11/07/12 20:45:08.83 jyoV+F3y0
こんにちわアル。ドブ川のヌシアル。
アヴィニョンの魔女様が出てきたので、『ニーベルンゲンの歌』の元となった実話を話すアル。
いつも通り、電波コテのワロスワロスで頼むアルよ。
えー、むか～し、むかし、ジークフリート様という御方がいました。
ジーク様はローマ植民都市マッシリア（現：マルセイユ）を拠点とする有力なローマ市民の家系出身でした。
しかし、ジーク様の家の先祖はゲルマン人で、ジーク様はその事を強く誇りに持つ青年でした。
ジーク様の一族には武勇を持って活躍するローマ市民兵が多くいましたが、
同時に先祖の繋がりを利用して、ゲルマン族と交易をし、更に地中海交易にも熱心な一族でした。
ジーク様は実家が交易業者だった関係で、シルクロード交易業者のお嬢さんだったブリュンヒルデ様と恋に落ちました。
ヒルデ様の御母君はライン川の交易に熱心なゲルマン族の有力者の娘でした。
ヒルデ様は未熟児で生まれたため、「未熟児は育てても無駄だろう。」と御母君に生後間も無く捨てられてしまい、
それを哀れんだ御父君の手によって親族に預けられ、ヒルデ様は父方のペルシア系の親族に育てられました。
父方の親族にはローマ市民権を持つペルシア人が多くおり、彼らはシルクロード交易を生業とする一族でした。
従って、ヒルデ様はローマ人で、ゲルマン族の有力者とも縁があるペルシア系シルクロード交易民として育ちました。
二人の恋は更なる交易利権の確保に繋がる為、紆余曲折はあったものの、双方の親族に祝福されて結婚しました。
そして、二人は交易都市楼蘭に商館を開き、親族には更なる富がもたらされました。めでたしめでたし。
・・・こうなるはずだったアル。