11/10/17 22:09:21.68 6DrKStMf0
本枝周天壤(本枝天壌に周く) 祖宗の祭りに忙しく天を仰ぐばかりで
君臣定始終(君臣始終を定む) 政は家臣にまかせきり
谷塡田孫走(谷填りて田孫走り) 世は荒れ地勢もかわり農民は右往左往
魚膾生羽翔(魚膾羽を生じて翔ぶ) 死んだ魚に小虫が湧く
葛後干戈動(葛後干戈動き) 心あるものは世の中を正そうとするが
中微子孫昌(中微にして子孫昌なり) 祀り上げるにふさわしい人がいない
白龍游失水(白龍遊びて水を失い) 龍が水を治める力を失い
窘急寄故城(窘急故城に寄る) 亀は城に入ったまま出てこない
黄鷄代人食(黄鶏人に代わりて食み) 飢饉と疫病が流行り
黑鼠喰牛腸(黒鼠牛腸を喰らう) 人は食べるものにも困る
丹水流盡後(丹水流れ尽きて後) 「膿を出し切った」後
天命在三公(天命三公に在り) 天命は改めて下界に下り
百王流畢竭(百王の流れ畢り竭き) 百代続いた王はその役目を終える
猿犬稱英雄(猿犬英雄を称す) 猿や犬のようなものが英雄と名乗り
星流飛野外(星流れて野外に飛び) 星は天を巡らず
鐘鼓喧國中(鐘鼓国中に喧し) 国中に戦乱が耐えない
靑丘與赤土(青丘と赤土と) 老若男女問わず、新興国も大国も
茫茫遂爲空(茫茫として遂に空と為らん) 心を失い形を虚しくすることとなる
個人的には
丹水流盡後(丹水流れ尽きて後) 「膿を出し切った」後
天命在三公(天命三公に在り) 天命は改めて下界に下り
百王流畢竭(百王の流れ畢り竭き) 百代続いた王はその役目を終える
この三行が最後に来ると思います
そうすると平仄も合うし対も完成します