10/10/20 03:44:51 FvIqLguQO
今日も眠れない仮眠時間。
マンション
雨が降り頻る深夜に俺はAから呼び出された。メールには面白い物が見れると書いてあった。
安いビニール傘を開いて、部屋から外に出る。ざあざあと降り頻る雨に濡れたアスファルトを歩く。
暫く歩いて、目的地についた。入居者が殆ど居ない古いマンション。度々霊の目撃証言が出る、幽霊マンションだ。
深夜だからということもあるのだろう。部屋の明かりは皆一様に落とされていた。
誰も暮らしていないように思える団地の駐車場には、車は一台も停まっていない。そんな寂れた駐車場に、人影を見つける。
「よう」
Aが居た。
家着である黒いスウェットの上に、鋲をアホみたいに打ち込んだ革ジャンという、彼女なりの『深夜にコンビニへ行く時の格好』で。