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連載大河小説『もしもし地蔵』第二回
(あらすじ)冷えたヤマトのりを塗った井上は、多摩動物公園に電話するのだった。
「それはね、井上さん」
電話に出たのは原辰徳監督だった。
「ミミズがいると、内野ゴロがとりにくいからですよ」
井上はラジオのボリュームを上げた。
創価学会のコマーシャルが流れる。
「あとのことは、落合さんに聞いてください。キャンプ中なんで、じゃあ」
「先発黒木、か」
井上はつぶやくと、天井のマラカスを見つめた。
こんな日は、なんだか殺人事件が起こりそうな気がしてくる。
その時、部屋のドアがぶち破られた。
続く