ち… 皿が止まらない…  at OCCULT
  ち… 皿が止まらない…   - 暇つぶし2ch122:本当にあった怖い名無し
10/11/23 21:18:06 oQDVHQqo0
「銀の皿には預言者の生首」

新約聖書「マタイ福音書・第14章」より

ガラリヤの太守ヘロデ・アンティパスは、異母兄ピリポの妻であったヘロディアスを後妻に迎える。
当時、兄弟が亡くなった場合、残されたその妻を兄または弟が妻とすることは、特に不道徳ではなかった。
むしろ至極当然のことであった。夫を失った妻子の生活を助ける、親族としての義務的な意味合いの婚姻でもある。
が、しかし、当時預言者として名高かったヨハネは、その結婚を非難した。
「兄弟の妻であった者を娶ることは、汝姦淫するなかれ、という神の御心に背くものだ」
堅いことを言う奴だ、とヘロデ王はヨハネを捕えさせ、牢獄に繋ぐ。
さて、そのしばらく後にヘロデ王の生誕を祝う盛大なパーティーが催された。
その時、ヘロディアスの娘が非常に見事なアクロバティック・ダンスを披露した。
そのあまりの素晴らしさに、「どんな褒美もとらせるぞ、なんなりと申して見よ」とヘロデ王は堅く約束する。
娘は母ヘロディアスに尋ねる。
「義父さまが、どんな褒美でも下さるんですって。何にしたらいいかしら。お母様なら何がいい?」
母ヘロディアスは答える。
「私ならヨハネの首を所望するでしょう。私たちの結婚が姦淫だと触れまわった憎い奴」
母思いの娘はヘロデ王に申し出る。
「ご褒美はヨハネの首を。他の物はいりません」
ヘロデ王は意外な申し出に驚き、悲しんだ。
預言者ヨハネを斬首したいとまでは、思っていなかった彼である。
だが、「どんな褒美も盗らせよう」と言った彼自身の約束を破ることはできなかった。
その場で伝令が飛び、すぐさま王命は実行された。
そして宴の席へ銀の薄い大皿にヨハネの生首が載せられ、ヘロディアスの娘に届けられた。
娘はその銀の皿を母に捧げた。彩りよく盛りつけられた生首の銀の皿。
付け合わせにレタスやパセリや南国のフルーツが添えられていたかどうかは、定かではない。
母ヘロディアスはその捧げ物に大いに満足したと言う。


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