11/10/22 16:29:25.97 YzvrvPRn0
超能力を持つ人にであった話です。
8年前の夏の事。
珍しく朝4時だか5時頃に目が覚めて、なんとなく窓のカーテンを開けたら丁度夜明けだった。おおっ、と思ってベランダに出て白んでいる方を見やると綺麗な日の出。
このマンションに住み始めて初めて見る日の出だなーと2秒ほど見とれててようやく気付いた。そっちは北西の方角。日が出るわけが無い。え?あれ?とパニクってる
と、ふと斜め向かいのマンションのベランダに人が居るのが視界に入った。こっちに手を振ってる…というか両手をこちらに突き出して「待て待て」とやるように手首
を振り振りしてる。口も動いて何か伝えようとしているようだが何も聞こえない。え、なに、あの太陽なに、アンタ何、と更に混乱してるうちに意識が無くなった。
次に目が覚めたのは病院のベッドの上。「その日」から6日が経っていた。頭蓋骨陥没骨折。後頭部が完全に形が変わるほど滅茶苦茶。母に聞いたところによると俺は
その朝、ベランダで頭を鮮血に染めて倒れてたんだと。血痕からすると、俺はベランダで壁(外側じゃなくて家の内側に向かうほう)に後頭部を激しく打ち付けて頭を割
ってそのまま倒れたらしい。いやいやいやそんなわけないだろと。後頭部を激しく壁に打ちつけ、ってどんな動きしたらできるんだと。滑って転んだならまだ分からなく
は無い、でも壁の血痕は立った状態での頭の高さにあったんだ。結局何が起こったのかは分からないまま、頭は致命傷にはならず外傷も治ったものの俺は酷い頭痛と不眠
症、ときたま来る麻痺に悩まされる羽目になった。