10/11/21 08:53:09 cYLUf9QN0
諺 「皿舐めた猫が、科を負う」
(巨悪の去った後に、モタモタしているチンピラが警察につかまること)
108:本当にあった怖い名無し
10/11/21 08:57:31 eOwuqEI3O
諺「皿嘗めた猫が科を負う」
大物や主犯は罰せられずに小物などだけが罰せられる事
109:本当にあった怖い名無し
10/11/21 21:16:35 cYLUf9QN0
>>107
誤
>>108
正解
110:本当にあった怖い名無し
10/11/22 08:53:03 /V4DA+8N0
【夢占い】
皿の夢
皿はあなたの生活、家庭、経済の状態を示します。
ヒトの要求を満たすことや、受容的な状態を表します。
・白い大皿の夢
落ち着いて待ちましょう、幸運はあなたのすぐそばに近づいています。
111:本当にあった怖い名無し
10/11/22 08:54:11 /V4DA+8N0
・縁飾りのある皿の夢
幸せな恋を暗示しています。
112:本当にあった怖い名無し
10/11/22 08:55:50 /V4DA+8N0
・皿が並ぶ夢
近々、楽しい会食や幸運な出会いが有ることを暗示しています。
113:本当にあった怖い名無し
10/11/22 08:57:37 /V4DA+8N0
・自分で皿を割ってしまう夢
現状を打開して、新しい境地を目指そうとするあなたの願いが現れています。
114:本当にあった怖い名無し
10/11/22 08:59:00 /V4DA+8N0
・皿に何も載っていない夢
あなたは空腹です。満たされたいと願っています。
115:本当にあった怖い名無し
10/11/22 14:47:18 /V4DA+8N0
「マザーグース」より
ヘイ、ディドル、ディドル、
猫にヴァイオリン、
雌牛が月を飛び越えた。
子犬はそれ見て笑ったよ。
そこでお皿はスプーンと走ってった。
116:本当にあった怖い名無し
10/11/22 14:55:07 /V4DA+8N0
「お皿に残った最後の一切れ」
星新一のショートショートで、「お皿に残った最後の一切れ」をテーマに洒落た作品がある。
地球人類が一人残して全て吸血鬼になってしまった世界。
普通の人間はあなただけです、と吸血鬼に告白される主人公。
「でも、安心して下さい」。あなたの血を吸う者はいませんよ」
「なぜ?」
「だってあなた、あいつは意地汚い奴だ、最後の一口に手をつけた奴だ、って未来永劫言われ続けるんですから…」
117:本当にあった怖い名無し
10/11/22 14:56:06 /V4DA+8N0
「お皿に残った最後の一切れ」
(別名・遠慮の塊り)
118:本当にあった怖い名無し
10/11/22 16:41:50 /V4DA+8N0
【フライング・ソーサー】
石川県羽咋市には「コスモアイル羽咋」という宇宙発信基地がある。
なんのへんてつもない海沿いの町、羽咋市。
千里浜という砂浜が、車でドライブ出来る砂浜だとか、気多大社という古い神社があるとか、まあ、見どころがないわけでもないが。
「めぞん一刻」という名作マンガ高橋留美子作のなかで、傷心旅行にでた管理人さんを五代君が追いかけている時、落っこちた穴の砂浜がここである。
まあ、そんなことより、なぜ羽咋市に「コスモアイル」なんつ建物があるか?というと、わりと未確認飛行物体の目撃例が多い待ちだからである。
また、羽咋市の正覚院という古刹に伝わる「気多古縁起」の文献にも自在に空を飛ぶ物体のことが記されている。
また、羽咋一帯に伝わる昔話に空を飛ぶ「そうはちぼん」の話がある。
そうはちぼんとは、音楽仏具で、シンバルに良く似た形、両手に持ってジャラ~ン、と打ち鳴らすアレである。
その「そうはちぼん」を重ね合わせたような者が、眉丈山の中腹をゆっくりと飛ぶのが見えたと言う。
また、眉丈山周辺では、「鍋が空から降ってきて、人を攫った」という神隠し伝説も残っている。
なかなか愉快な町だ。
ちなみに、「コスモアイル羽咋」に置いてあるアポロ宇宙船は本物。
119:本当にあった怖い名無し
10/11/22 19:48:42 gSdTxOFM0
すごい、良スレと思うます
120:本当にあった怖い名無し
10/11/22 22:49:14 /V4DA+8N0
「皿より家臣が大事」
賤ヶ岳の七本槍の一人として有名な加藤嘉明。
嘉明は南蛮の陶器を好み、数々の珍器・名器を集めていた。
中でも殊にお気に入りだったのが「虫食い南蛮」と呼ばれた十枚一組の揃い小皿。
ある日、事件は起きた。
近習の一人が迂闊にもこの「虫食い南蛮」の一枚を割ってしまった。
嘉明が如何にこの「虫食い南蛮」を愛でていたかを良く知る近習、
打ち首も覚悟致し候、とそのまま自ら自宅に蟄居謹慎した。
「虫食い南蛮」の一枚が割られたことは直き嘉明の耳に入り、
近習に「すぐ出仕致せ」との沙汰があった。
どのような処罰をも、と首を垂れる近習の目の前で、嘉明は意外な行動をとった。
すなわち、残りの「虫食い南蛮」を目の前に引き出し、残らず割り捨てたのだ。
そして近習に言い渡した。
「わしがこのような器にかまけたばかりに、そちを粗忽者となしたる。
この皿が十枚一組とは、家中の者なら皆知るところ。
今後九枚で人前に出せば、その度にそちも肩身が狭かろう。
そのような仕義、望むところにあらず。
そもそも、かわらけ如きに執着したるわれの咎なり。
これよりは、一切関わらぬものとせん」
近習、いたく感激して益々主、加藤嘉明に忠義を尽くしたと言う。
121:本当にあった怖い名無し
10/11/23 11:36:09 wsk1ublk0
皿に見えた、と思ったら皿だった
122:本当にあった怖い名無し
10/11/23 21:18:06 oQDVHQqo0
「銀の皿には預言者の生首」
新約聖書「マタイ福音書・第14章」より
ガラリヤの太守ヘロデ・アンティパスは、異母兄ピリポの妻であったヘロディアスを後妻に迎える。
当時、兄弟が亡くなった場合、残されたその妻を兄または弟が妻とすることは、特に不道徳ではなかった。
むしろ至極当然のことであった。夫を失った妻子の生活を助ける、親族としての義務的な意味合いの婚姻でもある。
が、しかし、当時預言者として名高かったヨハネは、その結婚を非難した。
「兄弟の妻であった者を娶ることは、汝姦淫するなかれ、という神の御心に背くものだ」
堅いことを言う奴だ、とヘロデ王はヨハネを捕えさせ、牢獄に繋ぐ。
さて、そのしばらく後にヘロデ王の生誕を祝う盛大なパーティーが催された。
その時、ヘロディアスの娘が非常に見事なアクロバティック・ダンスを披露した。
そのあまりの素晴らしさに、「どんな褒美もとらせるぞ、なんなりと申して見よ」とヘロデ王は堅く約束する。
娘は母ヘロディアスに尋ねる。
「義父さまが、どんな褒美でも下さるんですって。何にしたらいいかしら。お母様なら何がいい?」
母ヘロディアスは答える。
「私ならヨハネの首を所望するでしょう。私たちの結婚が姦淫だと触れまわった憎い奴」
母思いの娘はヘロデ王に申し出る。
「ご褒美はヨハネの首を。他の物はいりません」
ヘロデ王は意外な申し出に驚き、悲しんだ。
預言者ヨハネを斬首したいとまでは、思っていなかった彼である。
だが、「どんな褒美も盗らせよう」と言った彼自身の約束を破ることはできなかった。
その場で伝令が飛び、すぐさま王命は実行された。
そして宴の席へ銀の薄い大皿にヨハネの生首が載せられ、ヘロディアスの娘に届けられた。
娘はその銀の皿を母に捧げた。彩りよく盛りつけられた生首の銀の皿。
付け合わせにレタスやパセリや南国のフルーツが添えられていたかどうかは、定かではない。
母ヘロディアスはその捧げ物に大いに満足したと言う。
123:本当にあった怖い名無し
10/11/23 21:21:40 oQDVHQqo0
×盗らせよう、ってなんだ!
○取らせよう、です。ごめんなさい。
124:本当にあった怖い名無し
10/11/23 21:49:05 oQDVHQqo0
「サロメ」
ガリラヤの領主である義父ヘロデ王。
王女サロメは、預言者ヨハネに恋焦がれる。
しかし、ヨハネの心は神のみに向けられ、王女には応えない。
ヘロデは自身の誕生祝いの宴でサロメの踊りを所望する。
官能と刺戟に満ちた妖艶な、七枚のヴェールの踊り。
一枚、また一枚と脱ぎ棄てつつ、狂おしく凄絶なまでの情熱的な踊り。
最後のヴェールを脱ぎ捨て、身につけているのは腕輪と足輪のみ。
月の光でさえ恥じらって蒼ざめる、サロメの美しい裸身。
あまりの素晴らしい踊りに「望みの物をとらそう」と口を滑らせるヘロデ王。
サロメは求める。
「預言者、ヨハネの首を」
かくしてヨハネの首は銀の皿に載せられサロメの元へ。
「愛しいお方、あなたは私のもの」
サロメはうっとりとヨハネの首に口づける。
125:本当にあった怖い名無し
10/11/24 00:03:16 34d1wV/V0
>>122
×ガラリヤ
○ガリラヤ
126:本当にあった怖い名無し
10/11/24 09:47:29 34d1wV/V0
「ささらほうさら」
甲州辞典より
意味・(支離滅裂)(めちゃくちゃ)(悪いことが重なっている様子)
用例・(おまんはいつも、ささらほうさらずら)
[君はいつも支離滅裂だね]
127:本当にあった怖い名無し
10/11/24 14:15:02 34d1wV/V0
「皿に閉じ込められた、仙人の弟子」
美味しんぼ 第20巻より
古美術商のショーウインドウにあった「万暦赤絵の皿」
ひと目見て欲しくてたまらなくたった栗田は、財布をはたいて買う。
ところがその晩から、栗田の夢に、仙人修行の弟子の少年が現れる。
「師匠の饅頭を食べてしまい、それを半端な術で誤魔化そうとして
師匠の怒りを買い、この皿に閉じ込められています。
師匠に美味しい料理を持っていけば、この皿から出して貰えるのです。
どうか、僕を助けて下さい」
たかが夢、と思いつつ、可哀想になった栗田は山岡に相談する。
山岡は周大人に相談し、おかげで満漢全席を楽しむことになる。
ところが、夢の中の少年は、満漢全席は何度も食べたことが有る、という。
万事休す。だが、山岡は周大人の「食べ過ぎで眠れなかった」
という言葉をヒントに、ある料理を考案する。
その料理とは、「お茶漬け」
ご飯にかけるお茶は「雲南茶」そしてザーサイを添えたものだった。
「お姉さん、ありがとう!」
それ以来、栗田の夢に少年は現れなくなった。メデタシメデタシ。
128:本当にあった怖い名無し
10/11/24 16:45:08 34d1wV/V0
「給食にまつわる悲しい思い出」より
・消防の時、糞マズイサラダが出て、運悪く給食当番で、それを配る係だった。
当然、皆そのサラダを貰うのを嫌がり、少しでも多く盛るとブーイングが飛ぶ。
なのでほんの少ししか盛れず大量に余った。
で、残った分をちゃんと処理しろと教師に命じられ、泣く泣く自分の皿に大量に盛った。
それでも余る為、また皆の席を回って盛った。
そしたらまたブーイング。
しかも、オレが真っ先に、自分の皿に大量に盛った事実を知らん奴らに、
「当番なんだから、お前が最初に貰えよ」とか、
「じぶんとこには配ったのか?」とか散々文句を言われた。
その時、オレはとうとう精神崩壊。缶を投げ飛ばし、サラダを床にぶちまけた。
教師は「食べ物を粗末にするな」とかキレたが、
それ以上にオレはキレて「こんなモン、誰も欲しがらないからいいだろ!」と怒鳴った。
(今思えがその教師の皿に盛れば良かった)
その後、真面目な女生徒達が何も言わず床掃除をしてくれた。
ごめんね。
129:本当にあった怖い名無し
10/11/24 17:11:53 34d1wV/V0
発言小町トピより
「皿の中のソースまでピカピカに全てさらう、良い事なのですか?」
レス oik 2007年6月1日 3:31
村上シェフの話です
エリザベス女王が日本に来た時に、帝国ホテルの村上シェフが
公式晩餐会でお料理を出した時の話です。
女王のお皿が、ソースまで綺麗になって帰ってきたのを見て、
調理場では、皆で「ウォーッ!」と喜んだそうです。
130:本当にあった怖い名無し
10/11/24 18:36:06 34d1wV/V0
文部省唱歌「春の小川」
※著作権消滅済
一、
春の小川はさらさら流る
岸のすみれやれんげの花に
にほひめでたく、色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやく如く
二、
春の小川はさらさら流る
蝦やめだかや小鮒の群れに、
今日も一日ひなたに出でて
遊べ遊べと、ささやく如く
三、
春の小川はさらさら流る
歌の上手よ、いとしき子ども、
聲をそろへて小川の歌を
うたへうたへと、ささやく如く。
131:本当にあった怖い名無し
10/11/25 20:32:16 WjuYigZE0
「皿と血」
ちゅうごくちゅうどく 第20回 牛にまつわる故事成語より抜粋
…「血」と「皿」この二つの漢字が似ている事は誰もが知っています。
漢和辞典を調べたところ、「血」のうえにある「チョン」は「血」を表し、
全体として「皿」に「血」が入っている事を表しているとのことでした。
通常、皿に血を入れる事などそうあるものではありません。
血を皿(器)に入れるのは、勿論、飲むためで、血を飲むと言う行為は
もう尋常ではありません。
何か非常に重要な誓いを立てるときの作法だったのです。
132:本当にあった怖い名無し
10/11/26 13:46:13 S+QYsHKB0
「皿を投げて厄落とし」
京都市右京区梅ヶ畑高雄町に、「神護寺」がある。
神が護る寺という不思議な名前の御寺。
ここは延暦年間(782年~806年)に和気清麻呂が河内国に建立した神願字が元。
その神願寺を天長元年(824年)に高雄山に移し、当地に既にあった高雄さ山寺と
合併して勅願寺としたのが始まり。
弘法大師空海が、弟子に金剛界・胎蔵界両部の灌頂を伝授した寺院としても知られる
真言宗の別格本山。
その神護寺の境内の一番奥、地蔵院前の展望広場から錦雲峡に向かって、
素焼きの皿を投げる「かわらけ投げ」
白い素焼きの皿に、(厄が落ちますように)と祈りを込めて、思いっきり投げてください。
「かわらけ」は境内の売店で売っています。
133:本当にあった怖い名無し
10/11/26 16:38:38 S+QYsHKB0
「皿の上のぽにょ」
ぽ~にょぽにょぽにょ焼き魚
皿の上にやってきた
ぽ~にょポニョポニョ焼き魚
真っ白お目目のおんなのこ
ぱーくぱく、もーぐもぐ 白身っていいな食べちゃお
よーくよく、見てみよう まだまだいけるよこの魚
醤油をかけると うまさが倍増
パークパク、ゴックン
パークパク、ごっくん
みんなが大好き 醤油が合ってる
ぽ~にょポニョポニョ 焼き魚
皿の上に載せられた
ぽ~にょポニョポニョ 御馳走さま
つぎも美味しくたべちゃうよ
134:本当にあった怖い名無し
10/11/26 22:14:33 S+QYsHKB0
「女体盛り皿」
Amazonショップ中皿の部で、売上堂々第2位を誇るこの製品。
愛龍社の製品で、新品価格1260円の中皿、というか、ふざけたデザインの皿である。
女性の胴体の裸身を浮き彫りにした肌色の皿。
もし、こんな品を持っているのを会社の女性に見られたら、あなたはたちまち
遠巻きにされて、ヒソヒソと噂されること間違いなしの一品である。
どうにも解せないのが、マーケットプレイスからの中古品の価格設定。
新品1260円を、中古品で、なんと驚きの¥59.998!
59998円で中古品を買うバ…ゲフンゲフン、奴がいるのだろうか?
はなはだ疑問である。
尚、良く一緒に購入されている商品として、「女体酒器セット」「おっぱいタオル」等が紹介されている。
135:本当にあった怖い名無し
10/11/27 12:20:43 gTuVvdJ+0
「皿と壺」
イソップ寓話「狐とコウノトリ」より
ある日、意地の悪い狐がコウノトリを招待する。
「御馳走するからいらっしゃい」
「今日はお招きありがとう」
「さあさ、どっさりありますよ、どうぞたんと召し上がれ」
席に着いたコウノトリに、狐は平たい皿に入れたスープでもてなす。
コウノトリの嘴は長いため、スープは飲めない。
「おや、コウノトリさん、なぜ飲んでくれないんです?こんなに美味しくできたのに」
狐はコウノトリのまえで悠々とスープをたいらげる。
後日、今度はコウノトリが狐を招待する。
「先日はありがとう。今日は私が御馳走するからいらっしゃい」
そう言って、訪れた狐に、壺に入れた肉を差し出す。
細長い壺に入った肉は、狐には食べる事ができない。
「おや、狐さん、どうぞ遠慮なく召し上がれ」
コウノトリは美味しそうに嘴で肉をついばむのだった。
教訓「他人を傷つけるものは、いつか自分も同じように傷つけられる」
136:本当にあった怖い名無し
10/11/27 23:31:38 gTuVvdJ+0
「魂の行方」
遠野物語には河童の話が数多く伝えられている。
古い言い伝えによれば、飢饉で沢山の人々が苦しみ、
子捨て姥捨て、死体の貸し借りなど、尋常ならざることが数多く行われた。
その中でも、金持ちの家の前に捨てられ、一度はその家に受け入れられた
子供がその家で亡くなった場合、その魂は「座敷ぼっこ」「座敷わらし」となった。
親が飢えに苦しみ、子供を野山や河原に打ち捨て、そのまま死んだ場合、その魂は
「河童」となったという。
オカッパ頭で、無邪気に相撲をとって遊ぶわらし。
座敷わらしとして、赤いべべを着て座敷に毬をつく幼女。
これは、子どもを捨てざるを得なかった親たちが願った、
一種の子供の浄土の姿なのかもしれず。
自分の捨てた子が、たとえ怪しの者になっても楽しく
暮らしていて欲しい、という自分勝手な願いなのかもしれない。
137:本当にあった怖い名無し
10/11/28 00:16:28 1rzc0zOMQ
皿と壺は大好きだったな
サラリーマンの生涯給はアラブの石油王の孫が一週間にもらう小遣いより少ない
138:本当にあった怖い名無し
10/11/28 16:47:54 yZOP/dE30
「宝石を山盛にしたお皿」
アラビアンナイトより
珍しき話あれば語って見よ。が、つまらぬ話ならそなたの命を貰おう。
無慈悲にして冷酷な王は、夜伽の話を命じた。
シェヘラザードは慎ましく語り出した。
貴きこと比類なきなき王よ、私の話を聞いて下さることを心より感謝いたします。
139:本当にあった怖い名無し
10/11/28 19:58:59 yZOP/dE30
その首を刎ねよ。即座に王命が下った。
シェヘラザードは、言い損ないを悔やみつつ絶命した。
ああ、あの時、「比類なき、なき王」などと言わなければ…。
と、いうのは冗談。シェヘラザードは噛むことなくすらすらと話を続けた。
140:本当にあった怖い名無し
10/11/28 20:08:43 yZOP/dE30
昔、アラジンという貧しい若者が母親と暮らしておりました。
ある日、一人の男がアラジンを訪ねてきました。
「おお、懐かしいアラジンよ。私はお前の父親の兄だ。
お前が知らないのも無理は無い。おまえが生まれる前に、
私は遠い国へ旅に出ていたのだからね」
伯父と信じたアラジンは丁重にもてなしました。
男は言いました。
「アラジンよ、お前の家の余りの困窮ぶりには涙が出る。
おまえにちょっとした仕事を手伝ってもらいたい。
そうすれば、私は助かり、お前の暮らし向きも少しは良くなろう」
アラジンは伯父の申し出を心から有難く思い、引き受けたので御座います。
141:本当にあった怖い名無し
10/11/28 20:21:31 yZOP/dE30
男は町から随分離れた砂漠の果ての岩山へアラジンを伴いました。
そして、ある所まで来ると呪文を唱えたのです。
岩はたちまち自ら裂けて、大きな洞窟の入口が現れたのです。
そして男はアラジンに命じました。
「洞窟の一番奥に古いランプがある。取って来ておくれ」
アラジンが覗くと洞窟は暗く深く、まるで果ても無く思われたので御座います。
アラジンが恐れるのを見た男は「明かりが必要だな、これをはめて行け」
と、自らの指輪をアラジンに与えたのです。
指輪の宝石が光り輝き、洞窟を明るく照らし出したのでアラジンは安心して洞窟の中を進んで行きました。
142:本当にあった怖い名無し
10/11/28 20:27:52 yZOP/dE30
おお、情け深き王様よ。
洞窟の奥には、アラジンが今まで見たことも無いほど美しい庭が広がっていたので御座います。
そして生えている木々も只の木では御座いません。
金銀の木の枝に、大粒の果物がたわわに実っておりましたが、赤い実は光り輝くルビー。
青い実はサファイヤ。透明にきらめくのはダイヤモンドで御座いました。
143:本当にあった怖い名無し
10/11/28 20:40:16 yZOP/dE30
沢山の宝石の光に目もくらみそうなアラジンは、それでも伯父に頼まれた古いランプを見つけ出し、洞窟の外へ向かったのです。
入口はなぜか入った時に比べ、だんだんと狭まって、まるで入った者を出すまいとするようでございました。
狭くなってくる出口の向こうで伯父が叫びました。
「ランプを! アラジンよ、先にランプを渡すのだ」
「親愛なる伯父貴よ、入口が閉じてしまいます、私を助けて下さい」
「ランプを出せ、ランプが先だ!」
伯父はなんとかランプを奪おうとしたのですが、洞窟の入り口はそのまま元のように閉じてしまったので御座います。
144:本当にあった怖い名無し
10/11/28 20:48:36 yZOP/dE30
「アラジンめ、なぜランプを渡さなかったのだ。
ええい、役立たずめ、おまえなどその中でくたばってしまえ。
どうせお前はわしの甥などではないのだから。馬の骨め」
洞窟に閉じ込められたアラジンは、その時初めてあの男が伯父では無い事を知ったので御座います。
押しても引いても洞窟からは出られず、アラジンはあきらめて座り込むのでした。
145:本当にあった怖い名無し
10/11/28 21:00:53 yZOP/dE30
砂漠の夜の涼しさは、賢明なる王様はご存じのことでしょう。
洞窟の中にいたアラジンも、例外ではございません。
アラジンが寒さのあまり両手をこすり合わせたところ、
偶然、指輪をこすったのでございましょう。
指輪から白い霧がわきたち、見る見る大きな魔神と変じたので御座います。
洞窟いっぱいに大きな体の魔神が現れ、身を低くしてアラジンに言ったので御座います。
146:本当にあった怖い名無し
10/11/28 21:04:22 yZOP/dE30
「ご主人さま、なんなりと御用をお申し付けください」
「お前は何者だ?」「指輪の精でございます」
アラジンは驚きを抑えて、
「では、私を家に還しておくれ」と命令いたしました。
そうしてアラジンは元の我が家に戻ることが出来たので御座います。
147:本当にあった怖い名無し
10/11/29 09:52:27 zgOQF8490
アラジンは、自分から助けようとしなかったあの男はきっと、邪悪な魔法使いだと思いました。
そして、母親に、このようなことがあった、今度あの男が来ても、けっして家にはあげてはいけません、と話しました。
母親は言いました。
「アラジン、お前が無事で良かった。それにしても、お前よりも先に出そうとしたその汚いランプには、どんな価値があるのでしょう?」
「そうですね。おや、なにか書いてあるようだ」
アラジンは良く読もうとして、布でランプをこすりました。
その途端、ランプからは白い煙が吹き出し、魔神となって恭しく膝まづいたのです。
「お呼びですか、旦那様」
148:本当にあった怖い名無し
10/11/29 10:00:11 zgOQF8490
母親は腰を抜かさんばかりに驚きましたが、アラジンは指輪の精を一度見ておりましたので、内心の驚きを抑えて、
鷹揚に命じる事ができました。
「母上に上等な寝台を、そしておまえはそのような大きな姿ではなく、小娘の姿になって、母上に仕えておくれ」
「かしこまりました」
魔神はアラジンの母親ほどの大きさの若い娘になってお辞儀しました。
アラジンは、あの恐ろしい魔法使いに、自分が生きて戻ったことを知られたくはありませんでした。
それで、指輪の精やランプの精にする頼みごとも、目立たず、家の中だけにとどめておりました。
149:本当にあった怖い名無し
10/11/29 10:20:24 zgOQF8490
貧しかったアラジンの家の暮らしぶりも、魔神が願いをかなえてくれるので少しずつ豊かになってきました。
そんなある日、アラジンは町で美しい姫君を見かけました。
以前なら、姫君と結婚したい、などという大それた望みは持たなかったでしょうが、アラジンは早速、母親に相談したのです。
母親はしばらく考え込んでおりましたが、「おまえがどうしても、というのなら」と許したのでした。
アラジンはランプの精に命じて、町から少し離れた場所に豪邸を建てさせました。
そして、あの洞窟にあった金銀宝石を元手に100人の奴隷を雇い、自分と母親をご主人さま、と呼ばせました。
30頭のゾウと30人の象使いを雇いました。
そして、母親にめいっぱい着飾って貰い、ゾウの輿に乗って王宮へ使いに行ってもらったので御座います。
「おおそれながら、王様に申し上げます。私の不詳の息子が姫君を恋い慕っております。
愚かな母親とお笑いくださいませ。せめて、一度、わが息子とお会い下されたくお願いにあがりました。
これは僅かですか、贈り物でございます」
そう言って、アラジンの母親は宝石を山盛にした皿を差し出したのです。
王は、自分も持っていないような大粒の宝石に、内心とても驚きました。
しかし、どこの馬の骨ともしれぬ若者に可愛い姫を会わせる気にはならなかったので御座います。
150:本当にあった怖い名無し
10/11/29 10:37:18 zgOQF8490
皿いっぱいの宝石はもしかしたら、この母親の精いっぱいの全財産で、
虚勢を張っているのかもしれん、と思われた王様は、
「これは素晴らしい。だが、我が娘はこの百倍も価値のある娘。
どうしても会いたいとあらば、このような宝石の皿を、あと40皿持ってくるがいい。
そうしたら会わせてやってもよいぞ」
アラジンは母親からそれを聞くとすぐ、指輪の精に命じて前よりも大きな皿に山盛りにした宝石40皿を準備して、
大行列を繰り出して王宮へ自ら出向いたので御座います。
そうして、今度は王様と姫君とたくさんの家来を自分の屋敷に招き、世界じゅうの珍しい美味しい御馳走でもてなしたのでした。
王様は、アラジンが大豪商であると認め、安心して婿にするよう、姫君に勧めました。
姫君は宝石の皿よりもちっパナ屋敷や御馳走よりも、アラジンが誠実で心から自分を好いてくれるのを喜び、二人はめでたく結婚したのでございます。
151:本当にあった怖い名無し
10/11/29 10:45:25 zgOQF8490
姫君とアラジンの結婚式は三日三晩続き、国中の者に御馳走が振舞われ、みな、アラジンと姫君の結婚を祝福するのでございました。
只一人、その結婚を快く思わぬ者がおりました。
それは魔法のランプを手に入れ損ねた邪悪な魔法使いでございます。
彼はランプ売りに身をやつし、王宮へやってきました。
「えー、毎度お騒がせ、ランプ売りでございます。おたくに御不要の古いランプはございませんか。
新品のランプとお取り換えいたします~」
何も知らなかった姫君は、魔法のランプを新品と取り換えてしまいました。
何もかもが美しいこの屋敷で、唯一魔法のランプだけがみすぼらしいのが気になっていたので御座います。
152:本当にあった怖い名無し
10/11/29 12:30:14 zgOQF8490
邪悪なる魔法使いはすぐさまランプの精を呼び出し、命じました。
「アラジンと母親をこの屋敷から放り出し、姫君をこの屋敷もろとも我が領地へ運べ」
「仰せのままに」
ランプは命じられた通りのことを行ったので御座います。
元の何もない荒れ地に突然放り出されたアラジンと母親は、しばし呆然としておりました。
そこへ、折悪しく王の訪問がありました。
王は、婿殿アラジンと、姫君との結婚を喜び、その幸せな暮らしぶりを見たかったのです。
ところが、アラジンの屋敷の跡かたも無く、姫君の姿の無いのを見て、その怒りはたとえようも御座いませんでした。
153:本当にあった怖い名無し
10/11/29 12:37:06 zgOQF8490
「アラジンよ、そなたに騙されていた。いや、お前の本性を見抜けなかった我が身が憎い。
だが、王を束買った罪は重い。首切り役人よ、こ奴の首を刎ねよ」
息子の危機に母親がすがりました。
「王よ、お腹立ちは尤もです。しかしこれは邪悪なる魔法使いの仕業なのです。40日の猶予を下さいませ。
我が息子アラジンは必ずや姫君をお救い致すでしょう。それまでは母親の私を牢にお繋ぎ下さいませ。そして、40日後も、アラジンが姫君を連れて戻らぬときこそ、我が首撥ねたまえ」
王は怒りを鎮め、アラジンに「きっと姫を連れて戻れ」と命じたので御座います。
154:本当にあった怖い名無し
10/11/29 12:38:43 zgOQF8490
束買った、とか何だよ。たばかった、です。スマン。
155:本当にあった怖い名無し
10/11/29 12:50:53 zgOQF8490
アラジンはそれから39日、方々を訪ね歩きましたが、邪悪なる魔法使いの居所はようとして知れなかったので御座います。
40日目、アラジンは疲れ果てて王の宮殿へ戻りました。
「王よ、申し訳ありません。姫君をお救い申しあげられずにここに参りました。
どうぞ私の首を刎ねてください。しかし、老い先短い我が母の命はどうぞ、お情けをもってお解き放ちくださいませ。
情け深い王はその願いを聞き届け、母親を解き放ちました。そして
「首切り役人よ、アラジンの首を刎ねよ」
「はっ」
アラジンを後ろ手に縛り、首を前に差し出させたその時、偶然にもアラジンは指輪をこすったのでございます。
指輪から白い霧が湧きたち、魔神が現れました。
「ご主人さま、御用をなんなりとお申し付けくださいませ」
アラジンは指輪の精のことをすっかり忘れていたのです。
「この縄を解き、私を姫のいるところへ連れて行ってくれ」
156:本当にあった怖い名無し
10/11/29 12:57:55 zgOQF8490
指輪の精はアラジンの命じる通りに仕事をこなしました。
邪悪なる魔法使いは、もうとっくにアラジンが処刑されてしまったものと思い込み、
豪勢な屋敷と美しい姫君が手に入ったのを喜んでいました。
が、しかし姫君は突然屋敷ごと知らない土地に運ばれ、美しくて優しく誠実だったアラジンが死んだと聞かされ、
厭らしい年寄りの邪悪なる魔法使いが、「姫よ、あなたは私のもの、いいかげんあきらめるのです」
等と言って、手に口づけようとするのを、身震いするほど嫌がっておりました。
157:ミノムシ ◆WIIEP92EG2
10/11/29 20:56:42 Vprt+wztP
おもしろいなぁ~
158:本当にあった怖い名無し
10/11/29 21:40:00 dLAJVxka0
姫君が泣きながら臥せっていると、そっと肩を抱く手がありました。
驚いて振り向いた先には愛しいアラジンの元気な姿。
姫君とアラジンは声をひそめて再会を喜ぶのでした。
アラジンは魔法のランプの秘密を話さなかった事を謝り、邪悪なる魔法使いがそれをどこに隠したかを聞きだすよう頼みました。
その夜、姫君は美しく着飾り、魔法使いとの晩餐に臨みました。
そしてしおらしく申し出たのです。
「おお、偉大なる魔法使いよ。わたくしはもう、アラジンのことは、死んだ者のことは忘れようと思います。
わたくしという者は、籠の中の小鳥同然、あなた様の御慈悲にすがるほか、生きるすべはありません。
今までのわたくしの無礼な仕打ち、どうか、お許しくださいますわね?」
邪悪なる魔法使いは、やっと姫君が自分の物になる決意をしたのだ、と喜びに打ち震えた。
「それにしても、どうしてわたくしのいるこの屋敷ごと、ここに運ぶことができましたの?
偉大なる魔法使いは、目に見えないゾウを使ってらっしゃるの?」
芳しい息まで吹きかけて、甘えるように尋ねる姫君に、魔法使いはでれりと相好を崩して答えたのです。
「なんでもない事だ、魔法のランプの精に命じたのさ」
「まあ、魔法のランプ。そんなものがあるなんて。わたくし、知りませんでしたわ。
それで、ランプは今どこにありますの?」
「ほら、あの中の一つだよ」邪悪なる魔法使いは壁一面のランプの一つを指差したのです。
姫君はすぐさまそれを取り、ランプを窓の外へ投げたので御座います。
「アラジン、受け取って」
「な、なにをする!」
「ランプの精に命じる、あの邪悪なる魔法使いを、世界の果ての氷の島へ捨ててきてくれ!」
こうして、邪悪なる魔法使いは世界の果てに飛ばされたまま、姿を見せる事は無くなったので御座います。
その後、アラジンと姫君は元の都に戻り、王様とも和解を果たしたのです。
アラジンと姫君の間にはおふたりに良く似た美しいお子たちが何人も生まれ、
彼らの一族は後々までも栄えたということで御座います。
159:本当にあった怖い名無し
10/11/29 21:54:08 dLAJVxka0
そこまで語ると、白々と夜が明けはじめました。
「アラジンの話はここまでで御座います。アラジンの話は珍しいものでしたが、アリババの身に起こった物語は、その何倍も珍しいことでした」
朝の光が窓いっぱいに差しこんだとき、シェヘラザードは慎ましく口を閉じました。
宮殿には、大臣がもう参内していた。もう、娘の首は胴体と別れてしまっているだろう、と
亡骸を入れる為の大きな皮袋を用意し、彼の目は一晩中涙を流したために、泣き潰れていた。
ところが、王はいつものように「妻の首を片付けろ」とは言わず、だまって一日の執務を始めた。
一日が終わり、王は寝室に戻った。
「アラジンよりも珍しいという話しの続きをせよ」
「はい」
慎ましく一礼してシェヘラザードは語り始めた。(ry)
以後、千一夜、物語はエンドレスに語られるのであった…。
160:本当にあった怖い名無し
10/12/01 08:57:16 Mj9Khx6Y0
「エンコウの皿」
宇賀の本郷に大専寺という立派な寺がある。この寺に昔、「エンコウの皿」があった。
時の和尚は大変に肝の据わった方だった。
その頃、本郷川の近くには大きな深い淵があり、水遊びをする子供が溺れて死ぬことがたびたび起こった。
澄んで美しい水ではあるが、子どもはエンコウに引き込まれるのだ、ともっぱらの噂であった。
大専寺の和尚なら、エンコウをなんとかしてくれよう、と近在の者たちはこぞって頼みに行った。
大専寺の和尚は、淵に向かって大音響で呼ばわった。
「エンコウよ、耳があるならようく聞け。
本郷の淵に住まいせしが、人の子に仇なしたるは何事ぞ。
今後、同様の事あらば、本郷川干し揚げ、魚一匹住まわざる涸れ淵となさん。
われは朝に夕に、淵を眼下にしたる大専寺が和尚なり。
つくづく得心致さば、詫びの印にエンコウよ、おのが皿を差し出すべし」
三日後、奇妙な恰好の皿が大専寺の本堂に供えてあり、それ以後、淵で子供が取られることは無くなったという。
161:本当にあった怖い名無し
10/12/01 08:58:46 Mj9Khx6Y0
>>160
豊浦町史三民俗編より
162:本当にあった怖い名無し
10/12/01 09:26:29 qT1iMZGv0
笹の葉 皿皿 のきばに 揺れる
163:本当にあった怖い名無し
10/12/01 12:03:38 Mj9Khx6Y0
「ロトの妻」
旧約聖書「創世記」より
神は堕落と腐敗に満ちたソドムとゴモラの地を憂い、これを滅ぼすことになされた。
しかし、その地に有っても神を尊び、善なる人であったロトを憐れみ、それを救わんとして天使を使わした。
天使はロトとその妻と二人の子に向かい、一刻も早く町から遠ざかるよう伝えた。
そして、如何なる事態が起きようと、決して後ろを振り返ってはならない、と警告する。
天の火が町を焼き尽くすその時、ロトの妻は警告を忘れ、振り返ってしまった。
ロトの妻は一瞬にして塩の柱と化し、さらさらと崩れ落ちたという。
164:本当にあった怖い名無し
10/12/01 16:43:35 Mj9Khx6Y0
「夫婦げんかで破壊したモノ」より
ある日「鍋をするからおいで」と言われ、皆で先輩のお宅にお邪魔した。
何故か夫婦喧嘩をしていて、別の先輩がドアを開けたら、皿や炊飯器が空中を舞っていた。
しかも、投げられた炊飯器で窓ガラスが割れた。
っという訳で、夫婦喧嘩で破壊したモノはありませんか?
・うちはレコードプレイヤーとレコード2枚。
100均の皿はもう何枚も割った。夫婦喧嘩したことによるイライラのせい。
・大きい鏡。血が出てケロイドになっちゃった。
・石油ストーブ。火がついたまま投げつけられた。
もちろんストーブは大破。もちろんもちろん離婚しました。
・壁、リモコン、皿かなあ…。音がしないとスッキリしないんだよね。
・俺は料理してる時に反撃されて、自分の腹に出刃包丁がぶすりだったよ。
あれ、刺した瞬間は痛くないけど血が広がる感覚がある。
んで、意識が朦朧として嫁が喚いていた。
165:本当にあった怖い名無し
10/12/02 10:04:07 qMsBbr8c0
「ひょうごの椀貸し伝説をめぐる」より抜粋
…揖保川上流には2か所の椀貸し伝説が残っている。
宍粟市(しそうし)一の宮町の「白滝さん」と、同山崎町の「鬼面様」である。
白滝さんは倉床川上流の「浜廻橋」近くの小さな滝のこと。
そのそばには小さいお堂がある。白滝不動尊堂である。
このお不動様にお願いすると、とても立派な御皿を貸して頂けたと言う。
昔は御講や冠婚葬祭などで、大皿に煮物を盛り合わせて饗応するのが当然だった。
だが、貧しい家には立派な大皿はない。
大皿をどうして工面すればよいだろう、と思い悩んだ者が、ここの白滝不動尊に祈り、悩みを打ち明けた。
すると、その夜の夢に白滝不動尊より「思い悩むな、皿は貸そうほどに」とお告げがあった。
半信半疑で次の朝、白滝さんに詣でると、お堂の前には立派な大皿があった。
そのものは伏し拝んで大皿を抱いて家にもどり、無事講中の法要を終えたと言う。
大皿は洗い清めて御堂に返すと、いつのまにか無くなったという。
この奇跡は噂を呼んで、方々の者が大皿を借りに来た。
ところが、不心得者が皿を割ってしまい、返さなかったためにもう二度と皿は貸して頂けなくなったそうな。
166:本当にあった怖い名無し
10/12/02 12:05:57 QEHAM8vk0
「皿貸し姫」
昔、あるお寺では沢山の御参りが遠くからも有り、器が足りなくなることがたびたびあった。
その寺の賄いをしているお坊さんは、大勢の御参りがあるというので、
足りなくなる器をどうしたら良いか悩んでいた。
寺の裏の泉で器を洗いながら、つい口にしていたと言う。
「ああ、器が足りない、どうしたら良いのだろう」
そして、いつものようにお勤めを終えて眠ると、不思議な夢を見た。
「日頃誠実に仏の道に精進したるそなたの悩み、水を通して聞きましたよ。
足りない器の数を紙に書き、泉に沈めなさい。器を貸してあげましょう」
まさかと思いながらも、お坊さんは紙に器の数を書いて沈めた。
すると翌日、人数分のお椀や皿などの器がきちんと整えられて泉の側に置いてあった。
「ああ、有りがたい」
お坊さんはその不思議な器を丁重に扱い、使い終えると綺麗に洗っては返していた。
何度となくこのように貸し借りがなされていたが、その話を聞いた他の寺からも、借りにくるようになった。
そしてある日、他の寺の坊主が借りた皿のうち一枚を誤って割ったまま、数不足のを返してしまった。
すると、一番最初に器を借りたお坊さんの夢に
「私は皿貸しの姫ですが、こたび、不調法にも皿を損ない、それを謝りもせぬという仕打ちに遭いました。
自らの過ちを詫びもしない人間には、もう器を貸すのは止めようと思います」
と、悲しげな様子で断られたという。
この皿貸し姫は、仏法に帰依された竜神の姫君であったそうな。
167:本当にあった怖い名無し
10/12/02 15:47:15 32YXlF6P0
「殺され女神」 ハイヌヴェレ神話より
インドネシア・セラム島・ヴェマーレ族の神話
その頃、世界はまだ、青いバナナから生まれた女神にして太母なるムルア・サテネに支配されていた。
セラム島西部のヌヌサク山は、人類発祥の地であり、そこから9家族が発した。
其の9家族は、タメネ・シワ(九つの祭の踊りの広場)に移住した。
その一族の独りにアメタ(闇)という男がいた。
アメタはある日、犬を連れて狩りに出た。
犬は猪を池へ追い込んだ。
溺死した猪を吊りあげると、牙に見たことのない不思議な木の実がついていた。
その夜の夢に「それを土に埋めよ」とお告げがあった。
夢に従って埋めると、三日で成長し、ココヤシの木になった。
168:本当にあった怖い名無し
10/12/02 15:56:00 32YXlF6P0
更に三日後、花が咲いた。
アメタは酒を作ろうと思い立ち、木に登って花を切ろうとした。
だが、誤って自分の指を傷つけ、血が花に滴った。
アメタは花を切るのをあきらめた。
その三日後、花の汁と血が混じり合い、人間の顔のようなものが出来上がりかけていた。
更に三日後、胴体が出来ていた。
また更に三日後、小さな少女が完成していた。
その夜、再び夢のお告げがあった。
すなわち、「ヘビ模様の布で少女を包み、家に連れ帰って育てよ」と。
169:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:00:38 32YXlF6P0
アメタはお告げに従い、少女を連れ帰った。
アメタはこの少女に「ハイヌ・ヴェレ」と名付けた。
(ココヤシの枝)という意味である。
ハイヌ・ヴェレはすくすくと育ち、三日後には美しい年頃の娘となった。
しかも、ハイヌ・ヴェレの排出する便は、中国の陶磁器や銅鑼などみな高価な品々であり、父であるアメタは大金持ちとなった。
170:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:06:48 32YXlF6P0
その頃、タメネ・シワで九夜ぶっ続けで行う「マロ祭」が開かれた。
マロ祭には、九家族全てが参加する習わしである。
彼らは九重の螺旋を描いて踊る。
螺旋の中央には女たちが座り、踊り手に清涼なシリ―の葉とぺテルの実を渡す慣例である。
そして、今回のマロ祭では、その役をハイヌ・ヴェレが任された。
171:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:12:46 32YXlF6P0
最初の晩は何事も無く終わった。
けれど、二日目の晩、ハイヌ・ヴェレは人々にシリ―の葉ではなく珊瑚を渡した。
誰もがこの綺麗な宝物を喜んで受け取った。
三日目の晩には中国の磁器の皿が。
四日目の晩にはもっと大きな時期の皿が。
五日目には大きな山刀が。
六日目には銅製の素晴らしいシリ―入れが。
七日目には金の耳環が。
八日目には美しい銅鑼が皆に分配された。
172:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:19:15 32YXlF6P0
こうして夜毎に宝物は高価な物になって行き、人々はだんだん気味悪く思い始めた。
そして相談した結果、彼女を殺してしまう事に決めた。
彼らは無限の宝物を持っているハイヌ・ヴェレを不気味に思い、また激しく嫉妬したのである。
九日目、最後の晩ハイヌ・ヴェレは同じように螺旋の中央に立っていた。
が、男たちはそのすぐそばに深い穴を掘っていた。
173:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:25:11 32YXlF6P0
踊り手の作る九重の螺旋の一番内側は、必ずレシオラ家の者が踊ることになっている。
レシオラ家の者たちはゆっくり踊りながら、だんだんハイヌ・ヴェレを穴に追い詰め、とうとう中へ突き落した。
少女の悲鳴は、マロの踊りの高い歌声にかき消された。
少女の上には土が浴びせかけられ、踊り手たちは踊りながら土を踏み固めた。
明け方、マロの祭は終わり、人々は家に戻った。
174:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:33:17 32YXlF6P0
朝になっても娘が帰らなかったので、アメタは異変を悟った。
彼は九つの灌木の棒の占いで、娘がタメネ・シワ広場で殺された事を突き止めた。
例のココヤシから九条の葉肋を取って広場へ行った。
葉肋を一本ずつ広場の外側から地面に挿していった。
中央を挿した時、引き抜いたそれにはハイヌ・ヴェレの血と髪の毛がこびりついていた。
アメタは娘の死体を掘り出し、それを細かく刻んであちこちに埋めた。
すると、そこから様々な種類の芋が生え、人々の主食となった。
175:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:42:00 32YXlF6P0
けれども、アメタはハイヌ・ヴェレの両腕だけは埋めずに、女神ムルア・サテネの所に持って行った。
アメタはハイヌ・ヴェレを殺した者を激しく呪った。
女神の怒りは凄まじかった。
女神はタメネ・シワ広場に九つの螺旋の大門を作り、自分は中央の大木の上に座り、手にハイヌ・ヴェレの両腕を持った。
「お前たちはハイヌ・ヴェレを殺したので、わたしはもう、ここに住みたくない。
私は今日、お前たちから離れる。
お前たちが人間のままで居たければ、この門をくぐって私の方へ来るがいい。
来ない者は人間以外の者になるだろう」
176:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:48:57 32YXlF6P0
それを聞いて人々は皆螺旋の門をくぐろうとした。
だが、誰もが通れたわけではない。
ある者は動物に、またある者は精霊に変わった。
通れた者は女神の座る大木の左右を通ったが、女神は皆をハイヌ・ヴェレの片腕で打ちすえた。
木の左側を通った者はパタリマと呼ばれる島東部の住民となった。
木の右側を通った者はパタシワと呼ばれる島西部の住民となった。
この神話を伝えるヴェマーレ族はパタシワである。
177:本当にあった怖い名無し
10/12/02 16:54:40 32YXlF6P0
女神は最後に言った。
「お別れだ。もはやお前たちは地上で私の姿を見る事は無い。
お前たちが私に会えるのは、死んだ時。
それも、辛い旅路を辿らねばならない」
こうして女神は人間の前から姿を消し、サラフアという霊山に住んでいる。
この山に行くには八人の二トゥ精霊の住む、八つの険しい山を越えなければならないのだと言う。
参考文献 「神話の話」大林太良著 学術文庫より
178:本当にあった怖い名無し
10/12/02 20:25:32 Mt8fUC400
「頭蓋骨のスープ皿」
エドワード・ゲイン
1906年8月27日生まれ
ウィスコンシン州 プレインフィールド
ゲインはパラノイア的な信仰心を持った母親によって、
性=悪という偏った教育を受けた。
長じて広い農場に独り暮らしをする、物静かで穏やかな彼は、
近所の人にベビーシッターを良く頼まれていた。
1957年、11月、保安官が彼の家を訪れるまでは。
179:本当にあった怖い名無し
10/12/02 20:33:26 Mt8fUC400
訂正・保安官補。
保安官補は、雑貨屋の女性が行方不明になった件で、最後の客だったゲインの家を訪れたのだ。
母屋にゲインがいなかったため、保安官は薪小屋を覗いた。
そこで彼は、内臓を抜かれ、血抜きされている女性の首なし死体を発見する。
改めて母屋に戻り、ダイニングルームでは皿に盛られた心臓、被害者の頭部、
内臓等を次々発見する。
緊急配備を敷かれ、外食に出ていたゲインは即座に逮捕された。
犯行は認めたが、心神喪失状態だったと供述した。
180:本当にあった怖い名無し
10/12/02 20:34:38 uQbtU+XP0
「ほあんかんほ」
逆から読んでも「ほあんかんほ」
181:本当にあった怖い名無し
10/12/02 20:44:35 Mt8fUC400
家宅捜索でゲイン宅に踏み込んだ警察官らは我と我が目を疑った。
家の中は死体で溢れていた。
頭蓋骨で作ったスープ皿。
人骨のスプーン。
被害者の皮膚をはいで作った乳房付きチョッキ。
ベスト、カバン、ポーチ。
糸で吊り下げられた唇。
画鋲で留められた顔の皮膚。
塩漬けにされた臓器。
ゲインは墓場から死体を盗み、死姦を繰り返していた。
また、自作の乳房の付いたチョッキを着て、
自分は女性なのだという妄想にひたる楽しみも持っていた。
1957年から、ウォーパン州立精神施設に生涯収容された。
1984年、7月26日、癌により死亡。
この実在した犯罪者は、映画「羊たちの沈黙」の殺人者、
バッファロービルのモデルである。
182:本当にあった怖い名無し
10/12/02 20:47:52 Mt8fUC400
>>180
異議あり。
「ほあんかんほ」「保安官補」
逆から読んだら、「ほんかんあほ」「本官アホ」だろ?
183:本当にあった怖い名無し
10/12/02 21:14:54 uQbtU+XP0
>>182
ローマ字で書いて逆から読んでみろ。
184:本当にあった怖い名無し
10/12/02 21:27:07 Mt8fUC400
ho a n ka n a ho
なるほど、高度な回文だ。負けた…。