10/10/25 22:47:55 Nd1B9xf2O
投稿しすぎと言われた続き
妙な雰囲気になってしまい私が黙っていると、お婆さんはまたいつの間にかニコニコとした表情に戻っていて、
「聞いてくれてありがとね」と言って私に優しく微笑みかけ、またどうやって持ったのか器用にお盆を持ち、
私の呑み終えた空の湯飲みを台所へと運んでくれました。
お婆さんの見る『列車事故の夢』が、現実に影響している可能性についてですが、
今となってはもちろん、そんなこと丸々信じているわけではありません。馬鹿げているとまでは言わなくとも。
しかし彼女の性格や口ぶりから、実際に起きた事故をネタに話を「作った」ような不謹慎な印象は感じられなかったので、
彼女がいつもそういう夢を見ていることや、助かる夢の後にだけ現実で事故が起こる話に関しては、
私は今でも信じています。偶然では?……とは思いますが。
そして今これを書いている時に、何となく、ふと考えたこと……。
いまでも彼女は、はたしてそんな『列車事故の夢』を見続けているのでしょうか。
今夜も彼女は、そんな恐ろしい夢を見るのでしょうか。
そして今日の人は、夢の中で、
死ぬのか。
助かるのか。
さて。