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☆★☆ ムー 11冊目 ☆★☆ - 暇つぶし2ch892:本当にあった怖い名無し
11/05/25 22:33:20.82 YWzRhC1n0
 次に、「満済准后日記」の応永26年(1419)7月19日条には、「今月十六日熱田社怪異
希代事云云。先風雨以外。其後海面二十町計光。大ナル光物飛入社頭。其御通之路民屋
悉顛倒。其後於社頭託少女。種々御神託在之。今夜光物伊勢御影向(ヨウゴウ、エイゴ
ウ)云々。山田不浄間。於此社頭。今度異国責来重事御評定□八幡モ御影向云々。自余
事繁多間。不能注置。定方々可記置歟。此注進到来十八日云々。以承平将門時之儀□立
勅使由為社家申請云々」?という記載がある。

 夜、暗くなってからのことであるが、熱田神宮の先にある伊勢湾の
海面が、突如として風雨を伴ないながら光り出し、その後、大きな発光物体がその下の
民家を薙ぎ倒しながら熱田社の社頭へ落下して来た、というものであった。その物体が
何であったのかは分からないが、隕石、隕鉄といった宇宙空間よりの落下物であろうか。
現象としてはこれで全てなのであるが、その後この現象が物議を醸すこととなる。それ
は、発光物体の落下直後に、熱田神宮の社頭にいた少女が神憑りし、彼女の口から様々
な御神託があったというのである。つまり、今夜の発光物体は、実は伊勢神宮の神の御
来臨であるというのである。そのこと自体は特別に珍しいと言う程のことでもなかった
のかもしれないが、少女の次の言葉に騒然となった。「山田不浄間。於此社頭。今度異
国責来重事御評定□八幡モ御影向云々」とし、山田は地名であって、伊勢神宮の外宮(豊
受宮、度会宮。五穀の神)の所在地である山田原のことであるから、そこが何らかの理
由で神が住するには不浄な地となっているので、姿を変えて(大きな発光物体となって)
熱田神宮の神の地へ来臨し、今回、日本が外国より攻撃された事件について、日本の神々
としてそれにどの様に対処すべきかを相談する、という内容であった。


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