11/07/10 01:17:50.08 JtO5KZV+0
芸術家たるものは、一般人よりも最も高い品性を持さなければならない事である。
(中略)
芸術を通して人間の獣性を抜き品性を高める事である。
勿論文学を通じ、絵画を通じ、音楽、演劇、映画等の手段を通じて、
その目的を遂行するのである。それは芸術家の魂が右の手段を介在し大衆の魂に
呼びかけるのである。判り易くいえば芸術家の魂から発する霊能が、
文学を絵画を楽器を声を踊を通じ、大衆の魂の琴線にふれるのである。
つまり芸術家の魂と大衆の魂との固い連携である。
故に芸術家の品性が下劣であれば、そのまま大衆も下劣する。芸能家の品性が高ければ
大衆の情操も高められるのは当然である。
故に芸術の尊さがある。言い換えれば芸術家こそ、魂を以てする大衆の指導者で
あらねばならないのである。
此意味に於て今日の如き社会悪の増加もその一半の責任は芸術家にあるといっても過言ではあるまい。
視よ、低俗極まるエロ、グロ文学や妖怪極まる絵画や、低劣なる芸術家が発する声も、奏する音楽も、
劇、映画等も心を潜めてよく見れば右の説の誤りでない事を覚るであろう。
おわり