11/01/09 18:24:16 6MI/L/IT0
4歳ぐらいの話です。
私は居間のちょっとした高いところに登って遊んでいました。みかねた祖母が危ないから降りるように注意しました。
ですが、私はやんちゃざかりだったので、「こんなの全然平気だよ」みたいなことを言って、言うことを聞きませんでした。
その時、居間のテレビには秋田のナマハゲみたいな格好をした人が、広い畳の部屋で踊っている映像が流れていました。
いまでもはっきり覚えています。おそらくNHKの番組かと思います。なんか伝統芸能かなにかだと思います。
その夜の深夜、寝ているときに物音で私は目が覚めました。
体を横にして寝ていたのですが、背後にある廊下へでる扉が開いているのに気づきました。
なんで気づいたかというと、廊下に電気がついていて扉側に背を向けていても、明るかったのです。
何気なくドアに目をやった私は、ゾッとしました。先ほどテレビに映っていたとナマハゲらしきものが目の前にいたのです。
そして手には瓢箪のようなものを持っていて、瓢箪の口をこちらに向けていました。
わたしは、「おばあちゃんが注意したのに、いうことを聞かなかったから罰を与えにきたんだ」ととっさに思いました。
そう思った私は布団から飛び出て、土下座をしながら「すみませんでした。もうしませんから」と早口に言いました。
今思えば、4歳児なのになんて口調なんだろうと思います。私が反省したのを聞いてくれのか、ナマハゲは普通にドアから去っていきました。
きちんとドアをしめて。
で、翌朝、私は土下座の格好のまま目が覚めました。
以後、わたしは居間の高いところに登ることはなく、ナマハゲも姿をあらわしませんでした。
ひとつ書き忘れたのですが、寝ていたときは母と父にはさまれて川の字(正確には兄もいるので川ではない)になっていたのですが、
私以外の者が目覚めることはありませんでした。