11/08/23 23:26:19.24 jVp1q/Ki0
断言の落とし穴
今まで見てきた中で唯一間違っていた断言は、目標が明確さに欠けていた場合だ。
ある人物が、毎日次の断言を書いているのに効果が現れないと話してくれた‐。
「私、何某は、有名なジャズ・ミュージシャンになりたい。」
僕は彼に、実は断言はすでに効果を現わし、まさに彼が書いたとおりに‐有名な
ジャズ・ミュージシャンに”なりたがって”いるのだと言った。本当はこのように
書いていればよかった‐。
「私、何某は、有名なジャズ・ミュージシャンになる。」
ちなみに、2番目の問題は彼の名前が”何某”ではなかったことだ。
もうひとつ注意すべきなのは、特定の期日のある事、たとえば、「今月末までに
昇進する」といった断言をしないことだ。目標の達成にはさまざまな道があるので、
少し幅を持たせておこう。
それから実現の道がひとつしかないこと、例えば宝くじに当選するといった
断言もお勧めできない。これでは舵取りに相当の手腕を要求されてしまう。さまざまな
実現方法のある目標を設定するほうが望ましい。宝くじの場合なら、本当の目標は
おそらく富であろう。裕福になる道はたくさんある。みずから束縛してはいけない。
「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」p326
-終-
「ディルバートの未来予測-21世紀における愚の繁栄-」
スコット・アダムス著 山﨑理仁訳
アスキー出版局 1998年