07/04/23 21:48:16 T7U9n5r3
とある撮影スポットの朝焼け。その日は僕以外にもう一人カメラマンがいた。
亀爺や亀婆なら驚かないが、その日は違った。
年のころは30過ぎか? 長い髪とパッチリとした目が印象的な美人だった。
普段は同席者に会釈程度しかしない僕だが、その日は自分もびっくりするぐらい饒舌に喋った。
その人も話に乗ってきた。写真のこと、風景のこと。朝焼けが終わっても、話は尽きなかった。
驚いたことに、彼女は風景のプロだった。僕は、自分もプロを目指していること、それも風景のと打ち明けた。
彼女は親身になって相談に乗ってくれた。
もしかしたら、いや万が一うまくいけば商売敵になるかもしれない僕に。
そのあとのことは、こういった場に書くことは控えよう。
いつか成功すれば、同業者との酒席で語ることはあるかもしれないが。