるので、不要な防御がいりません。
ただ、敵対階層を取り込むために外貨を調達する必要があるだけです。
競争により、外部社会との優越がはっきりするとき、ユートピアに参入したいという人が急速に多くなるでしょう。
しかし、そのときも思想は秘密ですから、安易に中まで入れてはいけません。
利益のみを求めてくる人は、まず第一層該当者はいないはずです。

また、ユートピア内は金銭をなるべく使わないことで、税金を減らせます。
税金が減れば、政府は困窮し、外部社会全体が疲弊します。

つまり、ユートピア建設には、当初の「清貧に耐えられるものが来る時期」と、
「暮らしやすい社会を求めてくる時期」の二段階があり、
時期によって参加者の処遇が異なります。
後期の場合、第一層の数はそろっているので、あえて指導部を求めなくても、
第二層以降を増やしてもいいのです。
そうして多数派になったあと、社会制度変更によって枠組み自体を変えるのです。

41:神も仏も名無しさん
09/06/07 01:36:46 yggdNY+M
ユートピアでは、自然に調和した生活をしないといけません。
自然に溶け込んで生きている人には、阿片などの麻薬は蔓延しません。
人工的な環境で過大なストレスを受けている人ほど麻薬に影響されます。

42:神も仏も名無しさん
09/06/07 08:32:50 oCSqOaIR
>>5
これを達成するためには都市レベルで市民を分けなければいけないわけだが

43:神も仏も名無しさん
09/06/07 08:47:38 oCSqOaIR
>>14
中国の春秋時代の政治家、管仲曰く「衣食満ち足りて、礼節知る」

44:神も仏も名無しさん
09/06/07 10:04:26 yggdNY+M
>>42
高層マンションを1区画としてもいいと思います。

45:神も仏も名無しさん
09/06/08 00:32:03 EyerYMM5
現代社会は、秩序を目的にした法律が、逆に秩序を乱しています。
暴力団員を殺しても、死んだりすると殺人罪になってしまいます。
その結果、法律が悪人を保護しているわけです。
生存競争が肝心な部分で発揮されないため、自然界なら淘汰される勢力が発展してしまいます。
その点では、弱肉強食の時代の方がずっとよいわけです。
もちろん、制度がそういった悪を滅ぼす努力をしていれば、この社会も悪くはないでしょう。
しかし悪人ほど法律を盾にしますから、結果として社会全体が歪んでしまっているのです。

社会の健全さのためには、自由競争が必要です。
ところが、今は人命などの人権のみが保護され、他の部分でのみ競争が許されています。
しかし、政治や商業は、全員が規則を守ってこそ成り立ちます。
いびつなシステムからは、不公平しか生まれません。

そもそも人命は80年程度で失われるのに、それを過保護にしておいて、
一方で富や知識などを不公平に分配するというのは悪としかいえません。
あくまでバランスが肝心です。

そもそも、米国の学者は犯罪の発生は不適切な育児環境にあるとしました。
中絶の合法化により、犯罪発生率が激減したというデータがあります。
人命尊重がかえって社会を危険にしています。

社会は、すでに生産力を充実化させ、発展の終期にあります。
そろそろ大幅に時代を転換させねばなりません。


46:神も仏も名無しさん
09/06/08 00:37:11 4le3gWdj
>>1
理想社会は 第1次世界大戦で潰えましたので
無理です。


47:神も仏も名無しさん
09/06/08 00:44:01 EyerYMM5
現代社会は情報不足の時代だと思っています。
情報の不足は、行動指針のなさを生みます。
確かに学校により学力という情報は均一化されましたが、行動規範となる情報には乏しいのが現実です。
金銭、政治、労働など、社会の現実にかかわる部分は、とても学校で教わる内容では足りません。
その結果、運や経験でしか生きられなくなっているのです。

ユートピアでは、学力だけではなく、社会規範を教えます。
身近なトラブルのほとんどは、こういった情報が足りていれば防げます。
また、とっさの判断に迷うときもあるでしょう。
そんなときは、指導役が助力するようにします。
日本社会では、何かトラブルがあると、警察や裁判所、有料の弁護士などに相談せざるを得ず、
細かなことに対する相談役がいないのが難点です。
昔は核家族化が進んでいなかったので、人生経験の豊かな人に相談できました。
しかし、現代ではそれには期待できません。

場合によっては、個人が監視カメラを持ち歩くようになるでしょう。
それで全てを記録し、対人関係の問題が発生したときは、秘密を守る相談所に提出します。
それに基づき、両者、あるいは相談者への対応がなされ、片方の性格に問題があるなら、
教育や居住地移動の措置がとられます。

日本社会は、国家の権限が強すぎる部分と、弱すぎる部分があり、
警察は人民を弾圧する傾向が強いのですが、典型的な例はストーカー犯罪で、
これはよほどのことがない限りストーカーは逮捕されません。
ストーカーを移住させる力が警察にはないのです。
つまり、無害な行動を取り締まり、有害な行動を取り締まらないという、
かなり逆効果の政策が行われています。

48:神も仏も名無しさん
09/06/08 00:57:11 EyerYMM5
日本社会においては、閉ざされた社会でこそユートピアはありえますが、
開かれた社会ではありえません。
なぜなら、国内には少数派の巨悪がいるからです。
少数派というのは強盗や悪徳商法、振り込め詐欺などの明確な悪意の勢力で、
それ以外にも悪意を見せる勢力は多数ではあります。
また、電話やインターネット、道路は外とつながっているため、
狭い村で暮らしていても開かれた世界になっています。

もちろん、開かれた社会であっても外の社会が平和ならいいのです。
とはいえ、開かれた社会の方がメリットがあるわけでもないので、
あえて外の世界を平和にする必要はありません。

閉ざされた世界といえるのはゲートウェイシティや入り口遮断型のマンションなどがありますが、
これとて完全ではありませんし、多分思想的には統一されていないでしょう。
思想統一なのは宗教都市やコミューンですが、それらも物理的には進入可能です。
理想は、なるべく閉ざされた世界にしつつ、勢力を拡大することです。
もちろん、無菌培養みたいになっても大変ですから、外界での諸問題を内部の人に伝えたりします。

1世代後には、外部者と内部者は道徳から生活習慣からあらゆる部分が違っているでしょう。
ただ、その状態で勢力が縮小したり、小さいままだったりすると悲劇です。
外部者の思想を理解しつつ、闘争していくことが困難になれば、平和に暮らしている内部者は蝕まれていくでしょう。
それを避けるため、戦闘員と非戦闘員に分ける必要があります。
会社で言えば、事務と外回りの関係です。

49:神も仏も名無しさん
09/06/08 01:13:55 EyerYMM5
戦闘員は外部との折衝を担当し、献身的に働きます。
彼らは、外部社会の悪を知っているので、革命への意欲が高いのです。
純粋な内部社会の人を、外部との交渉に使うと、判断基準が違うので大きな間違いが起こります。
なので、内部育ちの人はなるべく安全に暮らすしかないです。

心配なのは、先ほども述べた通り、2世の内部者が育ってきて、1世が引退する頃に、
まだ日本の過半数を得ていない場合です。
そうなると、外部社会をよく知っていて、勢力拡大に努力できる人が少なくなり、
一方で内部で育った人は外部社会に適応しようとすると、さまざまな苦心があるでしょう。
例えば、平均的日本人が北朝鮮でいきなり庶民として生きるようなものです。
たとえ朝鮮語が完璧に出来ても、とてもつらく、不意に処罰されたりすることもまれではないでしょう。

外部の血を取り入れ続けていれば、あるいは変わるでしょう。
しかし、外部の血が多いと、完全に理想社会の行動様式でない人も多いことを意味します。
つまり、戦闘能力はあるが、第一層になれない人ということです。
本来、闘争は第一層の仕事でした。
第二層は信用できないとされていますので、理想社会計画を教えないこともよくあります。
しかし、心を入れ替えすぎると、日本社会に適応できなくなって、
疑われ、社会の中での拡大が出来なくなります。

それらの解決策としては、過半数を得るまでは内部育ちといえども気を抜かず、
常に戦闘体制でいるということしかありません。
革命が長引いた場合、そういった状態が続くことになりますが、
多くの宗教団体などがそれでも持っているのは、現実主義の部分があるからでしょう。
現実主義を捨てず、闘争し、理想社会を勧めるという難しい舵取りが試されます。

知識が武器という党是を持てば、知識を武器に活動家の利益を図れます。
独立行動では得られなかった実務知識は、裕福な活動家の資産運用や、貧困な活動家の経済的生活法などを、効率的に後押しするでしょう。

50:神も仏も名無しさん
09/06/08 01:30:13 EyerYMM5
知識の共有は、コストゼロで大幅な節約を生みます。
100人が、1時間掛けて調べることが、知識共有により読むだけで分かれば、100時間分得します。
これだけでも労働時給10万円程度相当です。

あることを調べるのにインターネットで半日かけたという体験は多いでしょう。
また、それを調べるきっかけすらなかった人ももっと多くいるはずです。
100人の参加者に知識共有をすれば、時給120万円以上の価値があります。

参加者が資産運用や生活改善などで、利益を生み出したら、それは社会の利益となります。
なので、余裕資金の寄付を受ければ、勢力拡大が進歩するでしょう。
1生安泰な資金源を得た人は、残りは自由に使えますので、よりよい利用先を選べます。
例えば、安価な土地の買収や、敵対勢力の土地の購入と代替不動産の提供、
また組織内学校の整備や、発電施設の増強など、間接的なインフラ整備に関われます。
ただ、献金額によって将来利益が出たときの配当を約束するのは難しいです。
脱退自由、合議により追放もある団体ですから、そのときにトラブルになるといけません。
こういった、会員が個別に収益を得ることで、団体は資産を持たず、
万が一の弾圧時にリスクを分散できます。

ただ、加入時の目安として、収益資産の有無も影響にします。
貧困者のみが入ると、弱体化してしまいますから。
あくまでも初期はこうなるだろうという話ですが。

>>46
戦前のヨーロッパにあったのでしょうか?

51:神も仏も名無しさん
09/06/08 23:05:26 EyerYMM5
資金の流れは、初期は集約、勢力拡大のための投資に使うのに対し、
末期は外部社会のための利益誘導に使います。
中期は、外部社会の締め上げと内部社会の第三層の優遇に、
バランスよく使います。
つまり初期の資金は体力強化のための物であるのに対して、中盤以降は武器としての使用になります。
投入先を破壊するための資金ということです。

ただ、末期には政権を掌握するか、政権を自滅させるかは未定です。
新政権の樹立は最良なのですが、現行選挙で勝利するかどうかは重大な決断です。
日本の過半数を握ったら、確かに選挙で勝てますが、それよりも実力で残存勢力を枯死されることも重要です。
選挙利用は、軍門に下ることを意味すると同時に、敵と同じ土俵に立つことで、体制が乱れます。
新社会の有利さを見せ付け、勧誘せずとも入れるようにするのが最良でしょう。

最終段階での入会者はほとんど第三層になると思います。
それは、入会したことすら知らせない方がよい場合も多いです。
組織が大きく見えるのではなく、出先企業が数百社あるようにして、
それに所属させるという手法を使えば、楽に疑いをもたれずに取り込めます。

ただ、どうしても公務員などは残るので、それは第四層とか外部階層としなければなりません。
外部階層は、システム上自勢力に取り込めないので、うまく共存する必要があります。
自衛隊のような物まで自制力に取り込むとさまざまな混乱も生じてしまいます。
しかし、そういった最終段階でのさまざまな処理は、もはや瑣末なレベルでしょう。
場合によっては理想社会がそれら公的組織も含めた政権樹立を担うこともありえますし、
あえて分離独立でなくていい場合もあります。

52:神も仏も名無しさん
09/06/10 03:10:56 ZQCCxFBt
試算してみたのですが、一人1000万円あればその運用で裕福な生活が送れると判明しました。
食費は結構高いですが、それ以外に贅沢しなければ大丈夫です。
太陽電池を20KW500万で設置し、土地と建物を500万で購入すれば、
発電収入50万から100万、賃料収入36万から72万、合計86万から172万が毎年入ってきます。
米などの農業収入は、太陽光発電に比べると1桁低く、しかも発電と同様に最初に機械を買うことが求められるので、
あまり良くないという意外な結果となりました。
米以外の作物、花や果物などの価値の高い物などについては、調べてみると面白そうですが、調べていません。

資本家というのが平和な生活への第一歩というのは、考えてみれば当然です。
原始共産社会も、人口が少ない故に自然の資本のみで成り立っていました。
とはいえ、この手は人口増加のときには行き詰るのですが、日本はそうではないのでまだ安心です。
この種の集団にありがちな不評な全額寄付などはせず、個人が資産を所有するまま、運用益を使うという形が理想です。
しかしそれではあまりお金がない人の場合、参加しづらくなってしまいます。
それについては、一部今後の課題ですが、限定的に今後の活動を支援するということで、
協力関係とするべきでしょう。
裕福な人から直接お金を与えるのは避けるべきです。

お金は大量にあっても、幾らでも消費されてしまいます。
食品はそうではありません。
食品や、非消耗品を充実させましょう。
いわば「通い」の社会でもいいのです。
普段はどこかで働いていて、1000万の資産を運用し、気が向いたら社会内に戻るというのでもいいのです。
残念ながら、資本主義で勢力を拡大する途中は、その会員の私有財産は保証しなければなりません。
その意味で、外に私邸をもつのは推奨されます。

またコミューンが1万人を超えたら、方針を転換するべきです。
本格的に共同生活化を推し進め、資産の共同利用により、周辺地域の買収、中心地に近い箇所の残存住人の移住などに使い、
その地域の実権を握るべきです。
その意味でも、大都市ではなく、最初は町村部が望ましいのです。
ただ、この時点で日本国内の全域から集うべきか、それとも地域ごとに集点を作るべきかは未定です。
臨機応変でいいでしょう。

53:神も仏も名無しさん
09/06/10 03:38:41 ZQCCxFBt
草創期
各自が集まり、裕福な会員は情報交換しあい、投資などで不労所得の基盤を築く。
資産が足りなければ、労働によって増やす。
一般社会より、よい情報、有益な運営対象が整っているので、簡単だろう。
施設は持たず、各自私宅に住む。
開発期
共同利用施設を作る。
周辺地域の買収なども進める。
自給自足期
社会内でほとんどのことが完結するようになる。
1万人程度の人口を持ち、食糧の配給や情報利用、教育などが完結する。
工業品、食料は金銭で外部から調達する。
拡大期
資金力で周辺地域を取得し、外部勢力の敵対者をよりよい価格で別の高価な建物に移住させる。
1県の支配力を握るようになる。
工業品や農業品は自家生産が出来るようになる(自動車や精密機器は除く)。
他の地域から移住を求め、集中的に投資する。
拡散期
基盤が整った中心県から、未開発の各県へと移住を開始し、中心県の人口は減る。
そして他県でも同様に行動を行い、反発者は東京の高級住宅に移住するようにする。
主に土地の安い農村部を取得し、都市部は第三層の場所とする。
この時点では、まだ第三層は積極的に社会内に取り込まない。
過半数期
社会内の人数が6000万人を超え、選挙でも勝利できる状態。
残り人数の特質によって大きく変わるが、そろそろ第三層を社会に取り込まなければならなくなる。
また社会内では労働者が少ないため、日本の産業構造が大きく変わる。
社会外が労働を、社会内が資本管理を担当する状態になり、外部をつぶすと日本がつぶれる状況になる。
このため、生産力を壊さずに第三層として取り込む必要がある。

54:神も仏も名無しさん
09/06/10 03:39:34 ZQCCxFBt
完了前期
公務員や他の宗教団体など、どうしても取り込めない者たちが残る。
これらは、そのまま残すのが無難。
完了期
もし諸外国で同様な運動がまだ途中ならば、そこを支援する。
国内では、機械化の発展で生活は楽になるが、それが進化を妨げたり、競争力を弱めたりしないようにインセンティブがなければいけない。

55:神も仏も名無しさん
09/06/10 13:57:18 ZQCCxFBt
途中以降の人口については、賛同者の人数などが読みきれないため、
予測できず書けません。
当初の1万人規模を目標にする部分は、完結型社会の必要性の上で、
役割分担などを考えた上での物です。
しかし、それ以降は、県内の何割がユートピアの考え方と合うか、
不適切な思考体系を持っていないかが分からず、概算もしにくい状況です。
この時期は、人数より資金力が重要です。
ただし最後には、人口の過半数というハードルがあります。
これは主に選挙に関係しますが、これについては500万人しか社会に参加してないものの、所有資産は日本の7割とか、
8000万人が参加したが富裕層や大企業は7割の資産を持って社会外にいるといった状況が、
十分に考えられますので、まったく根拠がある数値ではありません。
このため、過半数を取って選挙で勝つというのは、もしそれが可能だった場合にしか意味がありません。
富が足りない場合は選挙という人海戦術ですし、資金力が多いなら選挙はしない方がいいでしょう。
どちらも足りないなら時間を掛けて敵のジリ貧化を待つしかありません。
通常、高度経済成長期と違って敵が伸び悩むはずです。
食糧不足になれば、価格統制で兵糧攻めできます。

ユートピアは物質的にも豊かな、平和な社会です。
実体経済がなくても、途中までは資本力で攻勢に出られます。
正念場は、外部社会が衰退し、工業生産力が落ちたときです。
日用品なら内部の工場で作ればいいのですが、高度な製品はそうも行きません。
内部の人はそんなに贅沢な暮らしをしないので、内部で工場を保有してもあまり意味がありません。
日本の輸出量が減ると、経済力も落ち、食料輸入が止まったり、国内で農業を振興させたりする羽目になります。
つまり、経済力での物資入手が困難になるのです。
それを食い止めるために外部社会で生産する贅沢品も保護しなければなりません。

国内の大多数を占める頃には、そういった生産工場も傘下になっているでしょうが、
その場合、共産主義で起こった無競争による品質停滞が起こらないように配慮する必要があります。

56:神も仏も名無しさん
09/06/10 14:09:51 ZQCCxFBt
私有財産に付いてですが、最終段階になっても、固定資産は認めるつもりです。
マイホームというのは日本人の風習にあっていますから。
一方、食料は共有です。
どこまで共有化するかについては、発展を見て考えるべきでしょう。
特許や著作権は、自由制約があるために完全に無効化します。
発明家や芸術家に手厚い生活保障を与えれば、使用料のつり上げなどは許される物ではなくなります。
もし競争に有利になることがあれば、限定的に許可します。
裕福かどうかによって情報を得ることが出来るかが変わるのは許容できません。

金銭は、基本的に外資との連絡のみに使います。
貿易上は必要ですので、何かと交換する形で信用は保つべきでしょう。
ただ、社会成員が独自に金銭を使うのは許容されます。
これは、一般家庭の中と同じだと考えれば説明が付きます。
家庭の中では、通常金銭は使いません。

医療は、人口の量にあわせます。
人口過多のときは医療を減らし、人口不足のとき、または地域では増やします。

ただ、労働の強度が著しく減るために、社会のコストも減ります。
その結果、今まで多く行われているサービスは消滅するでしょう。

57:神も仏も名無しさん
09/06/11 13:41:36 +5LDgnax
生活費とは、現代社会では多くの物が占めています。
食費は1食300円に抑えれば年30万円程度で済みますが、それ以外にも多くの費用があります。
共同生活の場合、それらを大幅に緩和できます。
損益分岐点より多くの資産があれば、その運用収益が生活費になります。
外国の場合は資源がありますが、日本の場合は労働力が主体ですので、
人工的に収入源を確保すれば、小規模団体なら何も活動余力を奪うことなく続きます。
一方、資本が多く労働が少ない個人は、生産装置としては効率が悪いですが、資本が利益を生むので、帳簿上は有効なのです。
ただ、これは生活基盤の話であり、拡大路線ではありません。

組織を拡大するには、資本を消費して新規に基地を建設したり、収益源を減らすようなことがおきます。
うまくバランスをとらないと、複利収入どころか資本減少になってしまいます。
内部組織がうまく生きるのと、外部に攻めていくのは利益が一致しません。
これを解決するために、組織の資産を増やさず、個人の集合体にして、参加者の資産を組織の資産とみなすという方法もありますが、
これでは組織そのものの収入がありません。
この問題は、個人の集合体が理想社会の計画をあまり知らされていないと、一致した行動が取れないという状況になります。
実は資金の問題については、収益が決まるとそこで労働を打ち切るという発想もあります。
例えば1千万あれば年100万が入ってくるので、生活できると分かったとき、それ以上会社勤めをやめて自給自足生活になるという考えがあります。
そうすると、1.5千万あれば組織拡大のための利益消費が出来たのに、そこで止まってしまうという難点があるのです。
これは、確かに本人にとっては正しいのですが、頭打ち現象を起こします。
何よりも問題としてあるのは、通常の労働によって一人1千万の貯蓄を出来る人が少ないことです。
結局、わずかな富裕層だけが集まり、役割分担のできるほどの構成人数にならないということになってしまいます。
組織が行なっても、複利だけでは急拡大は出来ません。
とはいえ、村の資金運用が唯一の原動力な訳ですから、何とかして収入源を見つけなければいけません。

58:神も仏も名無しさん
09/06/11 13:42:21 +5LDgnax
土地の買収はそれ自体では利益を生みません。
商業地の買収は理想と反しますし、商業地を得るとそこが自給自足になれば寂れて、自ら価値を落としてしまいます。
しかし広大な森や畑の買収は、意外に資金が必要ですし、大量に取得すると目立ちます。
土地買収は大規模化してからでもいいでしょう。
いや、初期のうちは投資に専念してもいいでしょう。
最初期はもちろんですが、人口1000人レベルでも、黎明期特有の奉仕精神は望ましいです。
中期までは、複利などよりもよほど倍率の高い計画をする必要がでてきそうです。
もちろん、1世紀掛けて革命するのであれば、複利運用でもまあいいのですが、内部社会と外部社会は大幅に異なり、
交流でも齟齬が生じるので、早期に建設する必要があるのです。

事業は、一般庶民を対象にするのではなく、富裕層を対象にする必要があります。
庶民に物を高値で売るのは理念と逆行しますし、地主層などの富裕層にビジネスを持ちかけます。

59:神も仏も名無しさん
09/06/11 14:11:59 +5LDgnax
参考までに複利とは何か述べて起きます。
複利とは利息に利息が付くことで、雪ダルマ式に大きくなっていくということです。
・年利10%の場合、10年後には2.59倍になります。
・年利20%の場合、10年後には6.19倍になります。
・年利30%の場合、10年後には13.78倍になります。
・年利50%の場合、10年後には57.66倍になります。
・年2倍の場合、10年後には1024倍になります。

これを見ると分かるように、1000万円の資産があり、収入源が年利10%で、それを全て消費した場合、10年後は2590万円になるはずが、
1000万円しか残りません。
そして、消費できたのは1000万円のみです。
しかし、年利20%で、年利10%の時と同じ金額を消費した場合、10年後には5190万円になっています。
つまり、利息が少し多いだけで大きな差が付きます。

一方、上記とは違って資産が2倍だった場合を考えて見ましょう。
2000万円の年利10%は、10年後には5180万円ですが、半分には利子が付かないので、3590万円になります。
一方、上記の20%の場合、10年後には1億1380万円になります。
これを見ても、原資産が多いより、利子が多い方が儲かることが分かります。
資産を増やすと消費量がそのままなので利益は出るようになりますが、むしろ利益を改善する方が効果的です。

ただ、これは金銭の場合で、組織拡大にもこの計算が通用するかは分かりません。
むしろ、拡大に使う工作で組織が弱体化する危険性もあります。
選択肢として、人の力か、金の力かというのがあります。
初期は資産運用に集中して、莫大な資産で一気に拡大するか、
初期は人集めに集中して、多くの人数を使って一気に資産を運用するかという違いです。

ただ、問題は社会情勢の変化により、将来的に裕福な人が資産を増やせなくなる場合もあります。
実際、90年代後半あたりは、不動産収入も価値目減りでよくありませんでしたし、
まだ自然エネルギーも高価で、現状とは違っていました。
有望株を買うことで株式収入を得ることは出来たでしょうが、これは失敗の危険性があります。
資産運用に適した時期がありますので、それを見計らうべきです。

60:神も仏も名無しさん
09/06/11 14:26:27 +5LDgnax
積極的勧誘は、確かに短期的にはいいのですが、長期的には不本意入会者を増やしてしまいます。
同じ様なライフスタイルの人が自然に集まり、本能的に成長する方向が最良でしょう。

また、これは拡大期の話なのですが、土地を得て、賃貸事業を始めるという案もあります。
これは収益事業としての賃貸とは違い、支出になります。
安価な土地を買い、安価な費用で賃貸し、食事を配給します。
それらの層を自然に取り込んでいくという話です。
また、この場合は社会と合わない人は強制的に契約解除できます。
商業地ではなく、郊外ならばこういったビジネスも安価に出来るでしょう。
ただ、大都市近郊では人口が多すぎてよほど大量に供給しなければ制圧は出来ないでしょう。

また、離島を基地にする方法もあります。
船でしか来れないので、外部からの侵入者が激減します。
しかし、この場合は労働環境がないので、外部との交流が出来ません。
日本の完全支配後と、それまででは生活パターンが大きく変わります。
法律などもそうですし、治安維持をどの程度強制的に出来るかも変わります。
また社会常識なども大きく異なるので、いかにしてその中間状態を綱渡りするかが鍵です。

ただ、杞憂だと思う理由があり、それはユートピアは大家庭のような存在だということです。
多くの人は家庭内と外での行動パターンがまったく異なります。
つまり、ユートピア内と外部で行動パターンを変えるのは、ある程度たやすいはずです。
ただ、ユートピア内では道などに目印を付けておかないと、内部なのかどうか分かりにくいです。
家の中と外ならともかく、ユートピアも農村型ならあまり外部社会と見分けが付かないので、
行動規範を区別するためにも、内部には統一的な何かを見せるようにすべきです。

構想では、早期に10年程度で変革を終わらせるはずですが、実際にはなかなか難しいでしょう。
平和な社会は実は弱い物で、軍のように組織立った行動とは対極的です。
希望があるとすれば、その社会を外部に公開することで、参加者を増やすくらいです。

61:神も仏も名無しさん
09/06/11 14:32:09 +5LDgnax
一案としては、ユートピアを建物内だけにして、建物外の敷地は外部空間とすることです。
日本統一まで、建物外は半所有として、危険性は少ないが外部との交流もあるとして、
緊張を保つようにします。

やや健康的ではないのですが、組織の成員に危機意識を持たせる効果もあります。
太陽の見えるところは危険という発想があれば、外部社会と触れ合う時も特別な態度でいられるはずです。
日本統一時を完全自由化の時とし、屋外も家庭のように安心して行動できる場所となります。
それを目標に頑張るのが望ましいです。

ただ、考えてみれば日本のような人口の多い場所は、難しいのです。
あとで述べてみます。

62:神も仏も名無しさん
09/06/11 14:50:08 +5LDgnax
外国に移住して、安全な空間を作る手もあります。
アフリカなどの場合、治安さえよければ何とかなるはずです。
ただ、気候がなかなか問題ですが、探せばいいところはあるはずです。
人口が少ない国であれば、集中投資ではるかに大きな効果が上がります。
言語は日本語も使いますが、外国語についても検討すべきです。
日本本土は投資の場として、利益を得るために使うという考え方です。
この考え方は、本来邪道ですが、日本の体制があまりにも強いために、検討には値します。

本来はその国の中で革命を起こすべきなのですが、この原則を適用すると、北朝鮮などではいつまでたっても実行できなくなってしまいます。
つまり、圧制国家なら外部に逃れてもいいという考え方です。
世界各地で同様な運動が起こるのが望ましいのですが、それでは地域差がありますので、
しやすい地域から先にということです。

また、アフリカの場合は人口抑制が課題ですが、これらも適切な社会化で解決できます。
日本の政府の力を減らすには、工業収入の減少と、食料費の増加です。
外部からの革命も成功すればより早く可能となります。
ただ、第三世界の場合はなかなか資源などもなく、投資が実を結びませんので、
商業の場として日本は利用しないといけません。
先ほど述べたように、金持ちに対してより有利な空間を作ることです。

変な話ですが、高齢者を対象に、死ぬまで生活が保証される場所を作ってもいいと思います。
有料老人ホームと違い、無料で入居でき、死亡時には遺産を贈与するという形です。
これなら、気に入らなかったらいつでも退去できますし、退去しないで亡くなった場合には遺産が渡されます。
ただし、相続者がいると問題になりますので、その辺は揉めないように控えめに行ないます。

63:神も仏も名無しさん
09/06/11 16:43:17 +5LDgnax
正直な話、富裕層にとっては少ない金額よりも心の平安です。
ライフスタイルにもよりますが、文化的に安心して生きられるなら、
多くの資本を使います。

よい例としては、豪邸です。
安い家の100倍もするのに、富豪は豪邸を買ったりします。
これは実質的価値より精神的なものを重視するからです。
高級車も同様です。
だから、よい住環境には資力が多く、金の力というのはファジーですので、何物にも変えがたいとして引き付けられます。
それが高級車や豪邸であれば高コストですが、よい社会ならば低コストです。
社会の悪さはお金で購えるなら、第一の物としてそれを選ぶ人も多いのです。

富裕層といっても、あるレベルまで行けば一生暮らせる貯金がありますし、何かに追われて働くわけではありません。
彼らに対し、何物にも変えがたい利益を提示すれば、コスト以上の対価があります。
ただし富裕層は損得には敏感です。
よりやすいコストでそれが手に入ると知れば、そちらに乗り換えます。
ただ、面倒くさがりである人もいますので、その手数を金銭に換算するやり方もあります。

いくつか、具体的な案はあるのですが、ここでは明かさないでおきます。
未経験ですし、成功するとも限りませんし、秘密保持のためもあります。

64:神も仏も名無しさん
09/06/12 00:51:16 85XvIrok
ユートピア内での犯罪の考え方は、今の社会とは違います。
あらゆる犯罪は、今後の可能性を考えられます。
どのような犯罪を犯しても、今後問題がなければ放免されます。
例えば、怨恨殺人は、怨恨が特定の人に対してのみなので、事後は一般人との犯罪可能性の差はなくなります。
しかし、快楽殺人は、常に一定の危険性があります。
最近の冤罪事件で思うのは、隔離ではなく報復のために刑務所が使われ、
結果として無罪可能性が高い人まで逮捕されています。
足利事件の場合は、犠牲者は一人で、事変発生後1年ほど未逮捕だったのに、
何も同様の事件がおきてないので、隔離ではなく懲罰のための逮捕でした。
他の非冤罪事件でもそうです。

理想社会では、危険な事件が発生したら、犯人不明の時は、容疑者を追跡または隔離します。
この時、通常よりよい環境に移動させなければなりません。
これは隔離を嫌がって証拠隠滅するのを防ぐためです。
また、小区画ごとに門があるので、行動記録や抑制ができます。
一方、真犯人が発覚した場合も、今後の危険性によって処遇が決まります。

私は、本能には善悪はないと考えています。
人間以外の動物界では、悪事と懲罰という概念がありません。
人間も、本能に従って生きていれば法律がなくても犯罪を起こさないのが通常です。
自然に生きて犯罪を起こす少数派は、隔離区画に移住させるべきです。
そういった観点から、例外を除いて懲罰はありません。

また、和を重視することから、肉体的ではない言論の犯罪にも強く対応します。
言論でのトラブルにも仲裁委員会が設けられ、再発防止策がとられます。

65:神も仏も名無しさん
09/06/12 00:59:06 85XvIrok
また、例えば日本の全土を掌握したとしても、特区を作って被支配領域を設ける必要があります。
日本は島国ですから、これがないと腐敗します。
ユートピア外と内部で何か大きい格差ができたとき、それを確認して直す必要があります。
また、ユートピアの体制に反対する人がいつでも出られるようにして、安全を確保します。
要するに、体制の腐敗防止です。

ユートピアは行動や移住は原則自由ですが、小区画に分け、レベルによっては通れないようにします。
例えば重要工場や政府機関などの場所は、一部の人しか行けないようにします。
また、もちろん第二層から第一層に、第三層から第二層に行くこともできません。
隔離区画は、犯罪容疑者用、病気保有者用などがあります。
ただし、1区画はかなり自給自足度が高いので、ほとんどの社会活動ができます。
ただ、健康的な生活のためにも河川や森林なども区画内にあるべきですが、
これを満たすと区画が大きくなりすぎるので、都心部では採用できないでしょう。

66:神も仏も名無しさん
09/06/13 00:10:10 Sv72F3Ew
教育や児童関連に付いても検討すべきです。
児童養護施設の経営で、補助金が出たりすれば損は少ないですし、
将来の構成員とできます。
ただ、世間知らずにならなければいいですが。

あくまで第一世代は、外部育ちの人の参加が主体ですから、かなり雑多になると思います。
外部の悪い風習が残ったりして、そのまま任せては次世代に継承されてしまいます。
そのため、親子の教育を見直すべきです。
その意味でも、児童養護施設は親からの影響を回避できます。
また、拡大後は教育のみを上の層の仕事とすることで学校でも対応できます。
外部の風習が残るのは既成宗教などで強く、文化継承の意味もあるので断絶させるのも問題です。
社会教育の充実が、1世代での思想変更の鍵でしょう。

悪しき風習を取り除けば、よい風習も廃れます。
しかし、文献を元に風習を復活させることができるのは、イスラエル建国のヘブライ語復活の試みを見ても、
可能だと分かります。

67:神も仏も名無しさん
09/06/13 01:14:42 Sv72F3Ew
日本の正味資産(国富)は、2794兆円で、総貯蓄も1400兆円といわれています。
平均すると一人1千万円くらいの貯金があり、一家に1億円近い資産があるということになります。
この額というのは、10年以上は生活を続けられる額に相当します。
とはいえ、一生分とはいえないでしょう。
これほどの額がありながら、一部では貧困がはびこっています。
また、これらの資産を年10%で運用すれば、まず文化的な生活ができるだけの収入が得られます。

つまり、この種の平均的資産を持っている人が、うまく運用すれば無労働で生活できます。
ただ、その分の労働は他人が負うことになります。
そして国民の多くがそうすると、国の生産力が減ります。
この種の資本家は、少数ならば影響が少ないのですが、多数になると成り立ちません。
しかし、機械化の進展により、以前より多数になっても成り立つような環境が出てきました。

とはいえ、資本家が利子で収入を得れば、それは周辺への悪影響も少なく、労働市場の競合もありません。
少なくとも、資本家の集団としては、無労働社会が成り立つのです。
もちろん、社会には有人の業務が数多くありますし、それらが無くなると産業基盤が破壊され、
資本家への収入も断たれるでしょう。
しかし、それを心配する頃には機械化はより進んでいると考えられます。

日本人全員が上記のような金利収入のみでの生活をすれば、社会の重要部分が放棄されますが、
何割くらいを残せば良くなるのかは不明です。
社会システムの変化で、いくらでも改良できるでしょう。
人口の少ない国家がどのようにやっているかも参考になるでしょう。

しかし、いずれにしても、日本の国富は、金利収入のみで生活できる水準まで来ているのです。
それを念頭に置くと、今まで見えてこなかった問題が見えてきます。

68:神も仏も名無しさん
09/06/13 02:04:36 Sv72F3Ew
URLリンク(stojkovic.blog20.fc2.com)
バブル期の国富は、土地の価値が高いこともあり、高騰していました。
しかし、労働についてはさほど関係ありませんでした。
普通に考えれば、国富が高い時期、つまり国の景気が良く、豊かな時期ほど、
つらい仕事は敬遠され、また金利収入も多いはずですので、労働の必要性は薄くなります。
しかし、バブル期は就職が容易であり、逆に今は不景気なのに就職できない人も多いです。
これは、国が豊かであることと、労働の必要性が薄いことが、必ずしも一致しないということを意味しています。
バブル期は人手不足で、今はリストラがはやる人員過剰の時代です。

これから見ると、労働者が多いことが必ずしも国富を押し上げないことが分かります。
日本では労働者が何かをやってもその分利益になるような余地が残されていません。
つまり、何をやっても有限な労働市場の奪い合いになってしまうのです。
一定のインフラ関係を残せば、あとは労働者を減らしても、なかなか成り立つような状況です。
諸外国を見ると、日本よりはるかに人口が少なく、密度が低い国でも、
先進国といわれ、なおかつ高度な技術と豊かな暮らしを得ている場合があります。
中国のような労働力が商品化されるのとは対照的です。

要するに、あるレベルまでは労働者を減らしても国富は減りません。
そして、裕福な人が労働者でなくなることは、貧困層の労働市場参入を容易にし、
貧困解消にもなります。
もちろん、人手不足になったら給料が上がり、市場から出た人が戻ってくるでしょう。
しかし、自動化が進むにつれ、徐々に労働市場は狭くなっていきます。

以前は、人手不足のため不労所得による生活者が増えると国の生産力が減りました。
しかしここ数十年は機械化の波が訪れて、例えば自動販売機や自動改札などのように、
労働者の需要を減らすシステムが増えています。
また農業にいたっては機械化で大幅に進歩しました。
それらの機械が増えているのに、なぜワーキングプアなどというものが生まれるのでしょう。
やはり、労働者が不要になっても、それで浮いたお金が資本家に回っているからです。

69:神も仏も名無しさん
09/06/13 02:11:19 Sv72F3Ew
私は、機械化によって労働者を減らし、それが資本家としての生活につながるのが適切だと考えています。
裕福な労働者が贅沢をせず、金利収入を得られるだけの生産装置または資産を確保したら、
自ら身を引いて貧困者に労働を譲るというサイクルで、社会は改善されます。

これらのことを可能にしたのは、文明です。
自動販売機もそうですし、太陽電池だって21世紀にやっと収益投資対象レベルになりました。
米の収量は1平方メートルで600グラム程度で、市場価格数百円ですが、1平方メートルの太陽電池からは現在でも年間2000円の収入が得られます。
20世紀初頭の共産主義革命では、強制労働などが行なわれ、機械化も不足しており、
明らかに人間的ではない社会でした。
これは十分な機械化が労働力に代わる段階ではなく、理想と違っていたためでした。
多くの労働が必要とされる社会では、共産主義のシステムは不平が生じます。
労働をしても一向に報酬が変わらず、同じだけ食料が階級されるなら、なるべく楽をしたいと普通は思います。
当然、そのため共産社会は発展が乏しく、資本主義社会に負けました。
しかし、各自がかなり低いレベルの労働しかしなくて済むのなら、こういった問題は起きないはずです。
人間本来の必要な労働レベルを下回る労働要求なら、運動不足の方が問題となるくらいです。

歴史の必然というものがあります。
20世紀が激しい資本主義の時代だったのは、機械化のための文明を作り上げるためです。
21世紀からのユートピアは、資本主義の時代に得られた技術で、
競争がなくても良くなります。
20世紀は石油の時代で、太古に作られた石油を使って多くのことがなされましたが、
21世紀は前世紀に作られた技術を使って生活を改良します。
その意味で、資本主義社会は弊害が多い社会でしたが、その存在は歴史の必然だったと思います。
正直な話、共産社会や私の考えるユートピアでは、新技術はそれほど速く生まれてきません。
ライバルに勝つ必要がないからです。
ソ連も、ライバルのあった宇宙開発では大きな成果を挙げましたが、
民間の製品は国内にライバルがなかったため、大きく遅れました。

70:神も仏も名無しさん
09/06/13 02:38:37 Sv72F3Ew
こういった、時代の変化を受け、労働者過剰の時代になっていることを認識すべきです。
そしてアフリカなどでの人口爆発を考え、ますます経済の正常化が望まれます。
食料の確保とインフラの整備があれば、日本についてはさほど心配は要りません。

現在の不労所得生活者は、どれくらいかは分かりません。
資本家、年金生活者などを計算すれば、ある程度は分かるはずですが、
会社役員だが実質的に富豪とか、無職だが家族の支援で暮らしているとかの場合もあり、
よく把握できないようです。
しかし、現状を見ると人手過剰の業界が多く、しばらくの間は離職資本家が増えても大丈夫そうです。
あとは、資産の正常な運用が保証されるだけです。

本来、ユートピアでは金銭は無意味ですが、資本主義社会でユートピアを作るためには、
金銭の力が必要です。
もちろん、武力革命もありえますが、それはやはり武器の調達に金銭が必要となりますし、
ある程度大きい組織または勢力でないと難しい部分もあります。
また日本はあまり国民に圧政の認識が薄く、蜂起しても合流者が少ないという可能性もあります。
しかし、ユートピアの中では、金銭によって外部の圧力から守られています。
外部との障壁がなくなれば、金銭は不要になります。

生産力が外部社会に依存している場合、一定レベル以上に拡大すると国が弱体化しますので、
徐々に内部社会でも生産を始めるべきでしょう。
ただし、それは農業のような進歩の遅い分野でなければなりません。
新技術は後期まで外部社会に任せるべきです。

71:神も仏も名無しさん
09/06/13 03:00:19 Sv72F3Ew
また、富の移転も行なうべきでしょう。
社会の裕福度と性格は一致しません。
悪徳な人ほど儲けてたりします。
性格検査の開発により、将来の第何階層かを把握し、より良い分離のためには早期にタイプ別に見抜く必要があります。
私は詳しく知りませんが、PCL-Rというサイコパシー診断のための検査があり、
これで危険な性格の人を見抜けるようです。
こういったすでにある検査を元に、健全な社会生活が送れるように、自然に近く分類します。
社会が軌道に乗れば、自然に流れていきますが、当初は資本主義社会からの流入者が多いために、
人工的に区分しなければいけません。

そして、ユートピアの中核とすべき人には多くの富を、そうでない人には少しのみというのがいいのです。
例えば少々資産が足りない人には、収益源を付与することもあります。
ただ、これは初期の話で、中期以降社会が資金的に大規模になったら、第三層の誘導のために資金を投入しますし、
一方第一層はあらかた入っていますし、むしろ第三層の方に贅沢をさせることになります。
初期は、裕福な人以外が入っても抱えきれないので、ある程度資金節約が必要ですが、
資金があまりない場合、たとえ第一層候補でも入れないこともあります。
初期は、団体というより同志の集合ですから。
一方、投資収益は構成員が少ないほど高まりますので、一定ラインを超えるまでは、
設備投資に特化してもいいと思います。
例えば一つの小区画レベルの地域を作るまでです。

72:神も仏も名無しさん
09/06/13 03:57:14 Sv72F3Ew
ユートピアの区画は、特定集団のみの区画を設けるべきです。
例えば、1000人集まった集団に対して、外部者の入地をできなくする区画があれば、
その集団については安全です。
これは、既成の宗教団体などを考慮しています。
また、女性専用区画や、高齢者専用区画なんてのも、当初はできてしまうでしょう。
しかし、そうした自主区画も徐々に自然消滅することでしょう。

問題は、社会参加の不適切な階層の共存です。
最終段階では第三層を多く取り入れますが、彼らの社会参加は問題です。
結果として、犯罪者が外に出ないよう、自己完結型システムも必要です。
例えば、犯罪傾向が強い人、第三層的な考え方から抜けられない人は、
物資を豊富に供給して消費させるしかないでしょう。
死者が出生数を上回るようにすれば、それは最終的に解決できますが、
あえて自給自足区を作って自由に生活させるのもいいと思います。
その結果、自滅する可能性があれば、それはユートピア側の社会システムの良さということが明確に認識されます。

しかし人間の寿命は長いため、時間が解決するとはいえ遅いと思います。
できれば自然消滅させたいのですが、数の多さからはそうも行かないでしょう。
世界の全域が同様の、ユートピアと第三層地域を残すだけとなったら、
公的機関主体の第四層は別として、第三層については外国との競争のために残す意味も無くなるので、
人口調整の必要がありそうです。

まあ、食糧不足が起きれば殺し合いが始まると思いますが、ユートピア内ならば食糧不足はあってはなりません。
こればかりは、食糧生産国からの輸入があると無意味なので、一国だけでは兵糧攻めは無理ですね。

73:神も仏も名無しさん
09/06/14 00:50:57 K5CvEFkw
人口減少政策を採れば、人口は1000万人に減るでしょうが、
内戦や意識的な絶滅政策を採らない限り完全な平和は来ないと思います。
現在の人口でも、一人千平方メートルの空間は確保できるので、過密とはいえませんし、
住居問題や食糧問題以外にも人口を減らす大事な理由があるはずです。

74:神も仏も名無しさん
09/06/15 03:23:25 86tQ5st5
正直、人口減少政策を意図的に行うと歯止めが掛からなくなりそうですので、
無害なレベルまで下がったらすぐ停止するという計画性が必要だと思います。
実際、マンションなどを活用すれば食糧供給を抜きにして、今の10倍程度の人口も保持できるのですが、
問題は人口の質なんです。
共存性が低い、仲間すら圧倒してしまうような個体は放置すると大人しい人たちを食い物にします。
これは、決して野性では勝ち上がる個体ではなく、淘汰される個体なのですが、人間社会では上手いこと残ってしまうタイプです。
野生でも人間社会でも勝利する人は、優れた人だといえますが、ずるがしこく立ち回ったり時には威嚇したりするのは、
まさに現代の暴力団員のような存在であり、法律がなければとっくに袋叩きにあっていた種類の人々です。
現代社会のこの暗部を持ち込まないために、人口抑制というより、中核層は増加、
敵対層は減少という区分けが必要です。
全体的な人口減少政策で、中核層の方が減りが早いと非常に危険です。

革命の時期には、殺人罪から始まる全ての罪を消滅し、法律の束縛から自由にする時期が必要です。
野生動物と同じ状況下に置くことで、それまでの怨恨を買っていた個体が殺されて消えます。
長年の法による抑圧は、ある程度の期間を掛けて解消すべきです。
しかし、殺害に至るプロセスやその理由は、本人の自己申告で提出させ、その正当性を評価する材料にすべきです。
こうすることで、正邪の別のない内戦などによる無差別殺人は回避できます。

75:神も仏も名無しさん
09/06/15 03:32:24 86tQ5st5
そして、混乱が収まったら、本格的に新秩序を施行し、行動基準を法律に代えて作ります。
この世界では、治安維持には後手の方法を使わず、犯罪が起きたら追いかけるのではなく、
初めから犯罪が起こらなくするのです。
多くの人が自宅内で緊張をほどくように、家族レベルの安心感を同じ居住区の住人に持たせます。
先手を打って危険な住人を移動させる形で、真の平和な社会が生まれるのです。
これはある意味、効率の高い社会であります。
例えば会社内で、後ろに立った人に襲われるのではないか、隣の人に道具を盗まれるのではないかと怯えていたら、
普通は仕事の効率が低下しますし、そうならないように対策をしたらコストが上がります。
しかし、全ての日常生活を安心感で包むことができれば、何も高コストになる原因がありません。

ただ私は、日本は島国だから運がいいのですが、隣国がある場合はユートピアを作ると戦争や経済競争に負けないかと気になります。
技術の進歩は終末期に入ったとはいえ、まだ日進月歩の分野は多いですし、戦争の兵器も同じです。
仮に北朝鮮のような内部抑圧が高い国家が、大国のように豊富な資源を持っていたら、
かなりユートピア諸国にとっては危険です。

76:神も仏も名無しさん
09/06/15 03:39:34 86tQ5st5
話は変わりますが、共産主義というものは資本主義が充分に発展していないうちに成立するとうまくいかないという理論があるそうです。
そして、ロシアのような資本主義が余り発達していない場所で生まれたために理論どおり倒れてしまったということだそうです。
これは、ユートピアにも同じことが言えて、ユートピアは物質文明が充分に発達したときこそが最適な時なのです。
だから、現在のアフリカのように食糧不足が深刻化していたり、まだ科学技術が充分にない地域では無理があります。
骨子は、機械化による労働量の削減と、豊富な食料による食料獲得競争の撲滅です。
このどちらもが充分でなかったため、ソ連は共産主義が廃れてしまいました。
共産主義と私の考えるユートピアは結構違いますが、資本主義の廃止という点では同じです。
当初は資本主義社会での裕福な資本家を目指し、その集合体が残りを併合していくという考え方なので、
そもそも資本が不足している社会では成り立たない考え方なのです。
ソ連の共産主義は暴力革命をうたい、無理やりに王政から転換しましたが、これは自然に移行することがまだ無理であり、
そうでもしないとずっと長い間移行できないからでしょう。
しかし私たちのユートピアは、今のところ武力革命ではなくても成功できる見込みがあるので、
中盤までは資本力で攻勢を掛けるでしょう。

当初のユートピアは地下活動を行う同一思想集団の形をとります。
単なる同好会の形をとり、施設は持たず、個人だけが情報を共有しあいながら資本を増やしていきます。
資本が一定に達したら、施設を作って資本力不足の人も誘致し、生活を共にします。
ただし、このときも宗教法人などにはならず、会社として雇う形にします。
そして徐々に人数を増やしていき、ある程度になったら第二層を積極的に勧誘します。
このときは安心して生活できるクローズドな環境という触れ込みで、彼らには思想は公開しません。
第二層は数多いので、そのまま行けば日本の過半数になる場合もあるでしょう。
もし、資本力での拡大が行き詰るとしたら、この時です。
土地や食料は金で買えても、人の命や選挙権は動かせないからです。

77:神も仏も名無しさん
09/06/15 04:08:49 86tQ5st5
なので、場合によっては武力革命にしないといけませんが、多分無理でしょう。
資本力さえあれば、かなりのことができますし、それで抵抗してくる人が居れば潰せますが、
実際には無抵抗の人が多いでしょう。
そして、ナチス期の国を見てもわかるように、不満があっても従う人は多く、
特に日本では無言で不満を持ち続ける人が多いです。
なので、結局武力革命で反対勢力を一掃するなどは夢に終わるでしょう。
そのため、支配後の第三層と第二層の区分などに気を使う必要があるのです。

ただ問題は、ユートピアが資本家集団である以上、労働力的には普通であり、
金銭源を絶たれると弱いということです。
ユートピア化を見て非資本家が、数に物を言わせて投票権を駆使し、ユートピアを瓦解させる可能性があります。
つまり、土地の国有化、私有財産への課税、ユートピア内の主要産業の取締りなどです。
この種の法的規制は、ユートピアが既存社会のインフラの上に資金力で成り立っている以上、
非常に有効な攻撃手段となるでしょう。
もちろん、こうなると武力闘争に移行せざるを得ません。
このシナリオならありえます。

そもそもの理論は、日本社会で行われている労働の多くが無駄であるという仮定に基づくものです。
生産力が充分なのに社会システムの都合上、より多く働かなければならないので、
その分が完全に無駄になっています。
上記の下克上でユートピアの資本基盤が崩れると、古い社会の資本主義が戻り、
日本の労働者数は増えるものの、一人当たり労働者の生産力はがた落ちになるでしょう。
まさに労多くして益少ない状態です。
とはいえ、非資本家の嫉妬は無視できません。
本来、彼らが過重労働ではなく、今までと同じ労働をしているだけなのですが。

78:神も仏も名無しさん
09/06/15 04:37:27 86tQ5st5
GDPは年々上昇しています。
高度経済成長期前だからといって、貧困にあえいでいたわけではありません。
食料はある程度ありました。
しかし、現在のような状況でもワーキングプアが生まれ、働かないと食費すらないという状況です。
しかし国全体は豊かなはずです。
瞬間的に見れば、労働者が半分になり、その収入が他の労働者に分け与えられたら、
すぐにでも貧困は解決するはずです。
今の日本の産業はインフラや農業などの必須産業は少なく、商業などの余剰産業です。
その産業が労働者を求め、生活に必需ではないことで争っています。
それを是正するためには、簡単な方法でいいのです。
剰余産業の整理と、生き残った会社への支援、また追放された人たちへの生活費の支給です。
そして高所得者への資本投資と引き換えによる年収の提供です。
これは資本主義のままでもできます。
不況で会社がつぶれそうなとき、コスト削減や借金して存続させるよりは、
彼らがやめて国から生活費をもらった方が、多くの点で節約になります。

このように、日本の産業界はどのような場合であっても労働力が供給されることを目標にしており、
いくら働いてGDPが上がっても国民の生活が豊かにならないのはこのためです。
安い家に住み、贅沢をしなければ一般の数分の一の生活費で生活できます。
ところが、周りに合わせるために競争が生まれます。
一方、企業はライバルが多いため、利潤が少なく、利潤があっても労働者はあまり豊かになりません。
こういった現象は、新技術を生み出す原動力にはなりましたが、個人としては不幸です。
無駄な労働を省き、それで失職した人に対価を支給するのが、現状でもできる生活改善案です。
しかし、実際に行うとどの企業が生き残るのか、あるいはどの社員が失職して対価をもらうのかで、
大きくもめることでしょう。

国策として行うのではなく、あくまで民間の資本で行えば、強制力がなく、丸く収まるはずです。
ただ、外国との競争や為替価値の維持に必要な産業の振興は国策があれば便利ですが。

79:神も仏も名無しさん
09/06/15 06:14:00 86tQ5st5
また、ユートピア内は物々交換の原則とすることで、消費税を減らすこともできます。
お金の動きを減らせば、結果的に節約になります。
そして金銭管理のわずらわしさもなくなります。
とはいえ、離島などを支配しない限り外部交流があるのも事実。
緩衝地帯を設け、 外部との折衝や土地買収、物品購入などは外部業者にやらせてもよいでしょう。
その業者は、信用の置ける人たちを集めれば、共鳴者でなくてもかまいません。

一方、守旧勢力は一部抵抗しますし、どうやって技術の進歩からの呪縛を解くか、これが肝心です。
商店はよくても郊外に大型工場などがあると、どうしてもそこを買収し切れません。
特に大手メーカーの直下の場合などがそうです。
だからこそ、狭い地域に点在して徐々に拡大するのではなく、
多くの地域に少しずつあってそこから広がっていく方式とも併用すべきです。
そして中核区域さえ決めれば、そこを中心にできます。
財政力だけで国を支配できるのかは未知数ですが、さまざまなメリットがあればその結果は出ると思います。

とはいえ、支配域が大きくなってくると複利計算が効きにくくなります。
パイを奪い取れなくなり、投資収益は一定でストップします。
その頃には、充分な資金力はあるでしょうが、最後の一押しは投資ではなく、
直接競争になりそうです。
もちろん、土地買収なら投資でいいですが、企業買収は投資だけでは足りないほどの資金が要り、
また残存企業の抵抗で投資対象が目減りする場合もありますし、あまり資金力のみに頼らないのが安全ですね。

80:神も仏も名無しさん
09/06/15 14:09:34 86tQ5st5
ちなみに複利計算では、月10%の場合10年で1億円が9兆2709億円になります。
年100%の場合20年で104兆8576億円になります。
最後の方になると、利子の共食いが始まりますので、緩やかになりますが。
問題は、それを何で実現するかです。
投資はなかなか華やかな話が並んでいますが、しかし実際には上手くいかなかったりするようです。
さまざまな分野を検討すべきでしょう。

81:神も仏も名無しさん
09/06/16 03:22:13 bqlbtaaD
日本の土地の総額は、バブル期は2400兆円で、今は1200兆円だそうです。
地上げ対象の土地、つまり栄えている土地とのどかな土地ではかなり価格変動に違いがあるため、
これを分ける必要があります。
人気の高い土地が3分の1に値下がりしたとする場合、人気の高い土地は2400兆円のうち1800兆円で、
現在は600兆円ということになります。
すると、残りの600兆円が山林などの田舎の方ということになります。
金額的には半々ですが、面積的にははるかに大きいでしょう。

600兆よりもはるかに低い額で、日本の半分の土地が買収できる計算です。
資金さえあれば、一応は可能なので、勢力拡大の案としては考えるに値します。

一方、物資については、金銭を配布して一般商店で買わせるのではなく、直接配布が好ましいです。
無料商品券を配布して、顧客に好きな物を選ばせるのもいい方法です。
なぜかというと、金銭配布では地元や外部の業者が潤い、営利企業を利してしまうからです。
また、非賛同者が資金目当てで入り込み、金銭だけ取ってしまうからです。
そこで、一定金額まで無料の宅配サービスの登場となるわけです。
食糧なら配給でいいのですが、それ以外のもの、例えば趣味の物やお菓子、
DIY用品のネジ一本まで自動で配給するわけには行かないからです。
本来、ユートピアでは食料もあまり贅沢はしないのですが、やはり第二層を取り込むには現代的なシステムが必要です。
本来ならユートピア内商社が大規模にカタログ販売するべきなのですが、
それが規模上無理なうちは、外部の通販業者と連携するしかありません。
これについては色々構想があります。

ユートピアは、契約社会を放棄します。
自然界では契約がなく、それが最良であるのです。
約束は当然あるのですが、それは単に利便性のためです。
普通に生きていれば気にしなくていい社会を目指します。
労働については、まだ詳しく考えていませんが、今の社会状況では全員不労働は無理でしょう。
日本人全員が入るとしたら、インフラ産業は必要ですし、自動化が無理な物も多いです。
その点は、上手く行なうべきです。
もちろん、パートタイムでの有人業務もありますが、医師のように技術が必要な業務もあります。

82:神も仏も名無しさん
09/06/16 04:26:37 bqlbtaaD
さらに詳しく述べてみます。
理想社会では商業はありません。
ただ、建設中には物資がいるので、資本力で供給することになり、それは外部企業から買うでしょう。
しかし、それがある程度無償配布なら、地元の商店は撤退することになります。
ネットを使った注文なら、ネットの店舗は競合先ですが、支配外地域が大きいと影響は少ないです。
しかし地元店は影響が大きいです。
拡大期に入って資金攻勢を掛けられる頃になれば、地元住民の生活費負担も可能でしょう。

まず3人家族の倹約した生活費が、家賃を除いて電力料金なども含めれば年100万円とします。
1万人のコミューンの場合、年100億円が必要で、1000億円を年利10%で運用した時の収益と同じです。
これは意外に大きな金額です。
黎明期なら一人が1千万円を持ち込むのですが、拡大期はそうも行きません。
やはり当初は完全な生活保障はあきらめざるを得ないでしょう。
一部支援が現実的です。

83:神も仏も名無しさん
09/06/16 14:17:36 bqlbtaaD
例えば一つの村をユートピア化すると、1万人なら年100億円と、
人口の割りにずいぶん大きな金額になります。
これは資金力が大きくてもなかなか難しいです。
そうすると、一部制限が必要になります。
例えば3人家族の場合は、さほど生活費が増えないので、やはり3人で年100万程度で済むでしょう。
大家族の場合はもっとです。
また食費のような安い物だけを負担すれば、一人年20万程度で済んでしまうでしょう。
これだけで1万人が20億で養える計算になります。
もし全額を個人の財産でまかなうとしても、一人平均200万円で、年利10%の運用でOKです。
二階層に分け、裕福な人は自費運用で、100万円程度しかない人は内部社会で扶養という方法でもいいです。
すると速く人数を拡大できます。
そうなると、世界的にも同じ試みができるようになります。
モデルケースがあれば、発展は容易です。
問題は、どうやって人をひきつけるかです。

当初は、会員に月1万円程度、進んできたら3万円程度の商品券を配布することになるでしょう。
そして、生活不安が薄れたら、今までの企業から理想社会の企業に転職を勧めます。
いきなり完全扶養ではなくて、労働強度を大きく下げます。
すると、入りたい人が続出しますが、入社試験を厳しくすることで和を乱さないようにします。
また、商業化廃止の方法として、一定地域に非会員にも商品券配布をする方法もあります。
こうすることで、現代的なショッピングセンターは、自動車で行けない距離のところを境界に衰退します。
とすると、部分的には商業化廃止ができるわけです。
ただ、大都市近郊の場合はかなり資力が必要なので、小規模の地域に限ります。
インターネットを使用し、生鮮品を除いた物を注文後しばらくで配送というのが、安全なシステムでしょう。
ただし、贅沢品は扱いません。

84:神も仏も名無しさん
09/06/16 14:50:00 bqlbtaaD
社会外の人にも食糧を配給すると、需要と合わないので無駄が多いです。
それが商品券という答えです。
だから、それは多くの損害が出ることも覚悟しなければなりません。
無料で手に入れたものを転売したりすると意味がなくなりますし、二重に商業行為を行なってしまいます。
商業の廃止は段階的にするつもりですが、インターネットの存在が問題を厄介にします。
日本のどこでも物を宅配できるため、かなり大規模にしないと対抗できません。
ただ、それは廃止はしなくてもいいでしょう。
ネットは大物も買えますし、耐久消費財の利点もあります。

ただ、商品券の配布ではいつまで続くか分からないので、消費者は貯蓄や労働を続けるでしょう。
社員に対してそれを行なえば、それは緩和されます。
ただ、大企業になるとどうしても目立つため、対処をする必要があります。
どのようにしても利益になるシステムでないと困難ですが、堅実経営するしかありません。
保有資産を運用する会社が最良です。
思想を社レベルで浸透させれば、徐々にではあっても全体的傾向は決まります。

一方、日本の一部であっても、勢力が増えればいいのですが、だからといって日本政府の影響力は逃れられないということです。
異常に大きくなると警戒され、敵意をもたれますし、かといって閉鎖的にすると問題が出ます。
一部地域を掌握し、そこを支配した時点で地方政府に働きかけるという方法もありますが、
県レベルでは国家法の廃止はできません。
かといって、全ての地域を多数派にするまでは長い時間がかかりますし、
後期になるほど第三層が多く、人的資源については枯渇します。
彼らが屈服するには資本力がありますが、外国からの穀物輸入があれば食料も供給されます。
もし、通販システムがなければ近所に商店がない人は生活できなくなり、そこを出ざるを得ませんが、
現代では無理です。
そのため、商品券配布では兵糧攻めはできません。
どうやら、土地だけでなく企業買収も積極的にしなければならないようです。
流通業の買収で、内部には無料で、外部には有料でとすれば、かなり効果的でしょう。
内部社会で徹底した無料化を行なえば、消費税が出ずに国家は衰退します。
その時は、新政府に変わることができるでしょう。


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