08/02/04 05:19:15 ij4/OoBo
某チョコレート会社の本社で、チョコレート生産の仕事についた事があるのだが、
その職場が、おせじにも綺麗とは言い難かった。
その会社は古く、かなり有名なのだが、作業の方法は意外と原始的。
チョコレートの型を流すコンベアを監視しながら、
そのトラブルの対処やチョコレートの供給を、ほぼ手作業で行うというもの。
各層のチョコレートを、あふれさせないようにするのもその仕事だが、
それらの層にはセンサーなどは一切ついていない。
作業の中には、型にチョコを流す機械から漏れ出したチョコを、
撹拌層(チョコのスタート地点と言ってもいい)に戻したりする事もあり、
その作業も、ヘラを使って手作業ですくう。
しかしそのヘラは、汚れて捨てるべきチョコにも使われることも・・・
その度にいちいち洗うような事はしない。層やステンレス製のトレイの縁でこすって落とす程度。
機械もかなり使い古されていて、継ぎ足された工程の部分が目立っていたり、
それならまだいいのだが、物理的にも複雑な部分が増えたのか、
掃除が行き届いているとは言えなかった。
長い間残っていたと思われる隙間のチョコには、虫がわいていたりも。
掃除はライン全体のレールに付着したチョコを剥ぎ落として雑巾で拭くという作業だが、
それを一人で1時間くらいかけて行う。徹底してやろうと思えば不可能だと思った。
もしチョコを型に流す機械から、誤ってチョコをあふれさせた場合にも、その雑巾が使われる。
雑巾も特に加熱殺菌や消毒される事もなく、お湯と洗剤で洗うだけ。
使い終わったら、同じ部屋の中で広げて干す。
機械の操作パネルもロクな表示もなく、操作手順も妙に複雑であったりと、かなりの難物。
工場の中には、小さいガのような虫が1匹飛び回っていたのを目にする事が頻繁にあった。
流れるチョコにぶつからないかが心配だった。
有名な企業であり、今の時代多少はハイテク化されていると思いきや、
実際の工程は、その印象とは程遠いものがあった。
自分はその仕事が苦手という事で辞めさせてもらったが、
さすがに黙ってはおけなかったもので。
いつかは改善してくれればいいのだが・・・