10/11/09 20:36:23 CMloMyuJO
流れぶった切りかもだけど、思い出したので書いてみる。
ある村はずれの粗末な小屋に、武家の奥方(未亡人)と幼い子供が住んでいた。
生活はかなり困窮していて、食べるのもやっとという有り様だった。
ある日、村の有力者の倉から小豆が盗まれ、村人達は犯人探しにかり出された。
村人が奥方の小屋の前にくると、子供が、「あ~かい~まんま食べた~」と歌っていた。
村人たちは、犯人は奥方に違いないと思い、小屋へと押し入り、奥方を問い詰めた。
居住まいを正し、村人を迎え入れた奥方は、盗みなどしていないとキッパリ否定したが、村人達はさっき子供が歌った歌は何だと問いただした。
すると奥方の顔色が変わり、包丁を掴むと、いきなり子供の腹を割いた。中には「赤のまんま」という名前の雑草がぎっしり詰まっていた。
「この通り盗みなどしておりませぬ。」奥方が冷たい声で言い放った。