【頑張れ】騎士団サロン13【ニッポン!】at OCCULT
【頑張れ】騎士団サロン13【ニッポン!】 - 暇つぶし2ch9:道化
11/03/14 08:17:14.88 0McQcnKV0
港でオーディンが乗る船を見送るガンジーの背後に新たな挑戦者の影。
ガンジーは充分な余裕を持ってゆっくりと振り向いた。
そこには自分より遥かに高齢と思われる老人が座っていた。禿頭に白く長い髭。一見死にかけの老人。しかしその奥底に秘めた力をガンジーは感じた。
気の遠くなるような時間が過ぎた。
時に焼酎を酌み交わし、時に理想を語り合い、時に過ぎ去った思い出の数々に涙し合った。
ふたりは親友になっていた。
しかし永遠に続くかと思われた蜜月も終わりを迎える。
「シゲさん、どうやらお別れのようだ」
「おお、ガンちゃん、逝くか……わしもすぐにな」
「うん、待ってるよ」
ガンジーは静かに息を引き取った。穏やかな最期だった。

すっくと立ち上がった重千代の目がギラリと光った。
「わしは精気をちょっとずつ吸い取って、相手よりちょっとだけ長生きできる」
そう、ちょっとだけ…
重千代の瞳から急速に光が失われていく。
膝から崩折れた。
その身体をひっしと抱き留める者がいた。長髪に髭。ヒッピー風情の男は老人がすでに事切れているのを確かめるとポツリと漏らした。
「わたしはうまいタイミングで復活できる」
それにしても久々の娑婆だ。
ヒッピーは穴の開いた両手を大きく左右に広げて深呼吸した。
ん?
足元に違和を感じる。聖痕が疼いたのか。
ヒッピーがしゃがんで足を見ると小さな男がくるぶしに噛み付いていた。
「あ?なんだお前は…………いや、思い出したぞ!主が戯れに造ったヒトだな?まだ生き残っていたとは驚きだ! え? 何? 声がちっちゃ過ぎて聞こえないよ」
イエスは地に臥せる格好で足元の小人に耳を近づけた。
「え? 神を倒す? バカ言っちゃいけないよ…確かにわたしはかなり弱い……でもさぁ、いくらなんでも君たちに負けるわけないじゃん? そもそも神じゃねーし」
「今だ!イケー!!」
イエスの耳の裏に隠れていた先鋒隊が穴に突入した。
「うわーっ 痛い痛い痛い」のたうちまわるイエスの目に映ったのは自分に襲い掛かる何百何千万のヒトヒトヒト。
「ウソーん!? こんなに増えてたの!? 春髷どんは何やってたんだよー!!!」
やがて彼の全身は真っ黒に覆われ動かなくなった。


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