10/11/30 13:50:34 Rt0BHmV10
[計画の進行(後)]
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―誰かに呼ばれたような気がして、私は目を覚ます。
えっと、ここは…宿直室?
…あぁ、そうだ。私はここに来て、誰かに―
首の後ろが、少し痛い。
人間て、あんな風に気を失うものなのね…
私はそんな事を思いながら、すぐには起き上がらず、横になった状態で辺りを確認する。
…と、すぐ横に真奈美ちゃんが倒れているのに気付く。
私「真奈美ちゃん…」
ゆっくりと上体を起こし、彼女の様子を見る。
…息はしている。それも規則正しく。
顔色が悪いことも無く、外傷も無さそう。これは―
声「寝ているだけだぜ」
部屋の入口の方から、聞き覚えのある声が聞こえる。
…最低。
私「どういうつもり?…藤木」
私は首の後ろを押さえながらゆっくりと立ち上がり、声がした方を見る。
そこには、ニヤけた顔の藤木が立っていた。