10/12/24 10:30:51 WYClFsjT0
昨日、テレビでビクトリア時代のクリスマスという番組を見た。
19世紀のイギリス農民の生活をその道の研究者が再現するという物で
農業から家事・洗濯に至るまで何もかもを当時の様式でやっていた。
農業に使う機械の動力は手だし、部品が露出してしまうから指を潰す事故が多かったらしいし
洗濯もアイロンまで含めると何日もかかったらしい。
中でも印象に残ったのは女の人が絞めた七面鳥の羽をむしりながら言っていた台詞だ。
「この七面鳥は大事に育てられた幸せな七面鳥。一緒に生活していたから
大事に食べるでしょ。だから食感から味に至るまで普通以上に楽しみことが出来るの」
で、クリスマスの食卓に飾られた七面鳥を仲間達に切り分けながら七面鳥の思い出話をしながら
ありがたく頂いていた。
その時代の生活を自然な人の暮らしと考えると今現代はとても変な時代だと思う。
生活に直結するわけではない仕事にやりがいや生きがいを見つけるのは少し難しいし
完成された美しい野菜や小さく切り分けられたお肉を見て直感的に有り難いという感情が湧くことは
まず、無いと思う。
生活に感謝できないと自分が一人で生きているような錯覚を起こしやすくなるし
人がつくった野菜や肉によって自分が生かされていると言う事を忘れるから
自分は何でも出来るという思春期に自然に抱く万能感を大人になっても捨てられなくなる。
要するに、傲慢になりやすいと思うんだ。
長くなったけど、要するにみんなで農業やろうぜってことだ。