【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ17【友人・知人】at OCCULT
【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ17【友人・知人】 - 暇つぶし2ch778:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:43:29.37 P3+KaNBwP
今日の分、通報しました

779:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:49:20.32 QkEGTuHo0
>お前さんが会話すると会話が成り立ったとして
話が通らなくなる


無効なんだがw

780:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:50:03.91 QkEGTuHo0
もしもし?

私メリーさん・・・、


781:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:50:54.53 QkEGTuHo0
ね、ねぇ、元気を出して!

落ち込む必要はないってばっ!


782:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:51:38.40 QkEGTuHo0
えっ、なにっ? 出てけって!?

まぁ、ひどい・・・、女の子をこんな真夜中にほっぽり出そうって言うの?


783:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:58:38.74 QkEGTuHo0
ねぇ、私を見て! 私があなたをバカにしたり、蔑んでるようにみえるの?

ゆっくり考えて・・・おちついて・・・。


784:本当にあった怖い名無し
11/06/11 23:59:53.24 4ZAiesLW0
>>687
アフィと無料サイトのスポンサー広告の違いが分からない人がいるから
一応気をつけてがんば

785:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:01:06.45 QkEGTuHo0
・・・この部屋にいるのはあなたと私・・・。

この状況って・・・、これからどうなるか考えてみた?


786:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:02:38.88 QkEGTuHo0
>>784
そんな奴いねえだろばーーかw

787:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:02:44.40 hFKWVFLx0
>>778
そういう脅しが効く奴なら何年もコピペを続けるわけないんだから黙って粛々とするのがいいよ

788:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:04:23.51 gcZRR5f/0
あなたって恋人とか彼女とかは・・・。

ああ、そう、・・・ごめんなさい・・・。


789:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:07:57.76 MI4zGgZbO
Aの友人さん来ないかな~

790:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:08:56.14 gcZRR5f/0
いいえ、聞いたのは、これから何が起こっても怒る人はいないのかなっ、て確かめたかっただけよ・・・。

ね、もう、・・・想像できるでしょ?


791:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:09:24.65 AidMQRoVP
ほい、ID取得、っと

>>787
脅しちゃう、こちらに気を使ってレスを控えててくれた人への報告

それより>>599のようなこと言ってたAの友人氏がなんか心配だ…

792:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:10:10.05 gcZRR5f/0
   (ガバッ!!)
・・・て、きゃあああああっ!!

焦りすぎ焦りすぎ! ちょっと落ち着いてぇぇぇぇぇっ!!


793:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:11:03.20 gcZRR5f/0
>>787
へえ、メリーさんシリーズって何年も続いてたのか。知らなかったわ
お前何年前に見たの?なあ?

794:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:12:15.36 gcZRR5f/0
はぁ、はぁ、・・・まさかこんなに早く、展開が進行するとは思わなかったわ。

あ、そうそう、私メリーさん、



795:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:13:17.94 gcZRR5f/0
いま、あなたのカラダに抑えつけられているの。

で、ね?


796:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:14:03.20 gcZRR5f/0
じらせるようで申し訳ないんだけど、やっぱり順序とか、形式のようなものは必要だと思うの。

だってまだお互いの事、何にも知らないでしょう?


797:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:15:51.56 gcZRR5f/0
もう少し二人が共有する時間と言うものが必要だと思うの。

わかってくれる?


798:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:16:50.81 gcZRR5f/0
・・・良かった、あなたって理解力のある人ね・・・。

まだ、夜は長いし、お掃除も途中だもの。



799:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:17:37.41 gcZRR5f/0
え? 掃除はもういい?
 
じゃあ、お食事はどうかしら?


800:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:18:18.57 gcZRR5f/0
お料理も得意よ、材料はあるのかしら・・・え、と、ずいぶん大きな冷蔵庫・・・。

どうしたの、慌てて?


801:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:20:52.62 gcZRR5f/0
今度は糸こんにゃくでも入っているのかしら?

ウフフ、そんな物ではもうびっくりしないわ、だってホラ、冷蔵庫の中には・・・あら?


802:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:22:59.28 gcZRR5f/0
これって・・・女の子 の カ ラ ダ ・・・?


803:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:23:40.23 gcZRR5f/0
私メリーさん

来年から中継ぎなの

敗戦処理はもうこりごりなの


804:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:41:36.04 r2oxVy5k0
もしもし? 私メリーさん。

・・・冷蔵庫の中に人形がと思ったのだけど・・・、


805:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:42:33.03 r2oxVy5k0
やっぱりこれは人間の女の子ね・・・。

そう言えばこの街で、一人の小学生の子が行方不明にって、聞いたけど・・・。



806:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:43:34.83 r2oxVy5k0
あら? どうしたの? いいわけもしないの? 震えてるじゃない・・・、

この子を殺したのね・・・。 どうして?


807:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:45:09.93 wQxGYWmH0
今さ、突然親父の仏壇の電気がついたんだよな
親父だから怖くないんだけど(肉親だからね)
なんかあるのか?

808:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:47:31.71 r2oxVy5k0
あなたの趣味って幅広いのかと思ってたけど・・・そう言うことじゃないのね・・・。

単に抵抗できない女性を力づくで思い通りにする、それがあなたの快楽・・・。


809:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:48:25.40 r2oxVy5k0
>>807
仏壇の電気って何?

810:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:50:21.19 r2oxVy5k0
自分の欲望のはけ口には無力な存在ほど都合がいい・・・そんなところなのかしら?

見れば・・・この子を殺して何日たつの? こんな冷たい所に保存して何をしてきたの?


811:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:52:24.01 wQxGYWmH0
>>809
仏壇の中に豆電球があって、灯りになってるんだけど、急についたんだよ


812:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:55:00.91 r2oxVy5k0
可哀そうに・・・親御さんは今も必死でこの子を探しているでしょうの・・・ キャアッ!!

ず、ずいぶん物騒なものを持ちだしてきたわね・・・、その包丁で私を料理するつもりなのかしら?


813:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:56:57.30 r2oxVy5k0
>>811
へえ。親父さんがなにか伝えようとしてるのかもね
零感の人間には伝える手段はこう言うことしかないらしいから。

814:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:57:39.32 r2oxVy5k0
この子を切り刻んだように・・・!

え? 自分の頬を見ろですって? 物理的に無理よ・・・あ、触ってみろってこと?


815:本当にあった怖い名無し
11/06/12 00:59:06.58 r2oxVy5k0
これは・・・!

そ・・・そう、私、斬りつけられたのね・・・真赤な血が私の頬を伝って来る・・・

私の血が・・・ふふ・・・、ウフフフフ・・・ウッフフフフッフフッ・・・!!


816:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:41:19.56 r2oxVy5k0
あら? どうしたの?

私を怯えさせて・・・恐怖で指一本動かせられなくするつもりだった?


817:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:42:09.00 r2oxVy5k0
ウフフ、そんな大声を出してもだめよ・・・。

キャァッ! ・・・い、痛いっ・・・ひどいわ、


818:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:44:25.41 r2oxVy5k0
これでも痛みは感じるのよ?

あ~あ、また血が流れてきたわ・・・、私の大事な肌をこんなにも切り刻んで・・・。


819:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:47:15.06 r2oxVy5k0
ホントに趣味の悪い人ねぇ?

さて・・・、あら?


820:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:49:00.58 r2oxVy5k0
どうして後ろに下がるの? 勝手が違うから?

御覧なさい? こんなに私の血を床に垂らして・・・ねぇ! どう責任とってくれるのぉ?


821:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:51:11.84 r2oxVy5k0
ウフフ、・・・もっとも・・・、

傷なんか無くなっちゃうんだけどね!


822:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:51:56.90 r2oxVy5k0
ほぉら、あなたが斬りつけた場所はこことここ!

そうでしょお? でも・・・どこに傷跡があるのかしらぁ?



823:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:52:46.55 r2oxVy5k0
ウフフ、人を化け物みたいに言わないで・・・、

言ったでしょう? 私メリーさん、いま・・・あなたの目の前にいるの・・・。


824:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:53:28.14 r2oxVy5k0
ウフフ

すっかり濡れちゃったわ・・・、今度はあなたを濡らしてあげる・・・。

825:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:55:37.79 r2oxVy5k0
 えぃ!
まぁ、凄い! 勢いがいいのね?


826:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:56:55.53 r2oxVy5k0
ずい分たまってたのかしら?

そんなに大騒ぎしないの、


827:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:57:38.87 r2oxVy5k0
まだ皮一枚よ、

ほら、そんな物騒なものはいらないでしょ?



828:本当にあった怖い名無し
11/06/12 09:58:59.28 r2oxVy5k0
どう?

これがお互いを知るということじゃなくて?


829:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:00:28.55 r2oxVy5k0
もう、手おくれよ・・・。

勘違いしないで・・・別にあなたがこの子を殺したからじゃないのよ?



830:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:02:15.68 r2oxVy5k0
お互いの本能に従った結果でしょ?

ただ、私にとってみれば、あなたを食べてしまうことに何の躊躇いもなくなったというだけよ。


831:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:03:19.95 r2oxVy5k0
あなたが消えても悲しむ人もそんなにいなさそうね・・・。

さぁ、おとなしく私の中に入りなさい?


832:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:08:06.08 r2oxVy5k0
ゆっくり・・・優しく噛んであげる・・・!
   ガブリ!!



833:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:11:18.14 r2oxVy5k0
もしもし、私メリーさん
自殺防止相談室にいるの…



834:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:13:32.98 r2oxVy5k0
死んじゃあ駄目よ?
あなたが生きて、私からの電話を取ってくれるから、私はこの世界に存在することができるの


835:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:14:23.35 r2oxVy5k0
あなたが電話を取ってくれる度、少しずつだけど、あなたに近づく事ができるの
今すぐは無理だけど


836:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:15:21.98 r2oxVy5k0
あなたに必ず会いに行くわ

必ずあなたのそばに行くわ…


837:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:19:17.43 r2oxVy5k0
「もしもし私メリーさん、今〇〇駅にいるわ。うふふ」

「もしもし私メリーさん、今あなたのアパートの前にいるわ。くすくす」



838:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:20:57.42 r2oxVy5k0
「もしもし私メリーさん、今…あなたの部屋の前にいるわ」





「もしもし…私メリーさん………いま、あなたの後ろよ」


839:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:21:37.96 r2oxVy5k0
「もしもし…私メリーさん………いま、あなたの後ろよ」




う、うわぁぁぁぁ!!


840:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:23:22.00 r2oxVy5k0
『いや~。ありがと。今朝からしゃっくりがとまらなくてね』
「(にこ)」


841:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:26:06.75 r2oxVy5k0
『オチが分かっててもやっぱ怖いよな~。あ、はい。依頼料の500円』
「(にぱ~)」


842:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:27:33.38 r2oxVy5k0
『じゃあまた何かあったらお願いね~』
「(ペコリ)」


843:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:32:41.65 r2oxVy5k0
私メリーさん。
依頼があれば、どんなしゃっくりでも止めてみせるわ。


844:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:34:05.35 r2oxVy5k0
アハハァッ! おいしい! おいしぃわぁ!

久しぶりの人間の肉!


845:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:34:49.11 r2oxVy5k0
そうよ、忘れてた・・・たまらないこの食感・・・!

口の中に粘りつく血みどろのお肉!


846:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:37:51.73 r2oxVy5k0
ウフフ、どうしたのぉ?

そんな怖い顔してぇ・・・。


847:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:53:03.47 4wNUdpM50
そんな怖い顔してぇ・・・。

女の子にはもっと優しい顔しなきゃぁ・・・。


848:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:54:42.64 4wNUdpM50
さぁ、もう遠慮はいらないのよ?

あなたの肌を触ってあげる・・・。



849:本当にあった怖い名無し
11/06/12 10:57:54.08 4wNUdpM50

ゆっくり撫でてあげる・・・。
その頬に私の指先を添わせ、

850:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:04:08.15 4wNUdpM50
震えるあなたの唇に優しいキスをかぶせてあげましょうか?

あらあら?堅くなっちゃって・・・。


851:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:06:33.55 4wNUdpM50
無駄よ・・・。

もう、私に抑えつけられたら、あなたに抵抗することはできないでしょ・・・?


852:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:09:48.24 4wNUdpM50
大人しくこの状況を楽しんで御覧なさい?

だいじょうぶ・・・そう簡単に死なないように、ゆっくりあなたを食べてあげる・・・。


853:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:11:24.57 4wNUdpM50
ウフフ、まだ生きてるぅ?

血が少なくなるとね、


854:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:12:37.82 4wNUdpM50
手足を動かす気力もなくなるでしょう?

ああ、もうその手足もほとんど残ってないのよね、ごめんなさい?



855:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:15:15.42 4wNUdpM50
どうしよう? 怖い思いをずっとさせちゃたわね?

さすがに私も満腹だし、しばらく抱いていてあげましょうか?


856:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:18:06.79 4wNUdpM50
そんな恨めしそうな顔をしないで?

あなたの今の状況は、あなたが殺した女の子より幸せだと思うわよ?



857:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:19:03.77 4wNUdpM50
最後に私としてみる?

少なくともあなたがイクまでは食べないでいてあげるけど?


858:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:26:38.90 4wNUdpM50
あら? それより命乞い?

・・・そうね、確かに私も食欲は満たしたし・・・、


859:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:29:28.66 4wNUdpM50
え? 救急車を呼んでくれ?

もう、本当に野暮なのねぇ・・・いいわ、じゃあ一緒に警察も呼んであげる・・・。


860:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:30:40.49 4wNUdpM50
私と一つになるより、このまま達磨のようなその姿で世間に晒しものになることを選ぶのね・・・。

仕方ない、私、帰るから、またどこかでお会いしたら、残りのカラダ食べさせてね、


861:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:33:18.19 4wNUdpM50
それじゃ、私は押入れから失礼させてもらうわね・・・さようなら、私の美味しい人・・・。
  トルルルル・・・!
「もしもし? 警察ですか? 私メリーさん、いま二丁目の・・・」


862:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:34:48.63 4wNUdpM50
もしもし?私メリーさん、
お皿が一枚足りなーいーのー。


863:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:35:29.29 4wNUdpM50
職も無い。金も無い。彼女もいない。夢がなければ希望もない。
クリスマス死ね。そう思いながら布団に丸まって過ごしていた夜。


864:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:37:10.45 4wNUdpM50
携帯電話に光が灯り、通話ボタンをプッシュする。
そこから告げられたのは死の宣告だった。


865:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:37:54.08 4wNUdpM50
「もしもし、私メリーさん。いま貴方の後ろにいるの……!」

直後、背後に気配。静寂をゆらりと乱し、現れる質量。


866:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:38:39.29 4wNUdpM50
だがこんな落ちこんでる夜に、いちいち驚く元気などありはしなかった。
携帯の通話を切って、身体から力を抜いて眠りに落ちる。


867:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:39:52.66 4wNUdpM50
「振り向けよ」

ガスッとその背中を蹴られ、眠りの縁から蹴り出される。


868:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:39:54.59 K2AkuNY4O
くだらねー

869:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:40:50.65 4wNUdpM50
そのまま脚でぐりぐりされて、仕方無しにのそのそと振り返った。
暗くしていた部屋に明りが灯り、少しの間目が眩む。

870:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:43:02.05 4wNUdpM50
「メリークリスマス」

そこにはメリーさんがいた。サンタのコスチュームを着ていた。


871:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:44:46.52 4wNUdpM50
赤い服を着て、白い袋を担いで、ビシッと親指を立てていた。浮かれていた。
今日を象徴する呪わしい姿に心底嫌気が差し、ケッという顔を露骨にしてやる。


872:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:46:39.31 4wNUdpM50
「死ね。クリスマス死ね」

ボソボソと文句を言ってやると、浮かれた笑顔が怒りに歪んだ。


873:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:48:28.40 4wNUdpM50
ギラリと光った瞳が獲物を見つけた鷹のような獰猛さを宿す。

「あ……!?」


874:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:54:07.54 4wNUdpM50
メリメリと音を立ててメリーさんのこめかみに青筋が浮かんでいく。
フン、と鼻を鳴らして背中を向けて丸まると、その首筋をガッと掴まれた

875:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:56:47.54 4wNUdpM50
猫のように持ち上げられ、ぐるりとメリーの方向を向かされる。
据わった瞳をこちらに向けるメリーは、拳をゆっくりと引くと―


876:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:58:24.32 4wNUdpM50
「メリィッ!!」
「ほぐんっ!」


877:本当にあった怖い名無し
11/06/12 11:59:22.78 4wNUdpM50
ドスゥっと腹に突きたてた。体が『く』の字に曲がり、ギシギシと揺れる。
人間サンドバッグにされた身体は手を離されると情けなくへたりこんだ。


878:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:00:08.46 4wNUdpM50
パンパンと手を叩いたメリーは、腰に手を当てると偉そうに命令してきた。

「腐ってないで買い物行ってきなさい。ケーキとシャンパン。コンビ二でいいから」


879:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:02:02.69 4wNUdpM50
「やだ」

拒否したが、財布と携帯を投げつけられ、ガスガスと玄関の外に蹴り出される。


880:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:03:01.34 4wNUdpM50
バタンと扉が閉じられると、冬の寒さがトレーナー上下の身体に沁みてきた。
布団にくるまって温まっていた反動で、凍りつきそうな寒さが肌に刺さる。



881:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:08:49.78 4wNUdpM50
『急いでね~』

扉の向こうで、上機嫌に手をヒラヒラ振ってそうな声が聞こえてくる。


882:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:09:43.06 4wNUdpM50
深く息を吐くと、仕方無しに重い腰を上げた。
安アパートの扉を背に、金属製の階段をカンカン下りていく。


883:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:10:43.11 4wNUdpM50
空には穴が開いたような月。ボーっと空を見上げ、ぽつりと呟く。

「……漫喫で過ごすか……」



884:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:11:42.45 4wNUdpM50
ポケットに手を突っこみ、浮かれた夜をとぼとぼと歩いていく。
飾られた家々の電飾を見て改めて呟いた。クリスマス死ね。おしまい。


885:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:17:19.72 4wNUdpM50
「メリーが楽しむクリスマス! これが本当のメリークリスマス!」
「きゃあもうやだメリーさんったら面白ーい」


886:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:18:14.48 4wNUdpM50
小さい頃から何度も聞かされている親父ギャグでも
酒の力は面白く感じさせるらしい、と俺はため息一つ。

887:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:19:02.03 4wNUdpM50
「ほらほら、サキったら耳が出てるわよ」
「あははー本当だー」


888:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:19:44.67 4wNUdpM50
酔った自分の娘の耳を整える女性と目が合って互いに苦笑いする。
この優しげな女性が、世間を騒がせた口裂け女だと、誰が信じるだろうか。


889:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:20:30.80 4wNUdpM50
「……サキは、きっと美しく育っているのでしょうね」
俺の隣で、一人の男が呟いた。


890:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:22:03.33 4wNUdpM50
湖月 別光(べっこう)……後輩の父親である。
「まあ、十人並よりは上ですかね」


891:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:23:32.13 4wNUdpM50
「そうか。君が言うならそうなんだろう」
世界に名を知られた作曲家である彼は、何処か浮世離れしている。


892:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:24:49.56 4wNUdpM50
それは多分、生来盲目であることに由来するのかもしれない。
「ところで……いつサキをもらってくれるんだい伊三くん?」


893:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:26:35.04 4wNUdpM50
そう問われて俺は盛大に口に含んでた酒を噴き出した。

俺の名は目理伊三。


894:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:31:26.66 4wNUdpM50
世の中に苦手な人は三人。すなわち両親とこの人である。
都市伝説と結婚するヤツなんて、何処かクレイジーなヤツばっかだ。


895:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:32:38.58 4wNUdpM50
「今月いっぱいで契約は打ち切りなの・・・。」


896:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:33:44.42 4wNUdpM50
「もしもし私メリーさん
今、初売りの最前列にいるの…」


897:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:34:45.31 4wNUdpM50
大切にしていたあの人形
引っ越しするから捨てようかしら


898:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:35:32.73 4wNUdpM50
新しい人生を一人で何とか生きるため
あなたにはもう頼らない 強くなりたいの


899:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:36:57.50 4wNUdpM50
ごめんねメリー
あなたと過ごした10年間


900:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:38:23.02 4wNUdpM50
さようなら、さようなら
あたしはメリーをゴミ捨て場に捨てたのよ


901:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:39:14.43 4wNUdpM50
引っ越し先で荷物を解き
疲れて寝ようとしたころに


902:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:40:36.83 4wNUdpM50
ケータイ鳴って出てみると
あたしメリーさんという声が


903:本当にあった怖い名無し
11/06/12 12:58:55.22 3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、ゴミ捨て場にいるの これからあなたの部屋へ行くわ 寂しいから

きゃぁ、人形が喋ってる あたしの部屋へ来るという

904:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:00:02.56 3E2o42/k0
でも、自分でさん付けするやつたいてい阿呆
けれど阿呆といえども許さない


905:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:01:15.63 3E2o42/k0
あたしの旅立ちを邪魔するというのなら
メリーといえども許さない
そしたらもいちど電話が鳴った

906:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:06:00.70 3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、長い階段をのぼっているの 人形にはこの段差がすごく疲れる ふうふう

もしもし、あたしメリーさん 今、歩道を歩いているの 右にある車道は夜中なのに本当に交通量が多くて、排気ガスが苦しいの ライトもまぶしい!



907:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:07:10.78 3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、公園を歩いているの 平日の深夜なのにカップルが多くて一人で歩くのが恥ずかしいよ

もしもし、あたしメリーさん 今、裏のタバコ屋にいるの もうすぐ会えるね


908:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:09:11.18 3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、ドアの前にいるの

もしもし、あたしメリーさん 今、お前の後ろにいるの



909:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:10:32.12 3E2o42/k0
あたしは振り返った 
どうやって入ってきたのかはわからないけれど


910:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:11:45.73 3E2o42/k0
そこには薄汚れて泣きべそをかいているメリーがいた
なんだかメリーが弱った子猫のように見え、かわいそうで


911:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:12:40.88 3E2o42/k0
ここまで長い道のりを一人でやってきたことがいじらしくて
それを思うとなんだかちょっぴりあたしが泣きそうで


912:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:14:07.95 3E2o42/k0
捨てたことを後悔しつつ、もう一度やり直そうかなんて考えてもみた
その時、安心して気が緩んだのか、メリーが倒れた


913:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:15:18.00 3E2o42/k0
メリィィィーーーー!!
あたしは両腕でメリーを抱いた
でもメリーは目を覚ますこともなく、体は冷たくなっていった


914:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:15:59.38 3E2o42/k0
なのでゴミ捨て場に捨てたらまたすぐ電話が鳴って本当にもう鬱陶しいです




自分のサイトに載せようか迷い中


915:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:17:59.48 3E2o42/k0
なのでゴミ捨て場に捨てたらまたすぐ電話が鳴って本当にもう鬱陶しいです




自分のサイトに載せようか迷い中


916:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:18:36.79 a6qtbF+A0
きもいから載せなくてOK

917:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:18:43.37 3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。この七草粥…だっけ?なんか地味に美味いよ~♪」


918:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:22:26.53 3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。実は私……35歳だったの」


919:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:24:08.86 3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。成人式で調子にのって暴れてた奴等を全員タタんじまったの」



920:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:26:30.88 3E2o42/k0
電話を取るたび、忍び寄ってくるその呪い。
忍び寄るメリーさんの恐怖に男は晒されていた。


921:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:27:48.49 3E2o42/k0
「私、メリーさん。いま貴方の家の扉の前にいるの」

ガンガンと鉄製の扉を叩く音が響く。


922:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:28:29.02 3E2o42/k0
まるで殺意が叩きつけられるような音が耳に障る。

今日ここで死ぬ。殺される。男は己の運命を悟り、歯軋りした。


923:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:29:20.33 3E2o42/k0
そうか。それもいいだろう。昔人形を捨てた自分にも非はある。
だが―



924:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:30:48.94 3E2o42/k0
扉を叩く音が止み、静寂の後、電話が鳴る。
最後の通話。最期の瞬間。


925:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:32:16.10 3E2o42/k0
「私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」

―ただでは死なん!!


926:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:33:52.49 3E2o42/k0
男は素早く太刀を抜くと己の腹に突き刺した!!
研ぎ澄まされた刃は男の身体を貫通し、その背後の『何か』をも貫く!!

927:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:35:15.49 3E2o42/k0
火によって鍛えられた優れた太刀には魔を滅する力が宿る。ひとたまりもあるまい。

呪われた人形を確かに貫いた感触に、男は口元から鮮血を垂らしながらも笑みを浮かべた。

928:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:36:39.94 3E2o42/k0
悔いはない―。

太刀を刺した腹は熱を帯び、頭から血の気は失せ、口から落ちる鮮血は量を増していく。


929:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:37:59.31 3E2o42/k0
男が失われていく己が命を冷静に看取っていると、その背後から声が聞こえた。

「ひどいよう……おにいちゃん……めりぃ、ただ、あそびたかっただけなのに……」


930:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:40:12.75 3E2o42/k0
ぽろぽろと清らかな涙を流す少女の声に、男の瞳が見開かれる。
なんということだ。まさか。


931:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:41:00.84 3E2o42/k0
「甘えんぼうタイプのメリーさんとは……無念……!」

失血と失意に男が床に倒れこむ。広がっていく血だまり。霞んでいく視界。
その先で、崩れ行く西洋人形が小さな手を伸ばしていた。手を掴み、瞼を閉じる。


932:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:43:10.05 3E2o42/k0
ああ、どうして殺すことばかりを考えていたのか。これこそが剣に生きた己の業なのか。
お人形のような少女とキャッキャウフフするIFを思い浮かべながら、男の生涯は幕を閉じた。(完)


933:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:43:51.12 3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。今から教習所に行ってくるの」


934:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:44:50.02 3E2o42/k0
メ「私、メリーさん。いま教官の後ろにいるの」
教「ちょっとメリーちゃん、前、前!」


935:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:46:05.99 3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。今、露天風呂に入ってるの」


936:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:47:18.87 3E2o42/k0
「私、メリーさん。今、あなたの真後ろにいるの
 あ、振り返ってもダメだよう。ちゃんと視線が届かない死角に移動するから♪
 常に後ろにいるからよろしくね」


937:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:48:43.67 3E2o42/k0
私メリーさん、今日は天気がいいの

私メリーさん、今日が約束の日なの


938:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:50:23.78 3E2o42/k0
私メリーさん、今から君に会いに行くの

私メリーさん、これから君に会いに行くの


939:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:51:04.90 3E2o42/k0
私メリーさん、君に会うシュミレーションをしてるの

私メリーさん、苦笑いなんてさせないの

940:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:54:39.72 3E2o42/k0
私メリーさん、今東京は渋滞なの

私メリーさん、今スクーターに乗っているの



941:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:55:23.12 3E2o42/k0
私メリーさん、君のところまで一気にワープしちゃうの

私メリーさん、今ベランダに居るの

942:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:57:49.78 3E2o42/k0
私メリーさん、トマトが可愛いの

私メリーさん、できる限りのおしゃれをしてるの


943:本当にあった怖い名無し
11/06/12 13:59:08.70 3E2o42/k0
私メリーさん、お気に入りのマスカラをつけているの

私メリーさん、恋愛って素敵なものね


944:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:00:28.31 3E2o42/k0
「……ねえ」
 僕は背後に立つ彼女の方を振り返った。が―


945:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:01:37.84 3E2o42/k0
「……久しぶりに聞くけど……なんで顔見せてくれないの?」
 ―既に、視線の先には彼女はいない。相変わらず背後に立ったまま


946:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:02:27.38 3E2o42/k0
……いや、そう表現するのは正確じゃない。振り返った俺の背後へと、一瞬で移動
した、と言うべきかな。


947:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:03:46.72 3E2o42/k0
「だって、私メリーさんなの」
「いや、それは何度も聞いたし、わかってるんだけどさ……」


948:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:04:43.90 3E2o42/k0
「種族的本能なの?」
「……だから、俺に訊かれても」


949:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:05:32.90 3E2o42/k0
 彼女と知り合ってから、もう随分経った。出会いは、彼女の名前を見れば
わかるように、不意にかかってきた彼女からの電話。幸い、殺った殺られた
の類のメリーさんではなかった事もあり、何度か話をしている内に意気投合。


950:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:08:01.50 3E2o42/k0
今では、たまに一緒に連れ立って出かけるくらいに仲良くなった。
 一般的な価値観で言えば……まあ、その……付き合ってる、と言えるくらい


951:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:08:44.51 3E2o42/k0
 ただ、僕たちの交際には、一つの大きな問題があった。
「……顔見た事無いのに、付き合ってるって言えるのかなぁ」


952:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:20:09.03 3u4A+y2S0
メリー?とかいうの?つまんないな。萌えラノベみたい

953:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:21:50.63 Y5gCNygU0
そう。彼女の顔を、僕は見たことが無い。
 彼女は常に僕の背後に位置し続け、彼女の正面からは無論、横顔すらも
僕は見た事が無いのだ。


954:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:22:38.40 Y5gCNygU0
 鏡などで覗き見ようとしても無駄に終わった。とにかく、視線が通る場所に、
彼女はいてくれない。先に彼女自身が述べたように、それは種族的本能と
でも言うべき、徹底された挙動だった。


955:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:25:28.13 Y5gCNygU0
「私メリーさん。貴方の事は好きなの。二人はラブラブ、なの。多分」
「……じゃあ、顔見せて?」


956:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:28:38.38 Y5gCNygU0
「それは……恥ずかしいの」
「……なんだかなぁ」


957:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:32:47.44 Y5gCNygU0
「ごめんなさいなの……メリーさん、メリーさんだから……どうしようもないの」
「ああ、うん……君が悪いわけじゃないってのはわかってるよ」


958:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:35:32.69 Y5gCNygU0
 背後から、何やら落ち込んだような雰囲気が伝わってくる。どうやら、
彼女も彼女なりに、僕に顔を見せられない事を気に病んでるらしい。


959:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:36:25.19 Y5gCNygU0
「……ま、こんな風変わりな付き合い方も、面白いっちゃ面白いしね」
 彼女を元気付ける為に言ったその言葉も、全くの嘘ってわけじゃない。


960:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:38:12.76 Y5gCNygU0
実際、こんな関係でも、彼女といるとそれなりに……いや、かなり楽しい。
それに、何よりも―

961:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:38:47.06 4WCfhf1T0
次スレ立ってた。

【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ18【友人・知人】
スレリンク(occult板)

962:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:40:03.67 Y5gCNygU0
「ほんとなの!? 私、嬉しいの!」
 背後から、柔らかい感触が僕の背中に押し付けられる。


963:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:41:32.61 Y5gCNygU0
 僕は、ちょっとだけ顔が赤くなるのを感じながら、手を伸ばし、彼女の頭を撫でた。
 ―そう、彼女はいる。僕の背後に、確かに。


964:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:42:15.85 Y5gCNygU0
「ん……」
 彼女が嬉しそうに瞳を閉じ、僕の掌を感じているような、そんな気配を背後に感じる。


965:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:42:42.59 AidMQRoVP
>>961
お知らせ㌧!

966:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:44:02.10 Y5gCNygU0
「ううん、なんでも」
 ちょっと風変わりで、ちょっと面倒だけど、とても楽しい彼女との日々。


967:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:44:57.26 Y5gCNygU0
 なんだかんだで、このままこんな毎日が続いていけば、それだけで僕は満足
できるんじゃないかと、そう思う。


968:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:45:51.33 Y5gCNygU0
「じゃあ、そろそろ行こうよ。映画始まっちゃう」
「わかったの!」


969:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:47:24.33 Y5gCNygU0
 そして、僕らは連れ立って……正確に言えば、彼女を背後に連れて、駆け出した。
 顔を正面から見るのは、いつの日かのお楽しみって事で、今はこのまま、


970:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:48:29.52 Y5gCNygU0
彼女と一緒に毎日を過ごしていこう。
 ……けど、来るのかなぁ、見れる日?


971:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:49:18.80 Y5gCNygU0
「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」
電話口からそう聞こえると同時に、とあるマンションの一室に彼は出た。


972:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:50:03.54 Y5gCNygU0
「久しぶりだな、じんめんけん」
「だーかーらー、俺は仁目 権(じんめ けん)だっつってんだろうが!」


973:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:51:02.55 Y5gCNygU0
30をやや越えたくらいに見える男が、汚れたソファから起き上がる。
「んで、今日は何の用だよ本職の刑事殿が。俺は風邪ひいてんだ……えっきし」


974:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:51:45.94 Y5gCNygU0
男はくしゃみをして、鼻をすする。
「成程な……てめえ、この様子じゃあニュースも見てねえし外にも出てねえか」


975:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:54:20.93 Y5gCNygU0
汚れきった室内を見ながら、ため息をこぼした。
「あ? そりゃあどういうこった」


976:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:55:51.33 Y5gCNygU0
パサリ、と新聞を投げ出した。
「今月に入ってから三件も猟奇殺人が起きてやがる。


977:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:57:20.74 Y5gCNygU0
 現場にはいつも、どの犬のものとも一致しない犬の毛が残されている。
 警察犬は、現場に入れた瞬間、気を失っちまう」


978:本当にあった怖い名無し
11/06/12 14:59:02.18 Y5gCNygU0
そこまで聞くと、男は薄汚れたコートをまとった。
「てめえの眷属のことはきっちりてめえが管理しやがれ!」


979:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:00:23.98 Y5gCNygU0
「うるせえ伊三! 八雲さんの子じゃなきゃあ食い殺してやる!」
がるると牙を剥きながら、男は部屋を出た。


980:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:01:47.76 Y5gCNygU0
「……やれやれ。戸締りはしてけよ、無用心だな」
そう呟きつつ、俺は今日中にもう一個死体があがって、それでこの事件は終わるだろうと思った。


981:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:03:05.76 Y5gCNygU0
あいつの名は『仁目 権(じんめ けん)』
人の町に下りてきたころ、変化に失敗して人間の顔をした犬になっていたところを、


982:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:04:24.52 Y5gCNygU0
俺の親父に助けられた犬神である。
……あいつがいるから、この辺りに野良犬は、いない。


983:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:05:48.31 Y5gCNygU0
私は困惑しました。
いや、困惑したというよりは、まったく理解の域を超えていたのですが……。


984:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:06:41.13 Y5gCNygU0
ありのまま今、起こった事を話します。
先程、つまりは夜も更け切り、日付が変わった頃の話です。


985:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:07:56.44 Y5gCNygU0
長風呂によって本日分の仕事による汗と疲れを流し終えた私は、慣例に倣って冷たいお茶を一飲みしていました。
さて、これからどうしよう。


986:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:09:38.78 Y5gCNygU0
明日にもまた仕事があるけれど、今すぐに寝てしまうのは深夜という一日のうち最も落ち着ける時間を無駄にしてしまうんじゃないのか。
私はそのように考え、ストレッチを行いつつ室内を見渡してみたのです。


987:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:11:12.15 Y5gCNygU0
そうそう、私事ではありますが、就寝一時間前のストレッチは心地よい眠りを齎すエッセンスともなりえるんですよ。
知っていましたか?


988:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:12:07.48 Y5gCNygU0
……そうですか、フフ。失敬。
話を戻しましょう。


989:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:13:09.17 Y5gCNygU0
室内は、まるで静寂そのものでした。
当然ですよ。

990:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:14:32.45 Y5gCNygU0
深夜なので近隣住宅が騒音を立てないのは勿論のこととして、
この室内はというと、今しがた入浴を終えた私が立ち入ったばかりなのですから。


991:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:15:25.00 Y5gCNygU0
オーディオはもとより、テレビやラジオ。それらばかりか蛍光灯すらも。
つまり、室内には人の気そのものが無かったと言う方がより適確なのでしょうか。


992:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:16:55.67 Y5gCNygU0
部屋に踏み行った私がしたことといえば、せいぜい蛍光灯のスイッチを入れた程度のことです。
就寝前にテレビやオーディオなどで神経を高ぶらせてしまうと、せっかく築き上げてきたリラックスムードが台無しですからね。

993:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:19:09.23 Y5gCNygU0
心地良い眠り。
やたらとゴミったらしい日々の中において、これほど安らげる瞬間はないものでして。


994:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:20:24.32 Y5gCNygU0
だからこそ気を遣っているのですよ、私は。
おっと、またも話が逸れてしまいましたね。フフ、失敬失敬。


995:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:22:20.44 Y5gCNygU0
ともかく、暫くの間、無音という室内の空気を愉しんでいた私でしたが……突然。
そう、突然!


996:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:24:14.25 Y5gCNygU0
カチリとスイッチの入るような音がしたかと思うと、独特のブゥーンという音が次ぎ、直後、テレビに光が灯りました。
何が起こったんだろう。


997:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:25:02.12 Y5gCNygU0
私が今一つ事態を飲み込めない間に、テレビからは下品を匂わせるBGMと、
それに見合うような深夜番組のオープニング―数人がケツを振るものですが―が流れ始めました。


998:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:26:25.95 Y5gCNygU0
なぜテレビが?
私はリモコンを手にしてはいない。


999:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:28:16.84 Y5gCNygU0
となると、電波の乱れか何か?
しかし私は、電化製品の類いを身に着けてはおりませんでした。


1000:本当にあった怖い名無し
11/06/12 15:28:34.20 7LYVUAKPO
千里と大復活愛

1001:1001
Over 1000 Thread
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・


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