11/03/16 02:13:08.89 RT+BekwTO
1 ほたるのひかり、まどのゆき、
ふみよむつきひ、かさねつゝ、
いつしかとしも、すぎのとを、
あけてぞけさは、わかれゆく。
2 とまるもゆくも、かぎりとて、
かたみにおもふ、ちよろづの、
こゝろのはしを、ひとことに、
さきくとばかり、うとうなり。
3 つくしのきわみ、みちのおく、
うみやまとほく、へだつとも、
そのまごころは、へだてなく、
ひとつにつくせ、くにのため。
4 ちしまのおくも、おきなはも、
やしまのうちの、まもりなり。
いたらんくにに、いさをしく、
つとめよわがせ、つゝがなく。
螢の光、窓の雪、書読む月日、重ねつゝ、
何時しか年も、すぎの戸を、開けてぞ今朝は、別れ行く。
止まるも行くも、限りとて、互に思ふ、千萬の、
心の端を、一言に、幸くと許り、歌うなり。
筑紫の極み、陸の奥、海山遠く、隔つとも、
その眞心は、隔て無く、
一つに尽くせ、國の為。
千島の奥も、沖繩も、八洲の内の、護りなり、
至らん國に、勲しく、努めよ我が背、恙無く。