11/11/20 22:33:22.00 nCmpiZCM0
犬木加奈子の短編だと思うけど誰かタイトル知らんかな
少女は裕福な家庭で育った
父子家庭で生物研究者の父には溺愛されている
何もかも満たされている反動でか、高校生になってからは不良たちとつるんで遊ぶようになった
仲間たちは世間から煙たがられる存在であったし、
実際いろんな悪いことを一緒にやったが、友達同士は絆を重んじており少女は信頼していた
少女は初めて不良仲間たちを家に招いた
父は人を家に入れることを嫌っていたが、
親しい友人なのだから構わない、父は研究室にこもっているからバレないだろうと思った
仲間たちが広い家を探検している間、少女は自室の掃除をしに行った
部屋は高校生に与えられるものとしては広く、扉は二つあった
両方の扉の内鍵を閉めた状態で掃除をしていると、片方の扉が激しく叩かれた
仲間たちが必死な様子で呼びかけてくる
探検の中で、少女の父が人体実験をしている証を見つけてしまった、
少女の父は危険人物だ、少女の身も実験対象にする予定らしい、扉を開け一緒に逃げ出そうと言う
友人たちが言う研究内容には少女も覚えがあり、その内容は世間ではまだ公表されていないものだった
反対側にある扉も激しく叩かれた。弱々しい声で呼びかけてきたのは父だった
友人たちは悪い人間だ、そいつらに暴行された、少女の身も危ないと父は言う
彼らは最初から少女の家の資産と、父の研究を狙う者をバックにつけているようだ、
捕まれば少女は殺される、こちらの扉を開け一緒に逃げ出そうと言う
どちらを信じればいいのかと少女は惑った
ここで終わった
友人たちも父親もどっちも主人公に対し優しそうで、
どっちが本当の事を言ってるのかは読者にもわからない状態だった
友人は金目あての悪人、父親はマッドな悪人、とどっちも悪者な可能性もあるしどうすりゃいいんだと途方にくれた記憶がある