09/05/08 09:32:30 bnIdZlQT BE:2393882887-PLT(13230)
そこで彼は止むなく自己を一時滅却してでも集団に所属する方を選びとろうとす
る。これは実は前に説明した義理人情の葛藤と本質的に変りはない。義理人情の
葛藤が結局は甘えに根ざしているように、この個人対集団の葛藤もその本質は個
人の甘えに発していると考えられるのである。従来日本では心情よりも義理、個
人よりも集団が重んじられてきたが、以上の考察が示すごとく、これは一見極め
て利にかなったということができる。大体人はその本性からして集団を求め
、集団なくしては生存することができない。したがって小我を捨てて大我を取
ることが美徳として賞揚されるならば、一層集団と行を共にすることがやりや
すくなる。かくして集団内部の人間関係の摩擦は最小限に抑えられ、集団活動
の効率は一段と高くなるのである。
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小我を捨てて大我を取る・・・^^