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URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
胸まで地中に埋め、石を投げつけてなぶり殺す」刑が強行されようとしている。国際世論は彼女を救えるか─
ラビ・ソマイヤ
イランで姦通罪で有罪となった女性サキネ・モハマディ・アシュティアニ(43)は、彼女を救う運動が土壇場で奏功しない限り、今週末にも石打ちで死刑に処せられる。
人権擁護団体によると、アシュティアニは胸まで地中に埋められ、死ぬまで石を投げつけられることになる。
2人の子供の母でもある彼女は06年5月、姦通罪で有罪となり、99回のむち打ち刑を宣告された(不倫の自白は強要されたものだと彼女は主張)。
それ以来投獄されている。同年、夫を殺害した罪にも問われたが、それは無罪になった。
だが姦通罪についての審理は再開された。英ガーディアン紙によると、「裁判官の知識」に基づいて証拠なしで判決を出せるという規則の下、死刑判決が下された。
彼女の代理人は人権派弁護士モハマド・モスタフェが務めているが、控訴しても認められなかった。早ければ7月10日にも政府が彼女の処遇を決めると、AOLニュースは伝えている。
■「即死するほど大きな石ではいけない」
人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルによると、イランの刑法では、石打ち刑で使う石は「痛みを与えるに十分なほど大きく、即死させるほどは大きくない」とされている。
刑法102条は、石打ちの刑で男性は腰まで、女性は胸まで地中に埋めると規定。
同104条は、姦通罪の刑罰について、使う石は「1回か2回で人が死ぬほど大きくてはならず、石の定義に当てはまらないほど小さくてもいけない」と規定しているという。
イランでは昨年388人が死刑になっており(大半が絞首刑)、死刑の人数は中国に次いで多かったと、アムネスティは報告している。
アシュティアニの家族は、彼女の救援を世界に呼び掛けている。人権擁護団体によると、ほかに少なくとも2人の女性が石打ちの刑を宣告されている。
うち1人は15歳で逮捕され、これまでは18歳未満のため「模擬石打ち」の刑を受けたと報じられている。実際の刑が始まるのは時間の問題かもしれない。