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このような他人を利用した自己嫌悪は、患者が他人に憎しみを向けるというパターンだけではなくて、
逆に他人に患者を憎むように仕向けるという形を取ることもあります。
自分で自分を憎むのではなくて、自分を憎んでいる「自分自身」を他人という鏡に映し出すのです。
そして鏡の役を割り振った他人から、自分を憎んでもらうことで、他人を利用した自己嫌悪という形を作り出すのです。
そして、このような形を取ることで、自分で自分を嫌悪するという苦痛から逃げようとするのです。
ですから、わざと相手の人から嫌われるようなことをして、相手の嫌悪感や憎しみを誘発するのです。
そして、自分は、他人から嫌われる役を演ずるのです。
ですから、表面的には相手の人の怒りをかってしまい、嫌われて除け者にされているように見えますが、
実際には相手の人というのは、他でもない鏡に映し出された「私を嫌っている、いやな私自身」ということになるのです。
つまり、患者はこのような形で自己嫌悪を完結させようとするのです。
そして、相手の人は自分でも気づかないうちに患者自身の自己嫌悪のシステムの中へと組み込まれてしまうのです。
そして、いつの間にか患者から割り振られた役、つまり患者を嫌うという役割を演じてしまうことになるのです。
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