10/11/05 20:22:16 aZvTai780
ごみ屋敷の処分がはじまり、老人たちはここに生きた人間がいるに違いないと言い出す。
養殖とは違う生の人間の匂いがする、それをごみの匂いで隠しているんだと。
それは本当で、そこには蘇生者ではない女性が1人おり、みんなで捕獲し縛り上げた。
野良なんだから食べましょう、それくらいいいじゃないですかと詰め寄られ、事なかれ主義の主人公はダメとは言えなくなる。
外側はゴミだらけだが、部屋の中はきれいだった。
そこで主人公は小学生の少女の写真を見る。
それは自分の初恋のあの勝気な少女の写真だった。
近くに自分の届けた卒業文集も落ちていた。
その時の作文のテーマは20年後の自分。
主人公はその作文の中で大事な人を守れる人間になりたいと書いていた。
縛り上げた女のところに行くとやはり彼女はあの少女だった。
彼女は肉を食べなかったので感染せずに生きていた。
普通に暮らしていたら匂いでばれてしまうので家をごみ屋敷にしていたがとうとう見つかってしまったと話す。
蘇生者になった自分の手は冷たく外見も小学生のままだったが、生きた人間の彼女は年齢をとっており暖かかった。
もういい、もう1人で生きていくのに疲れたという彼女に君を決して食べさせることはしない!と主人公は誓う。
ごみ屋敷の処分という話の時には手伝いにもこなかった近所の人間も
生きた人間を食べられるらしいという話を聞いてぞくぞくと集まってきた。
大鍋いっぱいのいい匂いのする料理が運ばれてくる。
やっぱり生の人間は養殖とは違うという会話が聞こえる中で主人公も料理を食べはじめる。
言い訳をするようだが主人公は本気で彼女を助けるつもりだったのだ。
しかしあの匂いに逆らえるわけなかった。
彼女は美味かった。